- BinanceがOTCデスクの開始を発表
- 取引所バイナンスの主席財務責任者を務めるWei Zhou氏は、パネルチャットに登壇し、同取引所がOTCトレーディングデスクを開始したと明らかにした。昨年末から続き、大口や機関投資家に向けた取引環境の整備へと動いている。
BinanceがOTCデスクの開始を発表
取引所バイナンスの主席財務責任者を務めるWei Zhou氏は、パネルチャットに登壇し、同取引所がOTCトレーディングデスクを開始したと明らかにした。
#Binance has launched an crypto OTC desk providing additional liquidity to our exchange users – @weizhouBinance Binance (@binance) 2019年1月22日
目的は、「ユーザーにさらなる流動性を提供するため」だとしている。
OTCとは
仮想通貨取引所での売買ではなく、相対や店頭取引とも呼ばれ、売り手と買い手が1対1で取引を行うこと。
KYC準拠のOTC取引では、板取引や流動性に直接左右される事を避ける大口取引ユーザーに好んで利用される。よって、最小取引額が1000万円を超える場合も多くある。
バイナンスは、シンガポールで初のカンファレンス「Binance Blockchain Week」を開催しており、そのイベントの中で新たに発表された。なお、すでにカンファレンスは、前半に開催されていたブロックチェーン技術のハッカソンを終え、多くの有名メンバーが登壇するイベントが行われる日程に移っている。
機関・大口の受け入れ強化
バイナンスは昨年12月に、企業や機関投資家向けの『サブアカウント』の開設を発表しており、大口取引向けユーザーへの取引環境整備に向けて動いていた。
We are thrilled to launch our long-anticipated Sub-Account Feature, bringing improved managerial control to institutional account holders. Binance (@binance) 2018年12月6日
『サブアカウント』は、企業など法人組織・VIP3の個人ユーザーが、マスターアカウントと複数のサブアカウントの作成が可能となる仕組みで、メイン口座から全てのサブアカウントを管理することができる。企業などでの利用に備えた取引アカウントの提供、機関投資家の需要に答えるとしていた。
これまでの仮想通貨市場は、個人投資家主導であったと言われているが、各国の規制の動きやそれに伴い参入する金融機関の動きを見て、Binanceが機関投資家の受け入れに動き出しているとの見方が強まっている。
BinanceのCEO CZ氏は、今回のカンファレンスでも「今の仮想通貨市場は過小評価されている」と発言するなど、将来の仮想通貨市場拡大を信じてやまない人物のうちの一人だ。業界の中心にいる企業が将来へ向けた前向きな姿勢を保つことは、業界全体を後押しする動きにつながるのではないだろうか?
スマートフォンへの「プッシュ通知」で、相場に影響を及ぼす重要ニュースをいち早く知らせてくれる「LINE@」の登録はこちら。大好評につき、登録者11,000名突破。
CoinPostのLINE@、おかげさまで順調に登録者増加中!
— CoinPost -仮想通貨情報サイト- (@coin_post) 2018年10月12日
・各国の規制ニュースや取引所関連速報
・BTCやアルトコインの高騰・暴落情報
・相場に影響し得る注目カンファレンス
など、国内外の「重要ファンダ」をいち早く入手したい方は是非ご活用ください。QRコードでも登録可。 pic.twitter.com/7IUwECtvC0