
中国の政府機関である中国電子情報産業発展研究院(CCID)がこのほど、第9回「Global Public Chain Assessment Index:国際パブリックチェーン技術評価インデックス」を発表した。2019年初となる今回の発表では、34のプロジェクトの評価が行われ格付けされた。
前回に引き続きイオス(EOS)が1位、イーサリアム(ETH)が2位
同発表で1位を獲得したイオス(EOS)と2位のイーサリアム(Ethereum)は、2018年12月に発表された第8回の格付けから順位の変動はなかった。CCIDは今回の結果について、「今回の評価結果は依然としてイオスとイーサリアムが強固にトップ2の地位についていることを示している」と強調していた。
前回の格付けから大きく順位を落としたのはイーサリアムクラシック(Ethereum Classic)で、2018年12月の15位から19位に順位を下げた。CCIDは、イーサリアムクラシックが51%攻撃を受けたことで懸念が広がったとし、パブリックチェーンのセキュリティーは今後の開発における重要な課題になると指摘した。
ビットコイン(BTC)はランクアップも、リップルはランクダウン
前回の格付けで18位だったビットコイン(BTC)は少しその順位を上げ15位にランクイン。前回19位だったリップル(Ripple)は、今回20位とまた1つ順位を下げた結果となった。
対象となった34のプロジェクトは基本的技術力とアプリケーションの有用性、プロジェクトの革新性という3つのカテゴリーで評価。CCIDは、前回の格付けに比べ、ほとんどのプロジェクトで革新性の評価が下がっていたと指摘し、その理由を、クリスマスの影響によりコードのアップデート活動が減少していたと推測していた。またCCIDは、基本的技術力に関する評価平均値も前回に比べ減少していたことを報告していた。
CCIDは2018年5月から「国際パブリックチェーン技術評価インデックス」を毎月発表している。今回対象となった34のプロジェクトと順位は下記の通り。
出典:CCID
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参考
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文:Akihiko Hirata(@akkyhira)