第3回全国高校eスポーツ選手権の出場校は?種目や賞金について徹底解説

2020年にも、国内のeスポーツ大会として有名な「第3回全国高校eスポーツ選手権」の開催が決定しています。

この記事では毎年の恒例行事となりつつある全国高校eスポーツ選手権の第3回大会の概要や、注目の出場高校を紹介します。

第3回全国高校eスポーツ選手権とは?

第3回全国高校eスポーツ選手権とは、「eスポーツを新たな文化に」という願いを元に生まれたeスポーツ大会です。
全国の高校生を対象としたこちらの大会は、高校生がeスポーツを楽しむ場所の提供と、その文化の発展を後押しすることを目的として2020年も開催されます。

海外と比較すると、日本ではまだまだeスポーツ大会の開催がそれほど多くはありません。
そのためeスポーツに興味を持っている高校生が、実際にeスポーツに触れられる機会も少なくなっています。第3回全国高校eスポーツ選手権は、そんな現状を変えるきっかけとしても期待できるでしょう。
近年eスポーツはオリンピック種目に採用される可能性さえ出てきているため、全国高校eスポーツ選手権に出場した選手が世界で活躍するような日も来るかもしれません。

文部科学省も大会を後押し

第3回全国高校eスポーツ選手権は一般社団法人全国高等学校 eスポーツ連盟(JHSEF)と株式会社毎日新聞社によって主催され、共催に株式会社サードウェーブが参加しています。
さらに第3回大会からは後援に文部科学省が加わり、その規模がさらに大きなものとなりました。
スポンサーにも多くの企業が参加していて、日清食品ホールディングス、GAME Watch、ファミ通、BCN eスポーツ部などが名を連ねています。
多くの企業と関連組織の協力によって成り立っている点は、第3回全国高校eスポーツ選手権の特徴だと言えるでしょう。

出場高校も年々増加

全国高校eスポーツ選手権の第1回は153チーム、第2回は222チームが参加しました。
3回目となる2020年の本大会には、コロナ禍の影響があるなからロケットリーグ部門で178チーム、LoL部門で168チームがエントリーを行っています。

毎年の恒例大会となりつつあることから、eスポーツ版の甲子園のような位置づけになることにも期待できるかもしれません。

第3回全国高校eスポーツ選手権の出場高校は?

第3回全国高校eスポーツ選手権にも、注目すべき出場高校がたくさんあります。
例えば、以下のような高校・チームが有力視されているので、観戦の参考にしてみてください。

N高等学校

沖縄県のうるま市にある私立高等学校N高等学校は、第3回全国高校eスポーツ選手権に参加する高校の中でも特に注目の学校です。
インターネットと通信制高校の制度を活用した「ネットの高校」として展開していて、ICTツールを使った新しい学び方が魅力となっています。

全国高校eスポーツ選手権の前回大会では、N高等学校のチーム「Cat A Pult」がロケットリーグ部門のトップ4に入るなどの健闘を見せて存在感を示しました。
LoL部門ではN高等学校のチーム「KDG N1」が見事に優勝を果たし、大会の歴史に名を残すことになっています。
第3回全国高校eスポーツ選手権でも「NRLG Cats」と「NRLG Cows」といったいくつかのチームが参加予定となっているので、その活躍に期待が集まっています。

釧路工業高等専門学校

釧路工業高等専門学校は、第2回全国高校eスポーツ選手権で全国3位になった実績を持つ強豪校です。
第1回大会ではベスト8だったこともあり、2020年の第3回大会ではいよいよ優勝するのではと期待されています。

今年はロケットリーグ部門に「mirage virtual Calimba」と「VFC(II軍)」の2チームが釧路工業高等専門学校から参加していますが、前年に参加していた3名の選手がそれぞれ分かれている点が注目です。
どちらのチームにも実力と実績を兼ね備えた選手がいるということになるので、同じ高校のチームがトーナメントで戦うようなこともあり得るでしょう。

阿南工業高等専門学校

阿南工業高等専門学校も、第3回全国高校eスポーツ選手権で注目される高校の1つです。
ロケットリーグ部門に「Kamase Dogs」と「Ate Pony」の2チームが参加することになっていますが、なんと第1回大会でトップ4となった選手がOBとしてコーチを行なっているようです。
出場選手とOBの絆に期待がされるチームになっているので、その学校が蓄積したeスポーツの歴史が感じられるかもしれません。

クラーク記念国際高等学校

クラーク記念国際高等学校は、第2回全国高校eスポーツ選手権のLoL部門で準優勝した実績を持つ高校です。
2020年の第3回全国高校eスポーツ選手権でもロケットリーグとLoLの2部門に9チームずつ、合計18チームがエントリーしています。

今年も優勝を狙うクラーク記念国際高等学校の勢いには、全国から注目が集まるでしょう。

第3回全国高校eスポーツ選手権の種目は?

第3回全国高校eスポーツ選手権では、これまでの大会を引き継いでロケットリーグとリーグ・オブ・レジェンド(LoL)の2種類の種目を用意しています。

ロケットリーグ

ロケットリーグは、ラジコンカーを操作してサッカーをプレイする異色のスタイルが話題となったeスポーツゲームです。
ダッシュやジャンプ操作でラジコンカーを自由に動かし、相手のゴールにシュートを決めると得点が入ります。
サッカーのルールと同じく、多くの点を獲得したチームの勝利となる明快さが特徴で、誰でも気軽に楽しめるeスポーツとなっています。

第3回全国高校eスポーツ選手権でのロケットリーグの大会日程は、以下のようになっています。

オンライン予選:2020年11月21日、22日、23日
オンライン決勝:2021年3月13日

リーグ・オブ・レジェンド(LoL)

リーグ・オブ・レジェンド(LoL)とは、5対5で相手の本拠地攻略を目指すストラテジーゲームです。
140体を超えるチャンピオンと呼ばれるキャラクターがいて、それぞれの個性や役割を理解して戦略を練るのがLoLの面白さにつながっています。
プレイヤー同士の関わり合いがポイントで、いかにチームワークを発揮できるかが勝利の鍵を握ります。
そういったプレイ中の関係性に注目することで、LoLの真髄が楽しめるようになるでしょう。

第3回全国高校eスポーツ選手権でのLoLの大会日程は、以下のようになっています。

オンライン予選:2020年12月13日、19日、20日
オンライン決勝:2021年3月14日

第3回全国高校eスポーツ選手権の賞金は?

第3回全国高校eスポーツ選手権には、例年通り賞金がありません。
一方、すでに副賞は決定していて、以下のような商品が贈られることになっています。

  • ゲーミングPCブランド「GALLERIA」からメンバー全員に「ゲーミングノートパソコン」
  • 日清食品ホールディングスから「カップブードル1年分」
  • ネットギアジャパンからメンバー全員に「最新のWiFi 6ルーター」
  • その他、決勝大会に出場したチームにはカップヌードル200食分とNighthawk(ナイトホーク)トライバンドWiFi6ルーター「RAX200」が贈られます。

    第3回全国高校eスポーツ選手権に参加するには?

    第3回全国高校eスポーツ選手権の参加資格は、以下のような条件になっています。

  • 日本国内に在住する高校生・定時制高校生・高等専門学校生(3 年生まで)・通信制高等学校生
  • 年齢が満16歳~満19歳
  • チームのメンバーが全員同じ学校に所属している
  • 大会の予選から決勝までの期間、エントリー時の学校に在籍しているなど
  • 上記の条件を満たした上でエントリーを行えば、大会に参加することができます。
    参加費は無料なので、eスポーツの初心者でも気軽に参加が可能です。

    ※第3回全国高校eスポーツ選手権のエントリー期間は、9月1日~10月23日までであるためすでに終了しています。

    eスポーツの実力や部活動としての実態などは関係なく、同じ学校から複数のチームが参加することもできるので、今後もエントリー数は増えていくと予想できます。
    自宅にeスポーツの環境がなくても、学校の部活動やeスポーツカフェなどが充実し始めているので、誰でも大会への参加を目指せる時代が来ていると言えるでしょう。

    ぜひ来年以降のエントリーを検討して、そのための準備を進めてみることもおすすめです。

    全国高校eスポーツ選手権に出場してみよう

    全国高校eスポーツ選手権の注目度は、年々高まっているように感じられます。

    この機会に全国高校eスポーツ選手権の概要を確認して、出場や観戦をしてみてはいかがでしょうか。

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