テスラのビットコインを購入を分析、購入した理由と今後の注視する動向は?

テスラがビットコインを購入

電気自動車大手のテスラが証券取引委員会(SEC)に提出した資料で、15億ドル(約1600億円)のビットコインを購入していたことが明らかになりました。これを受けてビットコイン価格は急騰しています。

ビットコイン価格
出典:bitFlyer

今後、テスラ車両の購入にビットコイン決済を受け付ける方針も明らかにしています。いくつか現時点で読み取れる限りで考察をします。

テスラのビットコインを購入動機の分析

まず、購入した動機を推察すると、純粋にキャピタルゲイン狙いや、より効率の良い流動性資産の貯蔵だろうと考えられます。

この点においては、ビットコインを昨年から大量購入しているマイクロストラテジーを例に出すと分かりやすく。彼らはビットコインを購入後、PER(株価収益率)が上がっています。つまり結果的に株価評価がよくなったということです。

そのような例を前にすると、「じゃあ流動資産をビットコインに変えて、そこでキャピタルゲインを期待しながら、さらに株価評価も上がって資金調達しやすくなるのではないか」という期待をテスラは持っているのではないかと推察されます。そもそもテスラのような株式市場での人気企業にとっては資金調達コストは極めて低く、そうして安く調達した資金をリスク資産に効率よく投資できるという側面もあるでしょう。

ビットコインへ悪影響の可能性も

また、別の側面についても触れます。テスラは今回、ビットコインを15億ドル分購入していますが、これは決して小さい金額ではありません。同社の保有現金はおおよそ190億ドルで、ビットコインを購入した金額は約8%程度にあたります。

ちなみにテスラは既に通期黒字を果たしており、キャッシュフローはポジティブです。しかしテスラ株主にとっては、電気自動車やエネルギー事業に投資するために株式を買ったわけであり、ビットコインを保有するためにテスラ株式を購入したわけではありません。

現在、テスラの株主は間接的にビットコインを保有していることになります。その観点で、株主から批判の声が出る可能性はあります。その場合、株主訴訟に発展してビットコインの価格にネガティブに作用するシナリオパターンも持っておくべきです。

発表から1日後のテスラ株式は前日比高で引けています。少なくとも現時点では株主は過度なネガティブということはなさそうです。

テスラ株価

将来的にテック系巨大企業のビットコイン保有も

ただしあくまでビットコインの価格が高騰して利益が出ているうちは正義であるとされる可能性もあり、今後の動向は注視する必要があるでしょう。

また、テスラのビットコイン購入、少なくともクリーンエネルギーのアイデンティティとは矛盾するとは言わざるを得ません。環境汚染を散々懸念してきた同社が多くの電力を消費するビットコインについてどのように考えているか問われると思いますが、どのように答えるか気になるところです。

いずれにしてもテスラの知名度は凄まじく、今後さまざまな報道やイーロンマスク氏へのインタビューもメディアからなされるでしょう。加えて、その注目度の高さから他企業もビットコインを購入することを促す可能性もあります。

例えば、テック系巨大企業であるGAFAなどは現金と同等の流動資産を最も保有する企業ですが、その半分かそれ以上を米国債と一部の上場株で持っています。そこにビットコインが入ることも現実的な未来と言えるのではないでしょうか。

ビットコイン(BTC)の価格・相場・チャート

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