7pay(セブンペイ)の特徴は?PayPayやLINE Payなどスマホ決済サービスとの比較

スマホ決済サービスがどんどんと広がってきていますが、大規模コンビニチェーン「セブンイレブン」が2019年7月1日から新しく始める「7pay(セブンペイ)」が話題となっています。

具体的なサービス内容については段階的に情報が公開されている現状ですが、ここでは現在わかっている特徴や他のスマホ決済サービスとの比較を見ていきましょう。

7pay(セブンペイ)の特徴やnanacoとの違い、ポイント還元率、キャンペーン情報を解説

7pay(セブンペイ)の特徴は?

すでにセブンイレブンでは「セブンイレブンアプリ」が実施されており、そちらとの違いについても疑問を持っている人がいますが、もちろんいくつかの違いがあります。

7pay(セブンペイ)はモバイル戦略に特化したもので、専用のグループ会社を設立して臨む一大事業です。

2018年6月に設立された「株式会社セブン・ペイ」がそれにあたり、スマホをツールとした決済サービスを行う会社として始動しています。

細かく言うと、「セブン&アイ・ホールディングス」「セブン・フィナンシャルサービス」「セブン銀行」が共同出資して設立した会社となります。

スマホにアプリをインストールするだけで、簡単にコンビニで支払いができるようになるだけでなく、各種ポイントを同時に貯めることができるため、現金で支払うよりも簡単でお得になるサービスを展開します。

7pay(セブンペイ)とnanacoとの違い

すでにnanacoとの違いがそれほどでていないことがありますが、一応の違いとしては「nanaco」はかざすタイプですが、7payはQRコードを読み取るタイプです。

「nanaco」はiPhoneに対応していなかったが、7payは対応しているといった違いがあります。

また、nanacoは7payのサービス開始と同時に還元率が引き下げられることがわかっており、これからサービスが縮小していくことが予想されていますが、7payは加盟店や他の会社にも広がっていくことが予想されているサービスです。
そのあたりが違う点だと言えるでしょう。

先行のスマホ決済サービスとの違い

チャージ方法 ポイントの種類 ポイント還元率 送金機能
7pay レジ、ATM、クレジットカード nanacoポイント 0.5%~1.5% ×
PayPay 銀行口座 PayPayボーナス 0.5%~3.0%
LINE Pay 銀行口座 LINEポイント 0.5%~2%
メルペイ 銀行口座 なし なし ×
ALIPAY 銀行口座 なし なし
WeChat Pay 銀行口座 なし なし

国内のサービスでは似たようなタイプが多く、7payはローソンのものやファミリーマートのものとも近い性質があります。

大きく違うメリットがあるのは中国系の2つ「ALIPAY(アリペイ)」「WeChat Pay(ウィーチャットペイ)」です。

日本でも利用者が増えているそれらについて紹介します。

ALIPAY(アリペイ)

中国のモバイル業界で約半数のシェアを占める世界でも最大規模の第三者決済サービスです。

利用する場合はアリペイに登録して、ネットショッピングサイトの支払い画面からログインして使用するか、モバイルアプリでQRコードを読み込んで支払いを行います。

2018年には本人認証済みのユーザーが5億人を超え、世界中にわたって450以上の金融機関と契約を結んでおり、日本でも導入店舗が4万店に達しています。

店頭のレジでスマホを使ってQRコードを表示して読み取って支払うという「消費者提示型」と店舗にある固定のQRコードを客側が読み取って決済をする「店舗提示型」があります。

日本では圧倒的にスマホでQRコードを表示してレジで読み取ってもらう形式が多くなっています。

中国からの観光客は今も莫大な数になっていることもあり、日本でもアリペイはますます普及していくでしょう。

WeChat Pay(ウィーチャットペイ)

中国で最大のシェアを誇るメッセンジャーアプリである「WeChat」に備わっているQRコードを使用して支払いを行うというものです。

このサービスはこういった支払いだけでなく、SNS、友人への送金、映画や電車などの予約、ネットショッピングなど幅広いことができるということもあって世界中にその使用者は10億人いるとまで言われています。

まだまだ若者を中心に利用客が多いこと、使用されている消費額が低いことはありますが、これからの期待値がもっとも高いサービスと言われています。

7pay(セブンペイ)はこんな人におすすめ

7payは「セブンイレブン」をよく利用する人、セブン&アイグループをよく利用する人、nanacoポイントを貯めている人におすすめと言えます。

また、セブンマイルを貯めている人にとってもおすすめできます。

さらに7payの他に同時に5社のスマホ決済を導入したのはかなりの変化と言えます。

7payと合わせてそれらを使い分けることで効果的にポイントを貯めることができる人にとっても有益なサービスだと言えます。

7payは先行スマホ決済サービスの対抗馬となるか

最近では次々とスマホ決済できるサービスが出てきています。

すでに広く普及しているものとしては「Pay Pay」「LINE Pay」「楽天Pay」「Origami Pay」などがあります。

それらは使用しているクレジットカードや設定されているステージなどによって還元率が変わってくるのですが、ほとんどのものが3%前後の還元率となっており、キャンペーン時には5%の還元率となっています。

それらと比べると7payは通常還元率が0.5%、キャンペーン時でも1%です。

後で始まるサービスは利用料が安い、還元率が高いなどの条件があることが多いのですが、7payは後から始まるにも関わらず還元率が低いのです。

もちろん還元率だけがサービスのすべてとは言えませんが、やはり低い還元率は魅力が低く見えてしまうのは否めないと言えます。

この還元率に関してはキャンペーンなどが一通り終わった後に見直されるのか、据え置きにされるのかが注目されています。

もしこのまま通常の0.5%のままだとすると還元率の点で他社のサービスに遅れをとる可能性があります。

ただし、セブン&アイグループの行うサービスのため、これからどう展開していくのかは未知数です。

展開の仕方によっては先行しているスマホ決済サービスの対抗馬となっていくことは十分に考えられるでしょう。

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