7pay(セブンペイ)の特徴やメリット・デメリットについて解説

セブン・イレブン・ジャパンが2019年7月1日から日本全国にある2万店以上の店舗でセブン&アイグループによるコード決済サービスである「7pay(セブンペイ)」と同時に、「PayPay」「LINE Pay」「メルペイ」「アリペイ」「WeChat Pay」の5社のサービスの利用が開始となります。

日本有数のコンビニが主導するサービスだけに注目を集めていますが、まだまだ具体的なサービス内容については知られていないのが現状です。
そこでここでは7payの特徴やメリット、デメリットについて紹介します。

7pay(セブンペイ)の特徴やnanacoとの違い、ポイント還元率、キャンペーン情報を解説

7pay(セブンペイ)の特徴は?


7payは、スマホにアプリをインストールするだけで、簡単にコンビニで支払いが可能です。また、各種ポイントを同時に貯ることができ、現金で支払うよりも簡単でお得なスマホ決済サービスです。

7payでは200円の買い物ごとにnanaco1ポイントが貯まります。
サービス開始当初は期間限定でnanacoポイントが2倍貯まるキャンペーンが予定されています。

nanacoは、そのまま継続して使用でき、7payのサービス開始日である7月1日以降は現行100円ごとに1ポイント貯まっていたものが200円ごとに1ポイントと仕様が変更されます。

また、7payへのチャージはセブンイレブンのコンビニレジ、セブン銀行のATMなどで行い、クレジットカードも利用できます。

セブンペイ専用アプリリリース予定

7月からサービス自体は開始されますが、開始当初はセブンイレブンアプリを通して行われるようになっており、10月前後に独立して「セブンペイアプリ」が立ち上がると予定されています。

様々な企画、利用拡大予定

外部加盟店への利用拡大も同じ10月ごろを予定されていますので、本格的な利用は10月ごろからを目標としていると言えます。

2020年の春ごろにはセブン&アイグループ各社それぞれが提供しているアプリとの連携も予定していると発表されました。

7pay(セブンペイ)のメリット


7payは、nanacoで対応していなかったiPhoneにも対応しています。
他にも、今までのセブンイレブンサービスにはなかったメリットがいくつかあります。

アプリから最短2タップでかんたん登録

登録自体もセブンイレブンアプリからダウンロードするだけという簡単さです。
レジで使用する際にもややこしい作業は必要は必要ありません。
スマホを操作して支払いバーコードを提示し、それを読み取ってもらうだけで支払いが可能です。
最短2タップで登録ができて、レジでの操作が可能なのは支払いの簡略化が進んでいる昨今ではありがたいサービスと言えます。

チャージ方法が選べる

7payを利用していくにはまずセブン‐イレブンアプリのダウンロードが必要です。
iPhoneは「App Store」、Androidは「Google play」でそれぞれダウンロードできます。
チャージ方法は5つあります。

  • セブンイレブン店頭のレジでチャージする
  • セブン銀行ATMでチャージする
  • 貯めたnanacoポイントでチャージする(nanacoポイント1ポイント=1円からチャージ可能)
  • クレジットカードでチャージする
  • セブン銀行の口座からチャージする

セブンペイ支払いでnanacoポイントが貯まる

7payで200円支払うごとにnanacoポイントが1ポイント貯まります。
しかしこの7月の7payの開始に伴って還元率が0.5%に下げられることになります。

ただし通常のポイントとしては200円ごとに1ポイントではあるのですが、サービス開始を記念して「2019年10月31日」まではキャンペーンポイントとして0.5%が上乗せされる予定です。
つまりこの期間は1%の還元率となります。

セブンマイルの付与も

さらに「2019年9月」からは200ごとに1セブンマイルがもらえることになります。
1セブンマイルは1nanacoと交換できますので、実質さらに0.5%の還元率の上乗せとなります。
この9月~10月末までは1.5%の還元率になるのです。

セブンマイルはセブンイレブンだけではなく提携している店舗で貯めることができるポイントです。50セブンマイル単位でnanacoポイントに交換できますので非常に便利です。

プリペイド式でのメリット

チャージをした分だけ使用できるというプリペイド式になっていますので、こちらにもメリットがあります。

使いすぎない

プリペイド式の大きなメリットの一つです。
チャージした分だけしか使えないために、不必要に大量に買ってしまったり、高額なものを勢いで買ってしまうということがありません。

高い安全性

プリペイド式のもう一つのメリットがこの高い安全性です。スマホやカードでの決済では、悪用されることも少ないありません。
使用するにはチャージしなければならないからです。
万が一、紛失や盗難で不正利用された場合でもチャージした金額の最小限の被害で済みます。

7pay(セブンペイ)のデメリット


7payは、メリットばかりではなくデメリットもあります。
デメリットも知っておくことでよりうまく利用できます。

ほかのスマホ決済に比べ還元率が低い

すでに普及しているスマホ決済サービスである「Pay Pay」「LINE Pay」「楽天Pay」「Origami Pay」などと比べて還元率が低いです。

それらは使用しているクレジットカードや設定されているステージなどによって還元率が変わりますが、ほとんどのものが3%前後の還元率となっており、キャンペーン時には5%の還元率となっています。

しかし、7payは通常還元率が0.5%、キャンペーン時でも1%です。
買い物金額が高くなるほど、他のサービスとのポイント還元の差が大きくなってしまいます。

利用範囲が限られる

現在公表されているところでは、この7payが使用できるのはセブンイレブンのみとなっています。

全国に2万店以上あるコンビニとは言え、利用範囲は非常に狭いと言えます。
コンビニをあまり利用しない、家の近くにセブンイレブンがないという人にとってはほとんど使用する機会がないかもしれません。

ただ、提供しているのがセブン&アイグループであることを考えると徐々にグループ内の会社や店舗で使用できるようになる可能性があります。

nanacoとの違いがわかりづらい

「チャージして簡単に決済するのであればnanacoで良い」という意見もあります。

実際nanacoであればセブンイレブンアプリと連動しておくことでアプリを起動してバーコードを表示させる必要がなく、タッチするだけで良いのです。
また、7payを利用しても貯まるのはnanacoポイントです。 それであればnanacoで良いというわけです。

現時点ではnanacoとの明確な差が打ち出せていないために違いがよくわからないという意見も出ているのです。

7pay(セブンペイ)が使えるお店


現在予定されているのはセブンイレブンのみですが、セブン&アイグループの店舗ではすぐに使用できるようになると言われています。
ここではそれらの店舗を紹介していきます。

ジャンル 店名
コンビニ セブン-イレブン
スーパー イトーヨーカドー、ヨークベニマル、ヨークマート、アリオ、ザ・ガーデン自由が丘、ザ・プライス、ダイイチ、天満屋ストア
百貨店・デパート等 そごう、西武百貨店、池袋ショッピングパーク、オムニ7
外食関係 デニーズ、ファミール、芝のらーめん屋さん、白ヤギ珈琲店、太陽のグリル、ポッポ、まん天丼、とっぴん舎
専門店 赤ちゃん本舗、ロフト、バーニーズニューヨーク、Francfranc、タワーレコード
ホテル 八ヶ岳高原ロッジ
ドラッグストア セブン美のガーデン

その他、電子マネーのnanacoが現在使用できている店舗、およびグループ傘下ではないものの関係加盟店も利用できるようになる可能性があります。

ジャンル 店名
飲食関係 マクドナルド、コメダ珈琲、ミスタードーナツ、コカ・コーラ自販機、小僧寿し
家電関係 ビックカメラ、コジマ、ソフマップ、上新電機
ドラッグストア サンドラッグ、ツルハグループ、スギ薬局、アインズ&トルぺ、ココカラファイン、コスメティクスアンドメディカル、セイムス、キリン堂
総合施設 ANA FESTA、金沢百番街、マーレ、新千歳空港ターミナルビル、JRタワー
ガソリンスタンド エッソ・モービル・ゼネラル
スポーツ 千葉ロッテマリーンズ、ヤフオクドーム、チェリーゴルフ
アウトドア スキージャム勝山、ハンターマウンテン塩原さっぽろばんけいスキー場
アパレル マックハウス
酒類 カクヤス
写真 コイデカメラ
CD・DVD等 ディスクユニオン
エンタメ ラウンドワン、コロナワールド、タイトー
レジャー スパリゾートハワイアンズ、サンリオピューロランド
その他 ヤマト運輸、イーアイディ、KAZAPi対応店舗

これらの店舗に関しては利用できるようになる可能性があります。公開される情報を常にチェックしておきましょう。
特にすでに利用者が多いdカード、楽天カードがマクドナルドなどの大規模な店舗で使用されていることを考えると7payの利用も大いに期待されるところです。

7pay(セブンペイ)アプリは9月にリリース予定!


7payが7月1日から、セブンペイアプリが9~10月からサービスが開始されていくことでセブンイレブンの大規模な展開が続いていきます。

さらに7月1日からは同時に他社のスマホ決済にも対応するようになります。
その会社は「PayPay」「LINE Pay」「メルペイ」「アリペイ」「WeChat Pay」で、主要なスマホ決済が次々と使用可能になっていきます。

現在すでにセブンイレブンでは「nanaco」「QUICPay」「楽天Edy」などの電子マネー決済が利用可能で、他には交通系ICカードとして「suica」「Kitaca」などが使用できています。
これから一気に使用できる方法が増えていくことでセブンイレブンがさらに利用しやすくなります。

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