仮想通貨取引所バイナンス(Binance)、初となるブロックチェーンの大規模イベントをシンガポールで開催

仮想通貨取引所バイナンス(Binance)は、自社として初となるブロックチェーン関連のイベント「Binance Blockchain Week」を2019年1月にシンガポールで開催する予定だ。1月と言えば、バイナンスの分散型取引所(DEX)のスタートも控えており、企業として話題性に富む仮想通貨交換業者だと言えるだろう。

Binance Blockchain Weekとは?

Binance Blockchain Week は2019年1月19日から22日までシンガポールで開催される。アジア圏の中でも、シンガポールは仮想通貨について寛容的な姿勢を示している国の1つで、バイナンスが 同国に拠点を置くヴァーテックス・ベンチャーズ(Vertex Ventures)から出資を受けたというニュースも記憶に新しい。

世界各地から2,000人が訪れる予定のBinance Blockchain Weekは、4日間にわたり「バイナンス・SAFU・ハッカソン」と「カンファレンス」が開催される。

また、仮想通貨に関連する規制当局や投資家、学者、起業家、技術者を集め、今日のブロックチェーンの在り方を議論し、業界の持続的成長を促進する予定。今回のイベントは、あらゆる仮想通貨関連の主要人物や組織間で最新のブロックチェーンの知識と専門知識を共有する目的があると言えるだろう。

多彩な顔ぶれそろうカンファレンスの登壇者

マリーナベイ・サンズのサンズ・エキスポ&コンベンションセンターで開催されるカンファレンスでは、企業の創業者や学者など70名以上の業界を代表する人物が基調講演、パネルディスカッションなどを行う。

現在発表されている登壇者は以下の通り。

  • ヴァーテックス・ベンチャーズのパートナー:Genping Liu氏
  • カンバーランドのアジア事業開発責任者:Justin Chow氏
  • マイクロソフトバングラデシュのマネージングディレクター:Sonia Bashir Kabir氏
  • リップルのグローバルオペレーションシニア・ヴァイス・プレジデント:Eric van Miltenburg氏
  • トロンの創始者:Justin Sun氏
  • ネオの創設者:Da Hongfei氏
  • クアンタムの創設者:Patrick Dai氏
  • バイナンスの創設者兼CEO:Changpeng Zhao氏

登壇者は続々と増加する予定であるものの、仮想通貨市場の総合的な話し合いを行う顔ぶれとしては非常に多彩であると言えるだろう。

ジャオ・チャンポン(Changpeng Zhao)氏は、「シンガポールでアジア初のBinance Blockchain Weekを開催することに興奮している。多くの仮想通貨関連業者のトップを集めて有意義なイベントになるだろう。そして、協力し合い業界を前進させるための刺激的な議論ができることを楽しみにしている」と述べている。

安全性をテーマにしたバイナンス・SAFU・ハッカソン

1月19日から20日まで開催されるを「バイナンス・SAFU・ハッカソン」は、暗号通貨を保護する革新的なブロックチェーンソリューションをテーマとしている。

プライスウォーターハウスクーパース(PwC)とトライブ・アクセラレーターTribe Accelerator、バイナンス・ラボ(Binance Labs)などがプラグラムやブロックチェーンのツール開発を行う予定だ。

ハッカソンへの参加を希望する個人およびチームは、12月10日から1月6日に申請書を提出する必要があり、事前ハッカソンなどによって20人のデベロッパーチームが選出されることになる。

事前ハッカソンは12月から1月初めにかけて世界各地で開催され、優勝チームにはバイナンス・SAFU・ハッカソンの無料参加パスが与えられる。また賞金として10万ドル(約1,200万円)分のBNB(バイナンスコイン)を優勝チームで分け合う予定。

「Binance Blockchain Week」は同社の方針だけでなく、仮想通貨取引所として、あらゆる業界関係者と総合的な話し合いを行う場でもある。特に、同社の分散型取引所の設立などについてもこの場でより具体的な発表があると予想される。

バイナンスは世界的な規模での経営戦略を立てており、世界各地域に拠点を構える姿勢を貫いている。また今回のBlockchain Weekを通して規制当局や各社の姿勢や考えを踏まえて、独自の戦略で仮想通貨市場をさらに拡大することも視野に入れていると言えるだろう。

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参考
仮想通貨取引所バイナンス(Binance)、USDT市場をステーブルコイン市場へ統合
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