信用スコアを診断・確認する方法は?

信用スコアが就職や恋愛にも影響する時代が到来していることをご存知でしょうか。実際海外では、信用スコアで相手が社員として適しているか、パートナーとして相応しいかということを判断することもあるようです。

日本でも信用スコアが高くなることで、低金利でお金を借りられたり様々な特典を受けることができるサービスが始まっています。

今後ますます注目を集めることになる可能性が高い信用スコアについて知っておきましょう。信用スコアの算出はすぐにできるので、この記事を参考にぜひ診断してみてください。

信用スコアとは?メリット、デメリット、日本の信用スコアについても解説

信用スコアとは?

信用スコアとはそもそもどんなものなのでしょうか。

信用スコアとは、収集した膨大なデータや情報を元にAIが個人を診断して独自のアルゴリズムを用いたスコアリングを行い、信用力を数値化するというものです。

簡単に言うと、「AIがこの人はどれくらい信用できるか、個人に点数をつける」ということ。

それでは、なぜ最近になって信用スコアサービスが話題に上がるようになってきたのでしょうか。

信用スコアは中国で盛んに利用されるようになったのですが、そのきっかけは政府の「社会信用システム構築計画綱要」という政策によるものと言われています。

これは、信用レベルを意識させることで発生する不正取引を減らし、健全な社会システムを築こうという取り組みです。

この政策が功を奏し、実際に中国では信用スコアサービスは多くの人に広まりました。

中国で信用サービスを展開している芝麻信用のもとになっているAlipay(アリペイ)は、2019年1月時点でユーザー数が10億人に達したと言われています。その内の多くの人々がスコアリングの対象になっているはずです。

また、政府の狙い通り不正取引も減少したという結果も出ています。信用スコアを導入したレンタカー市場では、料金の未払いが半分以上減り、未返還・紛失率も約半分近く減りました。

このように中国をはじめとした世界各国では、信用スコア導入による成功事例があるため、日本社会にも普及する可能性が高いのです。

信用スコアの仕組み

信用スコアの仕組みの大まかな流れは以下の通りです。

  1. サービス運営会社が様々な信用に関わるデータや情報を収集する
  2. AIがそれらを分析し、独自のアルゴリズムを設計して信用力を数値化できるようにする
  3. 個人のデータや情報をアルゴリズムに当てはめ、信用の数値を算出する

これにより、個人がウェブサイトから簡単な質問に答えるだけで瞬時に信用力がスコアリングされるようになります。

信用力が数値で簡単に分かるようになるメリットは大きいと言えます。

現代ではインターネット上で個人間の取引が増え、顔の見えない相手とのやり取りが日常的に行われるようになりました。
そこでは対人での取引よりも、相手を信用できないことによる不安が付きまとってしまいます。
もし、そういったC2Cサービスなどで取引相手の信用力が数値で把握できるようになれば、取引がより一層円滑になるでしょう。

信用スコアの高い人であれば安心して取引ができますし、不正をすればスコアが落ちる仕組みができていれば、利用者のマナーも向上するはず。

また、より実際的なメリットとしては日本でも信用スコアが高ければ、低金利でお金を借りることができますし、スコアランクに応じた優待などもあります。

信用スコアを診断・確認する方法は?

それでは、自分の信用スコアはどのようにして診断したら良いのでしょうか。
ここからは信用スコアの簡単な手順を説明します。

信用スコアサービスに登録する

信用スコアサービスは、日本でもいくつかあるのでどれを選べば良いか分からないという方も多いと思います。

サービスを選ぶ際のポイントは、得られるメリットの大きさを確認しておくことです。

例えば、LINE Score(ラインスコア)ではスコアが高ければLINE Pay(ラインペイ)の還元率が上がるなど、すぐにメリットを享受できます。
各サービスに関しては後述するのでご確認ください。

パーソナルデータを提供する

スコアの診断方法は簡単です。AIからされる質問に自分のパーソナルデータを答えるだけ。

例えば、

・生年月日
・性別
・職種
・勤続年数
・昨年の年収
・住んでいる家の形態(持ち家、賃貸、アパート、一軒家など)
・家族構成

などです。

約10~15の質問に答えるだけで最初のスコアが算出されます。
その後、性格に関することや仕事に関することなど分野別に他の質問に追加で答えることが可能。

サービスによっては全部で150もの質問が用意されています。
質問に答えれば答えるほど、より正確なスコアとなり多くの人はスコアアップできる仕組みです。

信用スコアの算出

データを提供した後は、待つだけです。基本的にほとんど時間はかからずスコアが分かります。例えば自分の習慣など、変化があればその都度データを入力すればスコアが変化していきます。

誰でも簡単にでき、特典を受けられる可能性があるので診断だけ済ませておくことがおすすめです。

おすすめ信用スコアサービス

日本のサービスは有名企業が作っており、信頼できるものが多いです。
ここでは日本の代表的な信用スコアサービスを3つ紹介します。

J.Score(ジェイスコア)

J.Scoreは日本初のAIスコアレンディングのサービスです。
みずほ銀行とソフトバンクグループが共同出資した株式会社J.Scoreが運営しています。

簡単な質問に回答するだけで、信用スコアが算出されて信用力に応じた金利や限度額がすぐに分かるのが魅力。

サービスは融資のみではなく、提携企業のスコアに応じた優待を受けられるリワードという嬉しい仕組みも用意されています。

旅行の特別プランやゴルフレッスンの優待など、お得なものが多いです。
登録や質問の回答は2分ほどですぐにできるので、自分のスコアを一度確かめてみてはいかがでしょうか。

LINE Score(ラインスコア)

ラインが提供している信用スコアのサービスです。
LINEアプリのウォレット画面から15の質問に答えるだけで、簡単にスコアを算出できます。

質問に答えた後は、アプリやラインペイの利用状況などでスコアの変動があるようです。
心配される方もいるかもしれませんが、メッセージの内容や通話の内容がスコアに影響を与えることは無いという公式発表がありますので、安心です。

また、2019年夏にリリース予定のLINE Pocket Moneyと連携して、少額融資が受けられるようになる予定。

ラインスコアは、登録するだけでお得な特典が受けられるようになります。キャンペーンはカーシェアリングサービスのクーポン券など豪華です。スコアによってはラインペイの還元率を上げることも可能。

お得なチャンスを逃さないためにも登録だけは済ませておくと良いでしょう。

ドコモスコアリング

ドコモスコアリングはNTTドコモが提供する信用スコアサービスです。

ドコモを使用しているユーザーの料金の支払い履歴、契約内容、端末利用時間など、様々なビッグデータを用いてドコモ独自の信用スコアを算出します。

ユーザーは、出されたスコアに応じて融資サービスを受けられるようになるという仕組みです。

NTTドコモは非通信分野により力を入れていくことを発表しているので、ドコモスコアリングでは今後充実したサービスを提供するはずです。

自分の信用スコアを確認してみよう

ここまで、信用スコアの算出方法やおすすめサービスについて紹介してきました。AIが作った独自のアルゴリズムがあるため、スコアリングにはユーザーの手間はほとんどかかりません。簡単に無料で登録できて、支払いの還元率が良くなったり、優待のサービスを受けられたりと基本的に良いことばかりです。今後ますます、浸透していく可能性のある信用スコアサービスをいち早く利用して、お得なメリットを享受しましょう。

おすすめの記事