金融情報会社QUICKが仮想通貨リブラについて市場関係者にアンケート
金融情報会社QUICKは、市場関係者に向けて、フェイスブック社が2020年前半にサービス開始を目指す「リブラ」についてアンケートを行い、その調査結果を発表した。欧米とは異なる温度感も。

6割超がリブラを前向きに評価

日本経済新聞の報道によると、金融情報会社QUICKは市場関係者に向けて、米フェイスブックが主導する仮想通貨プロジェクトリブラについて市場関係者向けの意識調査を行い、その調査結果を24日に発表した。

調査結果で、市場関係者の60%以上が「リブラ」を前向きに評価していることがわかった。アンケート調査は22~23日に、QUICKが提供する金融情報端末内で実施。金融機関などに勤める市場関係者343人から回答を得た。

リブラに関して、国内の市場関係者へのアンケート調査は初めてだとみられる。

リブラ事業について全体の32.9%が「賛成」と回答、「条件付きで賛成」の33.5%を合わせると66.4%となり、ほぼ2/3が好意的な見方を示したと読み取れる。一方、「慎重であるべきだ」との回答は29.4%で、「反対」は4.1%にとどまった。

実際の導入にはやや消極的か

実際のリブラの導入に関してはやや消極的な傾向で、自身が勤務している会社でリブラを導入すべきかとの質問には、「顧客や取引先が使うのであれば、導入せざるを得ない」との回答が43.4%、「利便性が高まるので導入すべきだ」という積極的な回答は23.0%だ。

「規制対応や安全確保のコスト負担が大きそうなので、導入する必要はない」との回答は33.5%だった。

しかし、「将来的に『リブラ』が法定通貨に代わる存在になると思うか」との問いには「ならない」(52.2%)という否定的な意見が、「なる」(47.8%)をわずかながら上回った。欧米ではフェイスブックによるリブラに対する警戒心が高い一方、日本での温度感は大いに異なることが判明した。

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