LINEスコアの平均は?点数はどのように算出されるの?

世界で広まりを見せていた「信用スコア」という仕組みが、近年、日本でもサービスとして展開する会社が増加しています。
しかし、「信用スコア」という概念が分かりづらいと感じる方も多いのではないでしょうか?

今回は「LINE Score」を取り上げて、全体概要から点数の算出方法などに焦点を当て、解説します。

信用スコア「LINE Score(ラインスコア)」とは?特徴、仕組み、提供開始時期など解説

LINE Score(ラインスコア)とは


LINE Scoreとは、世界的にサービスとして展開されてる「信用スコア」をサービス化したものです。

今まで融資やローンなどを組む際に使われていた「個人信用情報」を数値化し、算出された数値によってさまざまなサービスを受けることができる仕組みです。
スコアによってLINE Payの支払い還元率が変動したり、LINE Payと同時に発表された「LINEポケットマネー」では融資上限額、利率などがスコアによって変動します。

LINE Scoreは信用情報以外にも、LINEサービスの利用状況でスコアをアップさせることが可能です。
「個人信用情報」以外のデータもスコアに関係する点で、注目を集めています。

LINE Score(ラインスコア)のメリット


LINE Scoreを算出することで、お得なキャンペーンを受けることができます。

2019年6月からサービスが開始されているため、現在はキャンペーン数は多くありません。
しかし、今後はより多くのキャンペーンがLINE Scoreでスタートすることが期待されています。

現在は、カーシェアリングサービス「Anyca(エニカ)」で使える5,000円分クーポンが当たるキャンペーンをはじめ「Laxus」の高級ブランドバックを3ヶ月無料で借りることのできるキャンペーン、さらに映画公開に先立って開催されるプレミア試写会の招待券が当たるキャンペーンなど、ユーザーにとって嬉しいキャンペーンが実施されています。

また、LINE Pay利用金額から算出されたLINE Scoreに応じて0.5%〜5%が還元されるキャンペーンも実施中です。

LINE Score(ラインスコア)の点数はどうやって算出される?


LINE Scoreの点数は主に以下の2つを用いて算出されます。

  • ユーザーの属性情報
  • 非金融領域・オンライン行動傾向データ

「ユーザーの属性情報」は、主に融資などを受ける際に質問される「個人信用情報」に関わる情報に分類されます。

年齢、年収、会社の在籍年数、会社の従業員数などがこの情報に該当するのです。
非金融領域・オンライン行動傾向データ」は、LINE Score独自のユニークな指標となり、LINEサービスの利用状況などを加味した上で蓄積されるスコアです。

LINE Pay、LINE 家計簿などのLINEサービスを使った際のデータが、今後LINE Scoreに反映されることが想定されます。

質問内容は?

LINE Scoreでは、用意された15問の質問に答えることでベースのスコアが確定します。
質問内容は、生年月日や性別などの基本情報から、住居の所有状況、勤続年数、企業規模、年収、保険証種別などが質問されます。

点数の算出方法は?

次に、実際の点数算出方法を以下で解説します。

パーソナルデータを分析する

特定の個人に紐付くデータを「パーソナルデータ」と呼んでおり、信用スコアの分析に利用されます。

この情報は「信用情報に直接関係のあるデータ」と「行動パターンの統計から相関関係があるとされるデータ」に大別されます。

例えば、「毎月の光熱費を延滞せずに支払われている」という点が「信用情報に直接関係のあるデータ」です。

また、「LINE 家計簿を利用してこまめに家計情報を更新して管理している」という点は「行動パターンの統計から相関関係があるデータ」として使われる可能性があります。
このような行動パターンを分析して、ありとあらゆる角度から多くのパーソナルデータを収集するのです。

パーソナルデータを人工知能(AI)が分析する

集めたパーソナルデータを元にして、人口知能が、設定されたアルゴリズムに基づいて機械的にスコアを計算します。

AIの判断精度は、より多くのパーソナルデータを集めることで、精度が上がります。
もし質問の中に嘘が紛れ込んでいた場合でも、収集データが多ければ、データ全体の整合性を分析することで嘘を見抜くことも可能です。

定期的な周期で人口知能(AI)が分析をし続ける

「信用スコア」の算出は、1回限りではありません。
1度算出してから、さまざまな行動データが蓄積されることでスコアが変動します。

人口知能のアルゴリズムも、より人間的な評価を下せるように日々変化するのです。

その他にも、「分析対象のパーソナルデータ内容の変化」や、「社会ルールや常識の変化」なども信用スコアに影響します。
このような形で、一度スコア分析してからも定期的に、スコアの変動が発生することを覚えておきましょう。

LINE Score(ラインスコア)の平均点は?


LINE Scoreの数値は、最低100点〜最高1000点の間で算出されます。

この数値が1000点に近ければ近いほど、「信用が高い」ことを意味します。

実際の利用者の平均スコアは、公式には発表されていません。
しかし、他の信用スコアサービスなどの動きから予測すると、600点前後がおおよその平均値と言えるでしょう。

スコアをアップするためには

厳密に言えば、確実にスコアアップする方法はありません。
しかし、スコアアップのために試みるべき手段はいくつかあります。

信用スコアが上がると思われる行動を推測する

どのような行動をすると信用スコアが上がるのかを予測することが必要です。
「コメントに対して必ず返信する」「返済遅延を少なくする」などを行動ベースで推測することが大切と言えます。

スコア上昇が予想される行動を行い、データを残す

実際に推測した行動を実行に移します。

行動によっては結果がすぐに出ないものや、そもそもスコア上昇の要素に関わらない行動もあるかもしれません。
しかし、普段からスコア上昇を意識しながら行動したデータを残すことで、スコア上昇が期待できます。

より多くの分析情報を提出する

「信用スコア」は、提出する情報が多いほど、詳細に分析をすることができます。

例えば、勤続年数が分かる人と分からない人では信用スコアも大きく変わるのです。
そのため、信用スコアを分析する材料を、より多く提出することがスコア上昇につながります。

LINE Score(ラインスコア)でスコア診断しよう


今回の記事では、LINE Score全体の概要から、点数の算出方法、スコアアップの方法などに焦点を当てて解説しました。

世界各国では、「信用スコア」を用いたサービスは日本よりも普及しています。
LINEがLINE Scoreを導入したことで、日本の各サービスも「信用スコア」を使ったサービスを展開することも考えられるでしょう。

まだ始まったばかりのサービスですが、今度広まっていくことを想定して自身のスコアを知っておくことも大切です。
スコア算出は無料で行うことができるため、この機会にぜひ、LINE Scoreを始めてみてはいかがでしょうか。

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