海外有名投資家の支援を受けるLayer1(レイヤーワン)、210万ドルの資金を調達

仮想通貨の投資を手がけるインフラストラクチャー・プラットフォームであるLayer1(レイヤーワン)は、ピーター・ティール(Peter Thiel)、デジタルカレンシーグループ(Digital Currency Group)、ジェフリー・タラント(Jeffrey Tarrant)など、世界的に有名な投資家の支援を受け、210万ドル(約2億3,500万円)の資金調達に成功した。Layer1は、将来有望なブロックチェーンのプロトコルにフォーカスして、それらをサポートするための重要な技術を構築する。

Layer1(レイヤーワン)の戦略とは?

共同設立者のアレクサンダー・リーグル(Alexander Liegl)氏が率いるLayer1の策略は、まず先見性のある技術とネットワーク効果を持つ暗号資産において長期的に優位な地位を占めることだ。その後、それらの基礎的な価値を向上させ、市場への普及を支援するために、同社の持つ資本とリソースを投入する。同社は、プログラム可能な通貨と価値の保存に重きを置いたアプリケーションが真の価値を創造すると考えている。

Layer1(レイヤーワン)は技術に投資をする

リーグル氏は「私たちは将来の仮想通貨の世界における投資企業は、エンジニアリング・ファーストとプロ活動主義的な投資手法に明確な焦点を当てることになるため、現在に存在しているものとは根本的に異なった姿をしていると考えている」と述べ、さらに「オープンソース・プロトコルである仮想通貨には、Layer1のようなインフラ技術に焦点を当てた投資企業が価値を創出するために必要であり、従来の資産クラスとは本質的に違った考えが必要になる」と説明している。

Layer1は、オープンソース・プロトコル開発に取り組むエンジニア集団である仮想通貨プロジェクトのカテゴリを定義するような投資企業になりたいと考えている。現在、Grin(グリン)と呼ばれるプライバシーに焦点を当てた有望なプロジェクトに深く関わっており、その成長を支える重要な技術を構築しようとしている。Grinは、2019年の初めにローンチする予定であり、強力なプライバシー機能と拡張性の高さがウリだ。

Layer1(レイヤーワン)の可能性について考察

Layer1は、投資企業でありながらも仮想通貨プロジェクトを技術の面からもサポートして、協働していくモデルを示しており、とても興味深い。さらに投資するプロジェクトを決める段階でも、プロジェクトの技術力をしっかり理解した上で、意思判断ができる点においても優位性がある。このような点においてLayer1は、業界内で存在感を示すプレイヤーになるのではないだろうか。

(文・師田賢人

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参考:Business Wire


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