ブロックチェーン企業Block.oneがワシントンD.C.に米国事業本部を開設

イオス(EOS)の開発を行うブロックワン(Block.one)が9月23日、アメリカのヴァージニア州アーリントンには本社を開設することを発表した。Block.oneは香港、ロサンゼルス、ヴァージニア州ブラックスバーグのオフィスの規模を拡大し続けており、アーリントンの拠点開設によって世界で4つの拠点を持つことになる。

Block.oneはアメリカでの存在感をアピール

Block.oneのヴァージニア州アーリントンの新しいオフィスには、エンジニアリングとIT、サイバーセキュリティ、製品開発、マーケティングの役割を追加する。この計画によって、Block.oneはアメリカでの存在感をアピールし、スキルの高い雇用創出の継続的な拡大を強調するものとなる。

また、Block.oneが2018年に発表したEOSIOは、分散データベースの安全で透過的な基礎に速度、スケーラビリティ、使いやすさをもたらすように設計された無料のオープンソースプロトコルだ。 Block.oneのベンチャーキャピタル部門であるEOS VCも活発的に動いており、EOSIOテクノロジーを活用して世界中の企業、プロジェクト、開発者に投資している。

州知事も歓迎するBlock.oneの進出

ヴァージニア州のラルフ・ノーサム(Ralph Northam)知事は、Block.oneが今後3年間でアーリントンにおいて170人の高スキルの仕事を創出することに取り組むことを発表している。既にBlock.oneは、ヴァージニア州ブラックスバーグで80人以上のエンジニアリングおよび研究開発の従業員を雇用している。

ノーサム知事は、「ブロックチェーンとその他の技術は急速に進化しており、Block.oneのような業界の先駆者は、情報技術分野のリーダーとしての州の評判を強化することにつながる。同社のヴァージニア州での継続的な成長は、ニューリバーバレーから北ヴァージニア州まで、連邦のさまざまな地域で流行しているハイテク人材をプールすることにも役立つだろう」とのコメントを発表している。

2019年のCyber​​statesレポートによると、ヴァージニア州はテクノロジー労働者の集中率が高い地域でアメリカでも2番目に位置している。雇用基盤の10.7%を占める一方で、ヴァージニア州の経済効果では627億ドル(約6兆7,500億円)となっている状況だ。

IDCの2019年のレポートによると、ブロックチェーンの支出は2018年から2022年まで堅調なペースで成長し、5年間の複合年間成長率は76%になると予測されている。世界全体での総支出は、2022年までに124億ドルに達し、金融部門と製造業・資源部門がこの数字を主導していくことになるだろう。

参考
Block.one Opens U.S. Operations Headquarters in Washington, D.C. Metro Area
Governor Northam Announces 170 New Jobs in Arlington County

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