KPMGの2019年フィンテックランキング

ビッグ4会計事務所のKPMGが2019年版フィンテック企業トップ50発表。最新順位では、決済系企業は順位を上げたが、多くの仮想通貨関連企業は順位を落としていることがわかった。

2018年版と同様に、中国のアリババ傘下の決済企業「AntFinancial」がトップ1を堅守。2位はシンガポールのライドシェア兼決済企業Grabで、3位が中国大手EC企業JDのデジタル子会社JD Financeだ。

仮想通貨・ブロックチェーン界隈の企業では、トップ企業の取引プラットフォームRobinhoodは昨年の8位から14位に。中国大手保険企業のブロックチェーン子会社OneConnectが11⇨18位、ビットコイン関連決済企業Revolutが13⇨26位、米大手取引Coinbaseが48⇨34位、そして日本発のLiquidは29⇨38位と、順位を入れ替えた。

出典:KPMG

また、新たに最大手取引所バイナンスは「新興企業」トップ50にランクインした。

トップ50にランク入りしているフィンテック企業の多くが中国系企業であり、特に保険や資産運用系企業は今回のリストに入っている。「技術革新は金融セクターに以前よりも拡大している」と、KPMGがコメントした。

フィンテックセクターでも、従来の金融サービスの代替手段としてのオープンバンクなどが人気と需要を見出している点が特徴的だという。

参考:KPGM

CoinPostの注目記事

米連銀が警告「仮想通貨ステーブルコイン危機は金融システムを破壊し得る」
米FBRは発表した「金融安定報告」の中で、ステーブルコイン・クライシスは金融システムに重大な影響を与え得るとし、慎重な通貨設計および規制の必要性を訴えた。
債権の分割所有を可能に 米金融大手ノーザントラスト、ブロックチェーン債権プラットフォームの提供へ
米金融サービス大手のノーザントラストが、ブロックチェーン技術を利用した「債券の分割所有プラットフォーム」の提供に乗り出す。個人投資家でも手の届く投資商品の小口化を行う。
おすすめの記事