
長い下落トレンドが続いているビットコイン(BTC)相場ですが、ようやく反転の兆しが見えています。本当にここから強気相場が戻って来るのでしょうか?
チャート分析を利用しよう
まず、ビットコイン相場は既存の伝統的な投資商品以上に、チャート分析がワークします。それはファンダメンタルズ要因が他の市場よりも明確ではないからだと考えます。またチャート分析は投資家の心理を表す指標となる為、私はチャートの動きを確認してから、その動向要因を調べると言うスタンスを取っています。
チャート上にはよく出現するチャートの形状がいくつかあります。それに注目して覚えておくと、相場の動きを予測しやすくなります。今回はどの相場にも使える1つのチャートパターンを用います。
ダブルボトムパターン
ダブルボトムとは、下落トレンド中に価格が安値をつけて、一度反発したあと、再度下落してできた2つの安値の事を指します(ダブルボトム=2つの底値)
反対に上昇トレンド中に価格が高値をつけ、一度反落後、再び上昇して高値をつけた場合はダブルトップと言います。
ダブルボトムのポイントは「ネックライン」と呼ばれる水平線を越えられるかどうか?が重要です。下落相場の場合、ネックラインが抵抗線になります。反発上昇してもこのラインに押し返される事が多く、売り買いまちまちの攻防が繰り広げられています。この押し戻しが多ければ多いほど、抜けた時の勢いが増します。
ネックラインを越える事ができると相場が動きます。また相場が2つの谷間を形成し価格の底入れ、相場転換と見るパターンです。
- ダブルボトム:ネックラインを越えたら「買い」
- ダブルトップ:ネックラインを越えたら「売り」
エントリーする場合は、「ネックライン越え」をしっかり確認する必要があります。それは再びネックラインが抵抗となり、価格が押し戻されたり、さらに3つ目の安値・高値をつける「ダブルボトム・ダブルトップ」になる可能性もあるからです。
BTC/JPY 日足チャート
出典:bitbank (12/23現在)
ビットコイン円相場は11月25日に急落し710,000円を示現。すぐに反発したものの、再び下落し12月18日に直近最安値の705,233円をつけた後上昇しています。ネックラインは85万円水準、執筆時点の価格は82,7万円なので、まだネックラインには達していません。
なお、ダブルボトム形成は本来、前回安値を2回目の安値は下回らない(安値切り上げ)と言う条件もありますが、市場が小さいビットコイン相場ではあまり気にしなくて良いでしょう。
利益確定はどこ?
ネックライン越えでエントリーした場合、高値・安値をつけたところからネックラインまでの価格幅くらいを狙います。今回の取引を例にすると、71万円:安値、ネックライン:85万円だとすると、利確目標は99万円あたりとなります。この99~100万円のラインは今年の相場で何度も節目となってきた価格帯なので重要ポイントになります。
まとめ
ネックラインや、サポート・レジスタンスライン、節目の価格などに近づくと、売り方と買い方双方により、ライン越えの動きと、ライン止めの動きがぶつかります。また買い方が売り方に、売り方が買い方に転じるなど、ポジションの持ち直しもある為、方向感のない動きになります。しかし、どちらかに抜けるとブレイクしやすくなります。
例えば、ダブルボトムからのネックライン越えの場合は、新たにロングポジションを建てる人(新規買い)と、ショートポジションの損切り(買い戻し)が一斉に行われる為、上方向に相場が走りやすいと言う事になります。
日足ネックライン到達にはまだ少し時間がかかる現在のビットコイン価格ですが、今後どのような動きとなるのか?色々なチャートパターンを検証し、トレードの参考にしてはいかがでしょうか?
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