QUICPay(クイックペイ)とiD(アイディ)を徹底比較!

店頭でQUICPayマークやiDマークをよく見かけませんか?
電子マネーの中でも後払いで人気が高いのがQUICPayとiDです。
この2つの違いはどこにあるのでしょう。
それぞれに対応しているカード会社や使えるお店などについて、徹底的に比較します。

QUICPay(クイックペイ)について詳しくはこちら

QUICPay(クイックペイ)とは?

QUICPayとは、コンビニなどの会計時に専用端末にカードかスマホをかざすだけのスマートな支払いが魅力的な電子マネーです。運営会社がJCBということもあり、安心して使えます。

QUICPay(クイックペイ)の特徴

最近は財布要らずのスマホ決済を主流にしている方も多いと思います。
QUICPayもスマホ決済に対応しており、「おサイフケータイ(R)」対応の携帯電話で利用できるQUICPayモバイルかGooglePay、ApplPayで使えます。
ご使用のスマホが使えない場合でも、カードタイプがあります。こちらもカードをかざすだけで暗証番号は不要なので短時間で支払いが完了します。また、事前チャージも不要なので、残高を気にする必要はありません。
事前チャージも暗証番号も不要であることがQUICPayの特徴です。
また、QUICPayには、スマホタイプカードタイプのほかにキーホルダータイプやコインタイプいった変わり種があります。

QUICPay(クイックペイ)の仕組みと使い方

QUICPayは、コンビニなど全国のQUICPayカードマークがついている店舗で使えます。会計時に「QUICPayで支払います」と伝えて、専用端末にスマホかカードをかざすだけで支払い完了です。
決済のタイミングはクレジットカードの利用金額と同時に引き落とされる後払いのため、事前にチャージする必要はありません。ですから残高を気にすることなくお買い物ができるのです。ただし、支払い金額は原則2万円までなので支払い額が高額になると使えません。

スマホでQUICPayを使う際にもカードが必要です。その際、カードがQUICPayに対応していることが条件になります。カードを持っている方は、手持ちのカードがQUICPayに対応しているか確認しましょう。170社以上のカード会社がQUICPayに対応しているので、ほぼ使えると考えていいでしょう。

QUICPayに対応しているカードが手元にあれば、カード会社のホームページで手続き方法を確認してください。該当のカードを持っていなければ、QUICPayに対応しているカードを作りましょう。なお、カードタイプにはクレジットカードとの一体型とQUICPay専用のカードがあります。

iD(アイディ)とは?

iDとは、NTTドコモが運営する電子マネーです。電子マネーの先駆けとなり、早くから展開してきたため、加盟店の多さが魅力的で、普及率も高くなっています。

iD(アイディ)の特徴

電子マネーでは、プリペイド型が主流で事前チャージが必要ですが、iDにはポストペイ型もあり、クレジットカードと同様で後払いにできるので、買い物の際に残高を気する必要がありません。また、会計と同時に引き落とされるデビット型もあり、個々の好みに合わせて決済タイミングを選べます。また、暗証番号の入力が不要なため短時間で会計を済ませられます。
iDの特徴は何と言っても使えるお店の多さで、主だった店舗でiDマークを目にすることができます。また、dポイントが貯まるので、ドコモユーザーにとって魅力的と言えるでしょう。

iD(アイディ)の仕組みと使い方

iDを使うにはスマホタイプであってもカードが必要です。クレジットカード、プリペイドカード、デビットカードのいずれかとiDの紐づけを行うことでiDが使えるようになります。
紐づけるカードはiDに対応していなければならず、そのカード会社は70社以上あります。カードを持っている方は、そのカードがiDに対応しているかiDのホームページで確認して、各カード会社の手続きを進めてください。カードタイプにはクレジットカードとの一体型とiD専用カードがあります。

iDは全国のiDマークのある店舗で使えます。会計時に「iDで支払います」と言って、専用端末にスマホかカードをかざすだけで支払い完了となります。

QUICPay(クイックペイ)とiD(アイディ)を比較!それぞれの魅力と強みとは

QUICPayとiDともに支払い方法についてはほぼ同じと言えますが、それぞれ独自の魅力や強みがあります。

QUICPayの強みは対応しているカード会社が170社にものぼることです。手元にあるカードがQUICPayに対応している可能性は非常に高く、新たに始めやすいとも言えます。
QUICPayにはスマホタイプとカードタイプ以外にコインタイプやキーホルダータイプがあるのが特徴でもあります。特に航空機の利用が多い方にはキーホルダータイプの「ANA QUICPay+nanaco」は魅力的なのではないでしょうか。

iDの強みは使える店舗数の多さです。FeliCaを利用した非接触決済の中ではTOPを走り、幅広いジャンルの数多くの店舗で使用できます。

QUICPay(クイックペイ)とiD(アイディ)の違いは?

それぞれ魅力的なQUICPayとiDですが、何が違うのでしょうか?
比較してみましょう。

紐づけできるクレジットカード 使える店舗数 種類
QUICPay(クイックペイ) 楽天カード、JCBカード、リクルートカード、セゾンカード、ビューカード、アメリカン・エキスプレスなど170社以上 80万店舗
2019年7月時点
スマホタイプ、カードタイプ、キーホルダータイプ、コインタイプ
iD(アイディ) イオン銀行、セディナ、三井住友カード、ゆうちょ銀行、ライフカードなど70社以上 90万店舗
2019年7月時点
スマホタイプ、カードタイプ

使えるクレジットカードはどちらが多い?

QUICPayに対応しているカード会社が170社以上なのに対して、iDに対応しているカード会社は70社以上と、圧倒的にQUICPayに対応しているカード会社が多くなっています。
iDは、クレジットカードだけでなく、プリペイドカードやデビッドカードにも対応していますが、QUICPayもQUICPay+であればプリペイドカードやデビッドカードに対応しています。プリペイドカードやデビッドカードを使いたいのであればQUICPay+を選択することで解決できます。
クレジットカードを持っている方にとっては、新たにカードを作る必要性が低いQUICPayがいいかもしれません。

使えるお店はどちらが多い?どんなお店で使えるの?

QUICPay、iD、共に主要コンビニやイオングループ、イトーヨーカードーなど大手チェーン店ではほぼ使えると言っていいでしょう。
使える店舗数はiDの方が多いのですが、QUICPayの使用可能店舗も日々増加しています。
もちろん、どちらか一方しか使えない店舗もあり、衣料品店では明らかな傾向が見えます。
QUICPayしか使えない衣料品店にはユニクロ、Right-onがあり、カジュアルな商品が中心となるお店です。対してiDしか使えない衣料品店にAOKI、洋服の青山があり、ビジネスウェア中心のお店となっています。これは、QUICPayの利用限度額が2万円までという点もあるかもしれませんが、利用頻度の高い店舗で使える方を選ぶことが重要なポイントではないでしょうか。

どんな種類があるの?

QUICPay、iDどちらもスマホやカードで使えますが、QUICPayにはキーホルダーやコインといった珍しいものもあります。

スマホタイプ

QUICPayもiDもApplPay、GooglePayの機能を搭載しているスマホで使えます。
また、どちらもおサイフケータイでも使えますが、iDについてはドコモとSIMフリーのみとなっています。QUICPayは、ドコモ以外のau、ソフトバンク、ワイモバイルでも使えます。
QUICPayについては、利用金額に制限を設けるおサイフケータイのサービスを10歳以上に向けて行っています。

カードタイプ

QUICPayとiD、どちらにもクレジットカード一体型と専用カードがあります。
さらにQUICPayについては、nanacoカードとの一体型「QUICPay nanaco」があります。

その他

QUICPayには、コンパクトなコインタイプの「QUICPayコイン」、キーホルダータイプの「ANA QUICPay+nanaco」があります。
QUICPayコインの大きさは500円玉より一回り大きいくらいで、リストバンドに装着することでランニング中にドリンクを簡単に買うことができる点が魅力的です。
ANA QUICPay+nanacoは、ANA JCBカード会員限定のサービスで、QUICPay、nanaco、SKiPサービス(自動チェックイン機や搭乗手続きカウンターに立ち寄ることなく、直接出発保安検査場にいける搭乗方法)の機能が一体となっています。飛行機の尾翼に模したキーホルダータイプなので携帯に便利です。

nanacoポイントを貯めている人にはQUICPay(クイックペイ)がおすすめ

QUICPayもiDもチャージと暗証番号が不要なのでスマートな支払いができるのは同じです。その上で、QUICPayをおすすめしたいのは、nanacoカードポイントをお得に貯めたい方と航空機を頻繁に利用される方です。
QUICPay nanacoを使うことでnanacoポイントがたくさん貯まりますし、キーホルダータイプのANA QUICPay+nanacoは、航空機の搭乗時に正規のプロセスを経ることなく出発保安検査場に進めるのでとても便利です。

QUICPay(クイックペイ)を始めよう!

QUICPayとiDはいずれもスマートな会計ができることが魅力的で、キャッシュレス化が進む現代には必要不可欠な電子マネーです。
特にQUICPayは、対応しているカード会社が多いため、カードを持っていると始めやすいとも言えます。iDの加盟店の多さにはかないませんが、主だったコンビニやチェーン店ではほぼ使えるのでさほど不自由でもありません。特にnanacoポイントを貯めている方はお得にポイントを貯められます。
電子マネーを始めようと思っている方は、QUICPayを候補に入れてみてはいかがでしょうか。

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