
スマホ決済サービスPayPayの店舗導入を考えている方の中には、決済データの管理方法が気になっている方も多いのではないでしょうか。PayPayには、売上管理が可能な店舗向けアプリ「PayPay for Business」があります。
この記事では、PayPayの店舗向けアプリのPayPay for Businessの主な機能や使い方について紹介します。
PayPay(ペイペイ)とは?
PayPayは、ソフトバンクグループ株式会社とソフトバンク株式会社、ヤフー株式会社の3社が合同出資で設立したPayPay株式会社によって運営されているスマホ決済サービスです。
2018年10月15日からサービスが開始されましたが、決済金額の20%還元を行った「100億あげちゃうキャンペーン」の効果もあり、2020年7月現在ユーザー数は3000万人を突破しています。
PayPay(ペイペイ)の店舗向けアプリとは?
PayPayには、加盟店向けのアプリPayPay for Businessがあります。
PayPay for Businessは、2019年7月26日にリリースされた店舗向けアプリで、決済情報や売上を管理するためのツールとなっています。この店舗向けアプリのリリースにより、以前まではウェブ版でしかできなかった返金対応や売上の確認などが、スマートフォンでも行えるようになりました。
PayPay(ペイペイ)の店舗向けアプリにはどんな機能がある?
PayPayの加盟店舗向けアプリPayPay for Businessの主な機能について紹介します。
PayPay(ペイペイ)の決済機能
PayPayの店舗向けアプリでは、スマートフォンのカメラ機能と連動して、支払いをするお客様のQRコードを読み取ることができます。また、画面上に加盟店QRコードを表示させることも可能です。
つまり、PayPayの店舗向けアプリを利用することで、「ストアスキャン(コード支払い)」と「ユーザースキャン(スキャン支払い)」の2つの決済機能を合わせて利用することができます。
決済情報や入金履歴の確認
PayPayの店舗向けアプリでは、アプリの画面から簡単に決済履歴や入金履歴を確認することができます。「今日」「昨日」「過去7日」といった特定の期間を設定して決済情報が確認できるので、売上管理に役立ちます。
アカウントの追加
PayPayの店舗向けアプリを利用して複数人で売上を管理したい場合には、管理者以外のユーザーもアカウントに追加することができます。追加されたユーザーはサブユーザーとして、PayPay for Businessにログインし、機能を利用することが可能です。
PayPay(ペイペイ)返金処理
PayPayで決済したお客様への返金が必要な場合にも、アプリで処理することができます。決済番号で照合するので、間違って返金してしまうことも少ないでしょう。
口座情報の確認、変更
店舗の売上金が入金される口座情報の確認もアプリ上で可能です。また、口座の変更もアプリで完了します。ただし、口座情報の変更には審査があり、審査の完了までには5営業日程度かかることもあります。
ブランドロゴの変更
PayPayアプリの決済完了画面に表示されるブランドロゴ(丸いアイコン)の変更もアプリから可能となっています。任意の画像ファイルをアップロードするだけで、オリジナルのブランドロゴにできるので便利です。
PayPay(ペイペイ)店舗向けアプリの使い方
PayPayの店舗向けアプリPayPay for Businessの具体的な使い方を紹介します。
PayPay(ペイペイ)のログインアカウントを登録する
まずは、PayPay for Businessにログインするためのアカウントを作成します。以下の手順で操作をしていきましょう。
- PayPayから送付されてきた「ご利用開始のお知らせ」メールを開く
- 「PayPay for Businessログインアカウント登録をする」を選択
- 表示されたパスワード設定画面に任意のパスワードを2回入力
- 「リセット」を選択
PayPay for Businessのアカウント登録は、PayPayから「利用開始のお知らせ」メールが届いてから10日以内に完了させる必要があります。
PayPay(ペイペイ)の決済方法
ログインアカウントの登録が完了したら、アプリにログインして機能を主な機能を使っていきましょう。まずは、決済機能の使い方を紹介します。
店舗側の決済手順
店舗側の決済手順は以下の通りです。
- 画面下の「受け取る」を選択
- 起動したカメラでお客様のQRコードを読み取る
- 加盟店側で金額を入力して決済する
お客様側の決済手順
お客様側の決済手順は以下の通りです。
- 画面左下の「バーコードで受け取り」を選択
- 表示された加盟店QRコードをお客様に読み取ってもらう
- お客様側で金額を入力して決済する
PayPay(ペイペイ)の返金方法
PayPayの返金機能の使い方を紹介します。
- 画面から「取引」を選択
- 該当する取引を選択
- お客様のアプリに表示された決済番号とPayPay for Businessの決済番号を照合
- 「返金する」を選択
- 表示された決済番号、取引金額、取引日時、返金額が間違いなければ「返金する」を選択
- ページを更新し、取引ステータスが「返金完了」になったことを確認する
返金についてはいつも以上に慎重に対応していきましょう。
PayPay(ペイペイ)の店舗向けアプリの新機能とは?
PayPayの店舗向けアプリPayPay for Businessでは、アプリの基本機能だけでなく、加盟店にとってメリットがある新たな機能を続々とリリースしています。
PayPayマイストアの機能
「PayPayマイストア」は、PayPayの店舗向けアプリリリースから約5ヶ月後に追加された新機能です。この機能では、店舗情報を照会できるストアページの開設が可能となっています。
アクセス情報や営業時間、電話番号などの基本情報だけでなく、店舗の外観・内観やメニューの写真もアップロードして公開することができます。さらに、ストアページ内でお得な情報やクーポンを掲載することができるので、販促にも繋がります。
ストアページにはフォロー機能もあり、フォローしたユーザー数も随時確認が可能です。自社サイトを持たない店舗であっても、PayPayマイストアの機能で即時性の高い販促が可能となっています。
PayPayピックアップ機能
飲食店のテイクアウト需要が伸びていることから、2020年6月1日に「PayPayピックアップ」という新機能がリリースされました。
この機能を使えば、テイクアウト商品を来店前に注文受付し、お客様を待たせることなくスムーズに商品を受け渡すことができるようになります。
また、事前にPayPayアプリで決済してもらうので、代金未回収リスクも回避できます。
2020年10月末までPayPayピックアップ利用料は無料
PayPayピックアップを利用するために新しい機器の導入などは必要なく、PayPay for Businessアプリのメニューから登録するだけで簡単に導入できるのも魅力です。
2020年10月末までは、利用料無料で導入することができます。
PayPayの店舗向けアプリPayPay for Businessを便利に使おう!
この記事では、PayPayの店舗向けアプリPayPay for Businessの主な機能や新機能、使い方について紹介しました。
決済から売上管理、返金までできるPayPayの店舗向けアプリは、とても便利です。また、販促に繋がるPayPayマイストアや、テイクアウト需要に応えるPayPayピックアップなど、時代に沿った新機能も続々リリースされています。
簡単に売上管理がしたいと考えている店舗オーナー様は、PayPayの導入を検討してみてはいかがでしょうか。