車検は自分でできる?ユーザー車検の流れやメリットを解説

新車の場合は3年、それ以降は2年に1度車検を行わなければいけない車検ですが、ディーラーや車検専門店、整備工場などの車検業者に頼むと、それなりに費用がかかります。そのため、車検を自分でできないかと考える方も多いのではないでしょうか。

この記事では、車検は自分でできるのか、ユーザー車検の流れやメリットなどを紹介します。

車検は自分でできる?車検のやり方

車検はディーラーや車検専門店などの車検業者に依頼しなくても、ユーザー車検といって、自分で車検を行える方法があります。ユーザー車検なら業者に依頼せずに車検を行うことができるので、費用を安く抑えることができます。

まずは、ユーザー車検の流れや費用と車検業者を利用する流れや費用について、比較しながら紹介します。

ユーザー車検の費用

ユーザー車検でかかる車検費用は、基本的に法定費用のみです。
ユーザー車検でかかる車検費用は以下の通りとなります。

法定費用 金額
印紙代:検査手数料 軽自動車:1,400円
小型自動車:1,700円
普通自動車:1,800円
自動車重量税:車の重量に課せられる税金 エコカー減税対象者:0円(免除)
エコカー減税なし:5,000円~最大75,600円
自賠責保険料:次の車検までの2年分 軽自動車:21,140円
自家用車:21,550円※
※ただし、自賠責保険の期間が切れている場合は25ヶ月で22,210円の支払い

ユーザー車検の流れ

自分でユーザー車検を行うときの大まかな流れは、以下の通りです。
ユーザー車検では、手続きをスムーズに終わらせるために必要書類を用意しておきましょう。

1.車の整備
  • 車の状況をチェック
  • 消耗部品の交換、整備(24ヶ月点検など)
  • 2.インターネットで車検の予約
  • 普通自動車は管轄の陸運局、軽自動車は軽自動車検査協会サイトから予約
  • 検査2週間前から予約可能
  • 3.必要書類の準備
    1. 自動車検査証(車検証)
    2. 自動車税納税証明書
    3. 自動車損害賠償責任保険証明書(自賠責保険証)の新旧の2枚
    4. 定期点検整備記録簿
    5. 自動車検査票
    6. 自動車重量税納付書
    7. 継続検査申請書
    8. 認印
    4.車の持ち込み 予約日時に検査場に車を持ち込む
    5.書類の提出、受付書類の記入
  • 用意した必要書類の確認、提出
  • 受付書類の記入と押印
  • 6.税金・手数料の支払い、自賠責保険の加入
  • 収入印紙の購入し、書類に貼付
  • 自賠責保険料を支払い、継続手続き
  • 7.車検 車に乗って検査コースへ進み、検査
    8.検査証の受け取り 検査合格後、窓口で新しい検査標章ステッカー交付

    車検業者を利用するときの費用と流れ

    法定費用は国が定めた費用となるため、ユーザー車検でも車検業者を利用する場合でも、料金に差はありません。しかし、車検業者を利用する場合は、法定費用に加えて車検基本料といった整備代や代行手数料などを支払う必要があります。
    例えば、普通自動車(1.5 t~2.0t)の車検基本料金目安は以下の通りとなります。

    車検業者 車検基本料金目安
    ディーラー 43,000円~
    車検専門店 20,000円~
    ガソリンスタンド 16,600円~
    整備工場 41,000円~

    車検基本料金には不備があったときの部品交換代は含まれていません。そのため、部品交換をする場合はさらに費用がかかることになります。

    車検業者に車検を任せる場合は、車検業者の予約・見積もり・契約・必要な書類の提出という一通りの流れを行えば、残りはすべて業者に任せるだけで済みます。
    費用がかかる分、車検を行っている間の時間は自由ですし、車に関する知識がなくても簡単に車検を通すことができます。

    車検業者を利用するときの必要書類

    車検業者を利用するときに必要なものは、以下の通りとなります。

    1. 自動車検査証(車検証)
    2. 自動車損害賠償責任保険証明書(自賠責保険証)
    3. 自動車納税証明書(継続検査用)
    4. 定期点検整備記録簿
    5. 認印

    車検を自分でするユーザー車検のメリット

    自分で車検を行うユーザー車検のメリットは、費用の安さにあります。
    車検業者に依頼をすると、法定費用の他に、検査手数料・自賠責保険・自動車重量税といった車検基本料や部品代などを支払います。

    しかし、自分で車検を通すユーザー車検では法定費用のみで済みますので、安い費用で車検を行うことができます。

    車検を自分でするときの注意点

    自分で車検を行うからには、注意をしなければいけない点があります。続いては、自分で車検するときの注意点を紹介します。

    土日に車検を受けられない

    東京運輸支局で行う場合、ユーザー車検の受付時間は平日の8:45~11:45、12:45~15:45の間となっているため、土日に自分で車検を行うことはできません。また、昼休みの時間帯も車検を行うことができないため、平日に仕事を休んでいく必要があります。

    整備や手続きで不合格になることも

    普段から自分で車の整備を行ったり、車の知識があったりする場合は、ユーザー車検でも問題なく整備を行うことができるでしょう。しかし、ユーザー車検初心者の場合、プロによる整備が行われないため、整備不良や手続きミスによって車検が不合格になるケースがあります。

    ただし、ユーザー車検に落ちた場合でも1日3回までなら検査を行うことができます。合格できない場合は、他の日に予約を行うことで、再検査を受けることも可能です。

    法定点検である24ヶ月点検など整備費用が別途でかかる

    ユーザー車検では、検査場で車検を受ける前に、24ヶ月点検整備を行います。法定点検である24ヶ月点検整備は自分で行うこともできますが、ブレーキ・エンジン・足回りの検査など合計56ヶ所の点検が必要で、特殊な工具や技術が必要となります。
    つまり、24ヶ月点検は素人が自分で整備を行うことは難しく、ディーラーや整備工場などに依頼する人が多いです。

    24ヶ月点検を自分で行えない場合は、車検費用とは別途に整備費用がかかるため、ユーザー車検でも思ったより費用が安くならない場合もあります。

    車検は自分でやるよりプロに任せるのがおすすめ

    車検は自分で通すこともできますが、知識や技術なども必要となってくるため、手間がかかります。そこで、自分で車検を受けるのが不安な方は、ネット予約できる安い車検業者を探してみてはいかがでしょうか。

    続いては、ネット予約ができる車検業者を紹介します。

    オートバックス

    大手カー用品店のオートバックスでは、オートバックス ピットサービスから車検のネット予約を行うことが可能です。
    そんなオートバックスの車検はアフターサービスが充実しており、パンクによるタイヤ交換・窓ガラスの修理交換補償・バンパーの修理交換補償サービスが1年間適用かつ自己負担額3,000円以内で行うことができます。

    また、オートバックスの車検を受けると、本来1,100円(税込)のメンテナンス会員にならなければ受けられない9種のアフターサービスが2年間無料になります。
    さらに、クレジットカード払いで支払える車検基本料・部品代に限り、Tポイントカードを提示すると200円(税込)で1ポイントを貯めることができます。

    オートバックスの車検は車の維持費を安く抑えられるだけではなく、Tポイントとクレジットカードのポイント2重取りも行えるため、お得に車検を受けることができるおすすめの車検業者です。

    車検のコバック

    車検のコバックは最短45分から行えるスーパーテクノ車検と1日以上の丁寧な作業で車検を行うスーパーセーフティー車検の2種類がある車検業者です。
    全国に500店舗以上ある車検専門業者であり、ホームページTOPにある「ネットからご予約」で予約を行うと、店舗によってネット割引が受けられます。

    さらに、車検のコバックと同一地域内の他の業者が安い見積もりを出した場合、車検のコバックでは見積もり費用から10%OFFになるサービスを行っています。車検のコバックは安い費用で車検を行いたい方におすすめです。

    車検を自分で行う際は慎重に

    自分でユーザー車検を受けるのであれば、費用が安いからといってユーザー車検に飛びつかず、注意点も考慮した上で臨むようにしましょう。
    知識や技術不足の素人が行う場合、ユーザー車検は1回で合格しない可能性もあります。
    また、24ヶ月点検は別途受けなければいけない場合も多いため、予想外に費用がかかることもあります。

    ユーザー車検に自信がない方は、自分で行うのではなく、ネット予約ができる安い車検業者を探して費用を抑えてみてはいかがでしょうか。

    車検について詳しくはこちら

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