リップル(Ripple)に「世界を変えるアイディア賞」、国際送金のコスト削減に貢献

リップル(XRP)の取引価格が、1夜にして40円を超え、前日の30%増を記録しました。実はこの1カ月ほど、XRPの価格上昇を裏打ちする出来事がありました。それはアメリカの経済誌ファスト・カンパニー(Fast Company)の「World Changing Ideas Awards(世界を変えるアイディア賞)」に選ばれたことでしょう。リップル(Ripple)は国境を超える決済(cross-border payments)つまり国際決済とその努力で「革命を起こした」との評価を与えられました。

リップル(XRP)の価格・相場・チャート

リップル(Ripple)は発展途上国の本国送金の信頼とコスト削減に貢献

ファスト・カンパニーの発表によれば、リップルは特に「発展途上国の(海外就労者による)本国送金の信頼性を高め、その送金コストを低減した」功績によって受賞しました。

受賞したのは、リップルの国際ネットワークであるxRapidであり、「発展途上国テクノロジー」部門でほかの16の受賞候補者と共に選出されました。UTodayによると、このカテゴリーは「破壊的な技術」によって発展途上国市場に大きな影響を及ぼした企業を選んだものとされています。

リップルは2018年10月、XRPに支えられた待望の製品であるxRapidを発表、その直後にXRPはCoinMarketCapの時価総額ランキングで2位にランクされました。リップルの別の製品で銀行向けのxCurrentは、xRapidの先行型の製品であり、すでに120を超える銀行で採用されています。

xRapidは、銀行や送金業者がほぼ秒単位のスピードで安全かつ低料金の手数料で国際決済できるため、法定通貨をXRPトークンに変換して処理することができる画期的な製品として期待されています。

法定通貨をXRPに変換するILPコネクターが金融システムを変革へ

リップルは19年4月8日、初めて法定通貨をXRPに変換する「フィアット・インターレジャー・プロトコル(Fiat InterLedger Protocol:ILP )コネクタを発表しました。これは伝統的な金融システムとの相互運用を実施する重要な一歩になりうるテクノロジーであり、銀行はじめ金融業界やその他業界で大いに採用されることが期待されています。

4月5日からサンフランシスコで開催された「ILP Summit 2019(2019年インターレジャープロトコルサミット)」で、リップルの開発チームは初の法定通貨ILPコネクタを発表しました。このILP法定通貨変換システムは「伝統的システムとの相互運用性とクリティカルマス採用に向けた大きな一歩前進」と位置付けられました。仮想通貨と法定通貨双方を扱う金融機関にとって、法定通貨ILPコネクタは国際決済をさらにスピードアップし、コスト削減が期待される製品といわれています。

RippleのCTOが ILPによって銀行は「価値のインターネット」を実現可能と語る

リップルのデイビッド・シュワルツ(David Schwartz)最高技術責任者(CTO)は、ILPは最終的に世界の決済システムになると確信しています。同氏は18年に、「ILPを介して銀行の台帳と既存のインフラ投資を結び付けることによって、銀行は今日の世界的な決済を改善する初の一歩を踏み出し、真の『価値のインターネット(Internet of Value)』を可能にする」と述べていました。

リップルは2019年に入ってここまで極めて順調です。ちなみに米格付機関ワイス・レーティングス(Weiss Ratings)は3月末の格付けで、XRPを「技術と採用の最善の組み合わせ」カテゴリーでAランクの中の第1位に格付けしました。次いで同じくAランクのイオス(EOS)とビットコイン(BTC)が2,3位、イーサリアム(Ethereum)がA-の4位でした。XRPは特に、国際決済処理のための金融メッセージングネットワークSWIFT(国際銀行間通信協会)に代わりうる最善の立場にあると評価されています。

リップル(XRP)のリアルタイムチャート

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参考
Fast Company
Oracle Times

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