リップル社のSEC提訴後、XRPの最大手トレーディングデスクのJump Tradingと仮想通貨ファンドGalaxy Digitalがマーケットメイキングの終了を発表。リップル(XRP)価格は当初の報道から40%を超える下落となっており、30円前後を推移している。
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リップル(XRP)の流動性停止
Jump Tradingは仮想通貨取引所に対して非常に高い流動性を提供しているHFT(高頻度取引)マーケットメイカーとして知られており、米国シカゴを拠点としている。またGalaxy Digitalはビリオネアとして知られるMichael Novogratz氏がCEOを務める仮想通貨などのデジタル資産の投資ファンドであり、仮想通貨レンディングの最大手BlockFiやDeFiなどのへの投資として知られている。またGalaxy Digitalの取引デスクの出来高は第3四半期には14億ドルを超えるほどの業界最大手だ。
The Blockへの3つのソースからのリークによると、Jump TradingはXRPの流動性の提供をこれ以上行わないとカウンターパーティへ伝えたという。Jump Tradingの広報はこの件についてコメントを拒否している。
またGalaxy Digitalは次に発表を行うまで、XRPの取引を停止するとしている。広報によると
「XRPの取引を停止するが、(SECの起訴の結果という)事実が得られるまで今後どうするかを評価する。」
と述べている。
仮想通貨ファンドBitwiseのXRP売却
またビットコインETFの上場申請などで知られる仮想通貨ファンドのBitwiseは、今回のSECのリップル社起訴により、ファンドが運用しているXRPのポジションを清算したと発表。保有していたXRPはBitwise 10Crypto Indexファンドであり、Bitwiseは
「10 Crypto Indexファンドは合理的に考え、連邦証券法または州証券取引法に基づいて証券とみなされる可能性のある仮想通貨には投資は行わない。そのためBitwiseはSECによる申立に基づいて、XRPを売却した。」
としている。Bitwiseの保有していたXRPは、全体の3.8%ほどとなっており、これらはビットコインやイーサリアムなどのほかのポートフォリオ内の仮想通貨に投資するとしている。
仮想通貨取引所のXRP上場廃止
また23日には米国の小規模取引所であるBeaxyとCross Towerが上場廃止と取引の停止を発表。また仮想通貨ブローカレジであるOSLも取引サービスやXRPの支払いサービスを停止。OSLは次に発表を行うまでとしているものの、SECにより承認されており、最大手監査4機関に監査を受けていることを謳い文句にしていることが関係していると見られる。
Please note: In light of US Securities & Exchange Commission’s enforcement action against Ripple Labs & 2 of its executives, we have suspended all #XRP payment in and trading services on the OSL platform, effective immediately and until further notice.https://t.co/EXJJEHMawn
— OSL (@osldotcom) December 23, 2020
対してCoinbaseなどの米最大手取引所などは今回の件について声明を出しておらず、慎重に協議していると見られる。CoinbaseはIPOを控えており、SECに目をつけられないためにアクションを起こすのではないかと考えられており、今後のKrakenなどの仮想通貨取引所も様子を見ていると考えられるだろう。今回のSECのリップル社の起訴により、米国ツイッターでは初となる”Ripple”がトレンド入りしている。今後の米仮想通貨取引所の動きに注視が必要だ。
XRP速報:アメリカで"Ripple"がテクノロジーのトレンドにランクイン。SECのリップル社起訴が原因ですね。2017年バブルのときはなかったはずなので、多分初ではないでしょうか?#リップル #XRP #Ripple #仮想通貨 #暗号資産 #SEC #証券 #墨汁うまい #ビットコイン #イーサリアム $XRP pic.twitter.com/BsTyRP3HOA
— 墨汁うまい(Bokujyuumai) (@bokujyuumai) December 22, 2020
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