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最大手仮想通貨ファンドのグレースケール(Grayscale)は、SECによるリップル社の起訴を受けXRPトラストが運用するリップルを売却し、XRPトラストの解散に伴う償還を発表。グレースケールは今月6日に別の仮想通貨インデックスファンドのGFLCが運用するXRPを既に清算していた。

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XRPトラストの解散

グレースケールによると、SECによる連符証法においてXRPが証券であり、リップル社が証券取引法違反であるという提訴により、多くの仮想通貨取引所や仮想通貨ファンドがXRPの上場廃止や清算を行っていることを受け、XRPトラストの解散を開始すると発表した。

グレースケールの保証人は

「これらの仮想通貨業界の動向を受け、XRPトラストや米国投資家がXRPをドルに売却することが困難であると判断した」

と述べている。

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XRPの売却と償還

グレースケールの保証人はこれらの判断からXRPトラストが保有するXRPを清算。XRPトラストが保有する資産を株主に償還(資金を返却)を開始するとしている。現時点ではXRPの売却を発表したのみとなっており、XRPの売却価格などは発表されていない。

これらの償還は信託報酬などを計算した後に行われるため、株主にはXRP売却レートなどが後ほど知らされることになるだろう

グレースケールは新規投資家受付を再開

グレースケールは2020年12月末に、ビットコイントラストやイーサリアムトラストなどの新規投資家受け入れを一時停止していたが、2021年1月に入り再度受け入れを開始している。一方で13日時点のグレースケールのAUMにおいて、XRPトラストが既に除外されている。12日時点でのXRPトラストのAUMは約1130万ドルとされていたため、今週中にXRPを売却したと見られるだろう。

出典:Grayscale

米国におけるXRPの上場廃止は、BistampやBittrex、バイナンスUSなどの主要メジャー取引所が既に行っており、合法的にXRPの売買を米国投資家やファンドが行うのは難しい状況となっている。また仮想通貨ファンドは最終的にETFとしての上場を視野に入れていることや、仮想通貨取引所は上場によるIPOを目標としていることから、一連のSECの動向が大きく影響しているということだろう。今後も米国仮想通貨業界の動向に注視が必要だ。

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参考:Grayscale Investments Commences Dissolution of Grayscale XRP Trust

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