融資型クラウドファンディングとは?仕組みやおすすめサイトを紹介

世間のためになるようなこともしたい、そうしながら収益も狙いたい。
そんな投資家は少なくありませんよね。
せっかくの投資ですから、いろいろな利益の狙い方があります。
その一つの方法が、融資型クラウドファンディングでの投資を行うという方法です。
これはちょっと普通の投資とは違いますが、どういうものか見ていきましょう。

クラウドファンディングとは?
仕組みやメリット、おすすめサイトについて解説

融資型クラウドファンディングとは

クラウドファンディングとは、そもそもいろいろな人たちから出資を募り、さまざまなプロジェクトを行うというものです。

基本的にたくさんの人から少しずつお金を集めるので、特定の企業や団体などから多額の出資を募ったり、寄付を求めたりするという訳ではありません。

また、クラウドファンディングの場合、スタイルによってリターンも設定されています。
あらかじめ設定されているリターンはさまざまあり、日本では先進的な物品やサービスで返ってくる「購入型」が主流です。

融資型クラウドファンディングの場合は融資を行うものです。
このため、クラウドファンディングといっても返礼品はなく、投資すればお金が返ってくるのが基本のシステムになります。

流れとしては、クラウドファンディングのサービスを行うサイト上で出資者を募り、取りまとめて融資を行います。
そのあとに一定期間運用され、元本と利息をつけて返済されるのです。
このため、商品でのリターンや寄付などとは全く違ったサービスになります。

なお、別名を「ソーシャルレンディング」ともいいます。
日本ではこちらの名称の方が有名という意見もあり、クラウドファンディングという名称よりもソーシャルレンディングという名称を使うサービスもあるのです。
サービスごとに名前は違いますが、どちらも同じ仕組みを持っています。

融資型クラウドファンディングのメリット

クラウドファンディングのサービスにはどれもメリットがあります。
借りる側・貸す側両方にメリットがあります。

さまざま事業に投資できる

融資型クラウドファンディングの場合、それぞれのサービスやサイトによって得意分野が違います。

不動産や再生可能エネルギー、先進技術、中小企業支援などのさまざまな事業に投資できる可能性が高いのです。
このため、リスクを減らせる可能性があるでしょう。
自分の資産が特定の資産に偏っている場合、リスクを減らすためにさまざまな事業に投資するように心がけましょう。

リターンが大きい

一般的な資産運用や投資として考えると比較的リターンが大きい傾向があります。
比較的利回りが良いものが多く、効率よく収益を上げられるかもしれません。
サービスによって違いますが、だいたい年利6パーセント以上を出しているところが多いようです。
サービスによっては年利10パーセント以上を出すところもあり、さまざまなサービスを利用しましょう。

小額から始められる

小額から始められるものが多い、というのもポイントです。
どのクラウドファンディングにも最低額というのがありますが、基本的に1万円や3万円など、最低投資金額はそこまで高額ではありません
まとまった金額があれば分散して投資することもできます。
このため、いろいろな投資先に分散投資もできますし、1か所にまとめて投資することもできるでしょう。
多くの投資先を求める場合にも、1か所に大きく投資したい場合にも対応しています。

投資先の状況を知ることができる

基本的にどのクラウドファンディングサイトも、さまざまな投資先の情報を公開しています。
広くいろいろな物件や投資先、リターンの想定などを行っているので投資先がよく分からない、ということはほぼありません。
また、サービスによってはそれぞれの投資先ではなく、ざっくりとした傾向をまとめてブログなどで情報公開しているところもあります。
国別・地域別の情報を掲示したり、参考程度のリポートを公開したりしているところもあるのです。
このため、投資状況を調べるときにも良いでしょう。

融資型クラウドファンディングの仕組み

融資型クラウドファンディングは基本的に現金をやり取りする仕組みです。
このため、ほかのクラウドファンディングとは少々流れが違います。

資金を調達する方法

詳細はそれぞれのサイトによっても違いますが、王道となる方法は変わりません。
基本的なルートを見ていきましょう。

まず、融資を希望する人・企業は、融資型クラウドファンディングのサイトに応募します。
応募の際にはさまざまな条件がありますが、基本的にはそのサイトの条件に合致すると掲載されるようです。
ただ、このあたりはサイトごとに詳細は違います。

次に、融資を希望する人たちから出資を募ります。
基本的にサイトに掲載されると出資登録をしている人たちから出資があるでしょう。
ある程度まとまったり、上限額まで行ったりするとサイト側がまとめて融資額を振り込んでくれます
融資を受けた側はそれを運用し、利益を得ましょう。

一定期間が経過すると償還時期が来ます。
一定期間運用したあと、利益分をつけて返済します。
また、中には定期的に配当を出すところもあるようです。

支援者へのリターン

出資者の場合はまた違います。
まずはそれぞれのクラウドファンディングサービスに登録します。

次に、投資したい事業を見つけて申し込みを行います。
何万円応募するかを決め、出資の手続きを行いましょう。

このとき注意したいのが、募集金額に達しない場合は基本的に投資が行われない場合もありますし、投資が行われる場合もあります。

最後に、途中で配当があったり、元本と利息が償還されたりします。
このタイミングは商品によって違います。

数か月に1回という配当がある場合もあれば、期間中は全く配当などがなく、期間満了後に償還されるだけという場合もあるのです。
このため、事前にどういう償還のなされ方があるのか、配当はあるのかどうか、などを確認しておきましょう。

ただし、運用に失敗した場合は利息が出なかったり、元本が削られて償還されたりする場合もあります。
配当が出ない可能性も出てくるでしょう。

融資型クラウドファンディングのおすすめサイト

CROWD CREDIT(クラウドクレジット)

クラウドクレジットは海外への投資に特化したクラウドファンディングサービスです。
このため、海外投資を積極的に行いたい、小額で海外投資をさまざまなところに行いたい投資家向けのサイトでしょう。

クラウドクレジットは伊藤忠商事株式会社と資本業務提携をしています。日本でも有数の大手企業が株主になっているため信頼度が高いといえるのではないでしょうか。
また実績としても直近2年間で8~10%あたりを推移しているため、高い利回りが期待できます。

maneo(マネオ)

案件数がとにかく多く、選択肢が多いクラウドファンディングです。
また、さまざまなソーシャルレンディングサービスとも提携しているので、ワンクリックで提携できるというのもうれしいところでしょう。
いろいろなところに投資したい人におすすめです。

プロジェクト件数:13,727 件
これまでの寄付金額:1,603億8,643万円

OwnersBook(オーナーズブック)

不動産に特化したクラウドファンディングを行うサイトです。
不動産投資に特化しており、比較的国内・都内の投資案件が多いでしょう。
小額から始められるだけではなく、敷居の高い不動産事業に投資できます。

SBIソーシャルレンディング

不動産投資だけではなく、海外への投資などを広く手掛けるサイトです。
知名度が高いSBIグループのサイトなので、サービスとしても洗練されたものになっています。
2011年に開設されていますので、歴史も比較的長いことも特徴です。

これまでの寄付金額:319億円

Crowd Bank(クラウドバンク)

海外などいろいろな事業に投資できるサイトです。
主流は太陽光や不動産などですが、さまざまなことに投資が行えます。
平均利回りも6パーセント以上と高く(2018年3月末までの実績)投資商品としてはリターンが高いでしょう。

Trust Lending(トラストレンディング)

国内事業者へ向けたクラウドファンディングとなっており公共事業やさまざまな大手事業への投資を中心に行っています。
比較的国内への投資先が多く、その分リターンも期待しやすいでしょう。

融資型クラウドファンディングは投資をしながら世界を良くしたい人におすすめ

融資型はクラウドファンディングの中でも比較的投資的な側面を持っています。
大きな投資先もあり、100万円単位で投資を行う人もいます。

このため、世間のためや新しい技術のため、というようなほかのクラウドファンディングよりもかなり投資的な色合いが強くなっている傾向があるようです。
気をつけたいのは、どのサービスも元本保証ではないということでしょう。

基本的にクラウドファンディングに元本保証というものはありません。
このため、投資商品として見れば損失が出る可能性が高い商品も存在しています。
また、投資商品ですからクレジットカードや電子送金などができず、基本的に銀行振り込みで処理を行うことが多いようです。
この点は注意しておきましょう。

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