
キャッシュレス決済が日の目を浴びるようになった背景には、政府のキャッシュレス推進やQRコード決済の隆盛があります。
これまではクレジットカードや電子マネー払いが主流だったなかで注目を集めているQRコード決済は、高いポイント還元率や決済の手軽さから多くのユーザーを集めているのです。
コンビニなど身近な店舗でも加盟店は増えており、これからますます主流の決済方法になっていくと予想されるQRコード決済について解説します。
導入を検討している企業や店舗の担当者様はぜひ参考にしてみてください。
QRコード決済を導入する店舗が急増中!
QRコード決済とは、スマホアプリに表示されたQRコードを店舗が読み取ったり、ユーザーが店舗に表示されているQRコードを読み取るだけで決済を完了させられるサービスの総称です。
ユーザーや加盟店にとっては決済の手軽さが大きな魅力となり、大手コンビニチェーンや飲食店、百貨店で導入が進んでいます。
さらにユーザーにはポイント還元があるため現金決済よりもお得に商品やサービスを受け取れるのです。
こうしたQRコード決済のサービスが追い風になり、ユーザーはこれからもますます増えることが予想されています。
QRコード決済ができるコンビニ加盟店は?
QRコード決済を導入している大手コンビニチェーンはファミリーマート、ローソン、ミニストップの大手3ブランドが挙げられます。
最も早くQRコード決済を導入したのはローソンです。まずはローソンで利用できるQRコード決済サービスを紹介します。
ローソンで使えるQRコード決済
ローソンはコンビニチェーンの中でもいち早くQRコード決済に対応し、小売業にQRコード決済が浸透する先駆けとなった企業です。ローソンで利用できるQRコード決済サービスは以下のとおりです。
- Alipay(アリペイ)
- WeChatPay
- Origami Pay(オリガミペイ)
- LINE Pay(ラインペイ)
- 楽天ペイ
- d払い
- PayPay(ペイペイ)
- メルペイ
- QUO Pay(QUOカードペイ)
- auPAY
国内外の主要なQRコード決済サービスに対応しているので、使い勝手はかなりよいといえます。
ファミリーマートで使えるQRコード決済
ローソンについでQRコード決済を導入したのがファミリーマートです。近年急速にQRコード決済に対応し始め、海外からの利用客も取り込めるよう体制を整えています。
- PayPay(ペイペイ)
- LINE Pay(ラインペイ)
- 楽天Pay(ペイ)
- d払い
これらのQRコード決済サービスに対応しており、ユーザーが訪れやすいコンビニエンスストアとして地位を確立しているのです。
今後利用できるQRコード決済の種類が増えることも期待できます。
セブンイレブンで使えるQRコード決済
セブンイレブンは2019年5月時点では、QRコード決済に対応していません。
しかし、2019年の7月からは「7Pay」と呼ばれるQRコード決済サービスを配信する予定です。
同時に以下の5社サービスにも対応するとの発表がありました。
- Alipay(アリペイ)
- WeChatPay
- LINE Pay(ラインペイ)
- PayPay(ペイペイ)
- メルペイ
ミニストップで使えるQRコード決済
ミニストップでは以下のQRコード決済サービスに対応しています。
- Alipay(アリペイ)
- WeChatPay
- Origami Pay(オリガミペイ)
- LINE Pay(ラインペイ)
- 楽天ペイ
- d払い
- PayPay(ペイペイ)
- メルペイ
- auPAY
国内の主要なQRコード決済サービスに対応しておりますので、QRコード決済のユーザーが利用しやすいコンビニエンスストアとして差別化を図っています。
QRコード決済を導入するメリットは?
近年急に進んだキャッシュレス化のあおりを受けて、QRコード決済を導入する企業や店舗が増えています。
しかし、QRコード決済を導入するとどのようなメリットがあるのかしっかりと理解している方は未だ少ないのではないでしょうか。ここからは、QRコード決済を導入するメリットをご紹介します。
販売促進につながる
QRコード決済を導入すると、販売促進効果が見込めます。
ユーザーがQRコード決済を利用するにはスマホにアプリをダウンロードする必要がありますが、肌身離さず持ち歩いているスマホにアプリから通知を送ることができるのです。
この通知の内容に店舗の情報やクーポンを載せることもできるので、自社で販促を行わなくともユーザーに対して販促を行えます。
中国人向けでインバウンド効果も
AlipayやWeChat Payと呼ばれるQRコード決済サービスを導入することで、インバウンド需要を獲得できるメリットもあります。Alipay、WeChat Payはともに中国で多くの利用者を抱えるQRコード決済サービスです。
Alipayはアリババが提供するQRコード決済サービスで、8億人程度のユーザーを抱えています。
WeChat Payは9億人程度のユーザーを抱えており、いずれも中国に居住する方にとっては生活に根付いたQRコード決済サービスです。
国内でもまだ導入している企業は少ないため、海外からの来日者を狙うのであればこうした海外のQRコード決済サービスを導入するのもおすすめです。
レジ作業も簡単!お金の管理がしやすい
QRコード決済を行うことで現金の取り扱いが減少します。お釣りの渡し忘れなど、ありがちなレジトラブルを防ぐことができるうえ、レジ前での混雑を避けることも可能です。
レジ作業が素早くなれば混雑を防げます。
混雑が防げるとお客様の流動もスムーズになるので、並びたくないお客様を待たせることなく案内できるようになるでしょう。
QRコード決済を導入することで行列が解消されれば顧客満足度が高まり、売上アップにも貢献すると考えられます。
初期費用や決済手数料が格安
QRコード決済を導入する際に気になるのは初期費用や決済手数料といったコスト面です。
しかし、QRコード決済サービスの多くは初期費用や決済手数料が格安に設定されています
大手QRコード決済サービスのPayPayを例に挙げると、導入費用から決済手数料まですべて0円で導入できるため、加盟店にとっては導入のハードルが格段に下がっています。
QRコード決済サービスはまだ新しいサービスなので、今は加盟店やユーザーの獲得に向けて業界全体が初期投資をしている状態です。
今のうちに加盟しておけば、他店への差別化が図れるだけでなく導入にかかるコストも低く抑えることができます。
安心のセキュリティ
QRコード決済はスマホに表示したQRコードを読み取るまたは読み取ってもらうだけで決済が完了するという、スピーディでお手軽な決済方法です。
それゆえに、セキュリティ面での心配が募ります。
クレジットカードでさえ暗証番号を入力したり、管理センターと通信を行って決済を行っているのですから、スマホ画面をかざすだけで決済が完了するのは少々不安が残ります。
ですがQRコード決済で利用するのは、決済情報が変換された即席のQRコードです。このQRコードは数分程度で効力を失い、使えなくなってしまいます。
ユーザーが画面を開いたままにしていたとしても自動的に効力を失うので、なりすましの被害にも遭いにくいといえるでしょう。
また、お店側で読み取ったコードは暗号化されたうえで決済システムへ送られるため、誰かが傍受したり悪用することは難しいのです。カード情報保護の国際基準に則って暗号化されていたり、端末に残った情報が自動的に削除される仕組みになっていたりと、セキュリティ面も十分に考慮された技術といえます。
コンビニで普及するQRコード決済の加盟店になろう
日本の生活に根付いているコンビニエンスストアでも、QRコード決済の加盟店は着々と増加しています。
これからさらに日本にもキャッシュレス化の波が訪れるでしょう。QRコード決済の導入を検討している方はぜひ今のうちに加盟しておくことをおすすめします。
今なら他店との差別化が図れるだけでなく、QRコード決済サービスを提供している企業も先行投資の段階なので無料キャンペーンなどを数多く打ち出しているためです。
導入にかかるコストが少ないうえに費用対効果が高い今のうちにQRコード決済に対応しておけば、あとになって導入するよりも高いメリットを受け取れるでしょう。
この記事を参考に、QRコード決済について前向きに検討してみてください。
※QRコードは(株)デンソーウェーブの登録商標です