7pay(セブンペイ)の特徴やnanacoとの違い、ポイント還元率、キャンペーン情報を解説

現在さまざまな企業がスマホ決済のサービスを進めています。

その流れに乗るように、日本全国に2万店以上の店舗数を誇るコンビニ「セブンイレブン」が新しいスマホ決済サービス「7pay(セブンペイ)」を始めます。

ここではこれまで行われていたサービスである「nanaco」との違いや、ポイント還元率、最初に行われる予定のキャンペーンについて紹介します。

2019年7月にリリースする7pay(セブンペイ)


すでにセブンイレブンでは「セブンイレブンアプリ」が実施されており、そちらとの違いについても疑問を持っている人がいますが、もちろんいくつかの違いがあります。

まず7payはモバイル戦略に特化したもので、専用のグループ会社を設立して臨む一大事業です。

2018年6月に設立された「株式会社セブン・ペイ」がそれにあたり、スマホをツールとした決済サービスを行う会社として始動しています。

細かく言うと、「セブン&アイ・ホールディングス」「セブン・フィナンシャルサービス」「セブン銀行」が共同出資して設立した会社となります。

スマホにアプリをインストールするだけで簡単にコンビニで支払いができるようになるだけでなく、各種ポイントを同時に貯めることができるために現金で支払うよりも簡単でお得になるサービスを展開しています。

7pay(セブンペイ)のポイント還元率は?


7payで200円支払うごとにnanacoポイントが1ポイント貯まります。

以前はチャージしたnanacoを使って支払いをすると100円の支払いごとに1ポイント付与され、それが1円に相当したためわかりやすく、還元率は1%でした。

しかしこの7月の7payの開始に伴って還元率が0.5%に下げられることになります。

ただし通常のポイントとしては200円ごとに1ポイントではあるのですが、サービス開始を記念して「2019年10月31日」まではキャンペーンポイントとして0.5%が上乗せされることになります。

つまりこの期間は1%の還元率となります。

さらに「2019年9月」からは200ごとに1セブンマイルがもらえることになります。
1セブンマイルは1nanacoと交換できるため、実質さらに0.5%の還元率の上乗せとなります。

この9月~10月末までは1.5%の還元率になるのです。

セブンマイルはセブンイレブンだけではなく提携している店舗で貯めることができるポイントです。

50セブンマイル単位でnanacoポイントに交換することができるため非常に便利です。

7pay(セブンペイ)のメリット・デメリット


新しく始まるサービス7payにはさまざまなメリットが用意されています。

もちろんデメリットもあるのですが、それらを正しく知っておくと色々な使い方が見えてきます。

セブンペイのメリット

街のあちこちにあるコンビニ「セブンイレブン」で使用できる他にもメリットはあります。

アプリから最短2タップでかんたん登録

レジで使用する際にはややこしい作業は必要ありません。

スマホを操作して支払いバーコードを提示し、それを読み取ってもらうだけで支払いが可能です。

最短2タップで操作が可能なのは支払いの簡略化が進んでいる昨今ではありがたいサービスと言えます。

チャージ方法が選べる

7payを利用するためにはまず、セブンイレブンアプリをダウンロードします。
iPhone、Androidのどちらでも利用できますが、古い機種の場合は使用できないことがあります。

iPhoneは「App Store」、Androidは「Google play」でそれぞれダウンロードが可能です。

そしてお金をチャージすることで使用できるようになります。
チャージの仕方としては大きく分けて3種類あります。

「セブンイレブンのレジでチャージする」
コンビニのレジでチャージをする方法です。
もっともシンプルな方法と言えるかもしれません。

「セブン銀行ATMでチャージする」

こちらもコンビニ内や商業施設などに広く設置されているセブン銀行のATMでチャージをすることができます。

近年ATMは増加中のため、チャージできる場所もどんどん増えています。

「クレジットカードでチャージする」

これが他のサービスと大きく違う点と言えます。
人気のサービスであるLINE payではクレジットカードでのチャージが不可能なためこのメリットは大きいと言えます。

セブンペイ支払いでnanacoポイントが貯まる

7payでは200円の買い物ごとにnanaco1ポイントが貯まるようになっています。

ただし、サービス開始当初は期間限定でnanacoポイントが2倍貯まるキャンペーンが予定されています。

今まで使用していたnanacoもそのまま継続して使用することはできますが、7payのサービス開始日である7月1日以降は現行100円ごとに1ポイント貯まっていたものが200円ごとに1ポイントと仕様が変更されます。

また、7payへのチャージはセブンイレブンのコンビニレジ、セブン銀行のATMなどで行い、クレジットカードも利用することができます。

7月からサービス自体は開始されますが、開始当初はセブンイレブンアプリを通して行われるようになっており、10月前後に独立して「セブンペイアプリ」が立ち上がると予定されています。

外部加盟店への利用拡大も同じ10月ごろが予定されているため、本格的な利用は10月ごろからを目標としているようです。

2020年の春ごろにはセブン&アイグループ各社それぞれが行っているアプリを連携することも予定していると発表されました。

プリペイド式なので使いすぎない

チャージをした分だけ使用できるプリペイド式になっているため、こちらにも使いすぎないというメリットがあります。

チャージした分だけしか使えないために、不必要に大量に買ってしまったり、高額なものを勢いで買ってしまうことがありません。

残額を考えると買い物を一度ためらうこともあるでしょう。

この使いすぎないことが非常に重要なポイントなのです。

高い安全性

プリペイド式のもう一つのメリットがこの高い安全性です。

無尽蔵に使用できてしまうサービスが入っているスマホやカードが悪用されることが少ないのは、使用するにはチャージしなければならないからです。

落としてしまった、不正に利用されたというときでもチャージしている部分のみの被害に抑えることができます。

そういった意味でのリスクを考えてもプリペイド式は優秀と言えるのです。

セブンペイのデメリット

7payにはメリットだけでなくデメリットも指摘されています。

ほかのスマホ決済に比べ還元率が低い

最近では次々とスマホ決済できるサービスが出てきています。

すでに広く普及しているものとしては「Pay Pay」「LINE Pay」「楽天Pay」「Origami Pay」などがあります。

それらは使用しているクレジットカードや設定されているステージなどによって還元率が変わってくるのですが、ほとんどのものが3%前後の還元率となっており、キャンペーン時には5%の還元率となっています。

それらと比べると7payは通常還元率が0.5%、キャンペーン時でも1%です。

たいてい後から始まるサービスは利用料が安い、還元率が高いなどの条件が多いのですが、7payは後から始まるにも関わらず還元率が低いのです。

もちろん還元率だけがサービスのすべてとは言えませんが、やはり低い還元率は魅力が低く見えてしまうのは否めません。

この還元率に関してはキャンペーンなどが一通り終わった後に見直されるか、据え置きにされるのかが注目されています。

もしこのまま通常の0.5%のままだとすると還元率の点で他社のサービスに遅れをとる可能性があります。

利用範囲が限られる

現在公表されているところでは、この7payが使用できるのはセブンイレブンのみとなっています。

全国に2万店以上あるコンビニとはいえ、利用範囲は非常に狭いと言えます。

コンビニをあまり利用しない、家の近くにセブンイレブンがない人にとっては、ほとんど使用する機会がないかもしれません。

ただ、提供しているのがセブン&アイグループであることを考えると徐々にグループ内の会社や店舗で使用できる可能性は高いでしょう。

また、他のスマホ決済サービスのように他の企業でも使用できる可能性もあるため、このデメリットは最初のうちに限られるかもしれません。

nanacoとの違いがわかりづらい

「チャージして簡単に決済するのであればnanacoで良い」という意見もあります。

実際nanacoであればセブンイレブンアプリと連動しておくことでアプリを起動してバーコードを表示させる必要がなく、タッチするだけで良いのです。

また、7payを利用しても貯まるのはnanacoポイントです。
それであればnanacoで良いというわけです。

可能性あるサービスではあるものの、現時点ではnanacoとの明確な差が打ち出せていないために違いがよくわからないという意見も出ているのです。

nanaco(ナナコ)との違いとは


すでにnanacoとの違いがそれほどでていないということがありますが、一応の違いとしては「nanaco」はかざすタイプのものですが、7payはQRコードを読み取るタイプのものです。

「nanaco」はiPhoneに対応していませんでしたが、7payは対応しているといった違いがあります。

また、nanacoは7payのサービス開始と同時に還元率が引き下げられることがわかっており、これからサービスが縮小していくことが予想されていますが、7payは加盟店や他の会社にも広がっていくことが予想されているサービスです。

そのあたりが違う点と言えるでしょう。

7pay(セブンペイ)はこんな人におすすめ

それらを踏まえると7payは「セブンイレブン」をよく利用する人、セブン&アイグループをよく利用する人、nanacoポイントを貯めている人におすすめと言えます。

nanacoポイントに加えセブンマイルも貯まる!


2019年9月からはnanacoポイントに加えて、セブンマイルが0.5%の還元率で付与されることが予定されています。

通常ポイントが0.5%、キャンペーンポイントが0.5%、セブンマイルが0.5%と考えると合計で1.5%の還元率となります。

加盟店やネットショッピングで貯める

セブンマイルはセブンマイル系列店や加盟店で物を購入した際に貯めることができます。

関係しているネットショッピングでも貯めることができるため、頻繁に利用している人であればコツコツと貯めることができます。

いいねやシェアなどで貯める

セブンマイルは「アクションマイル」というものでも貯めることができます。

  • 各種コンテンツへのいいね  1回3マイル  1日1回のみ
  • SNSへのシェア       1回3マイル  1日1回のみ
  • オムニ7(ネットショッピング)で購入した商品へのレビュー投稿 1回15マイル 1日1回

といったものです。

ボーナスマイルがもらえるキャンペーンを利用する

2018年8月10日10:00~2018年8月23日の間には「2,000マイルもらえる」というようなキャンペーンが行われていたことがあります。
こういったキャンペーンは再び行われる可能性が高く、こちらにもチェックが必要です。

7pay(セブンペイ)が使えるお店


現在予定されているのはセブンイレブンのみですが、セブン&アイグループの店舗ではすぐに使用できるようになると言われています。

ここではそれらの店舗を紹介します。

ジャンル 店名
コンビニ セブン-イレブン
スーパー イトーヨーカドー、ヨークベニマル、ヨークマート、アリオ、ザ・ガーデン自由が丘、ザ・プライス、デリシア、アップルランド、ダイイチ、天満屋ストア
百貨店・デパート等 そごう、西武百貨店、池袋ショッピングパーク、オムニ7
外食関係 デニーズ、ファミール、芝のらーめん屋さん、白ヤギ珈琲店、太陽のグリル、ポッポ、まん天丼、とっぴん舎
専門店 赤ちゃん本舗、ロフト、バーニーズニューヨーク、Francfranc、タワーレコード
ホテル 八ヶ岳高原ロッジ
ドラッグストア セブン美のガーデン

7pay(セブンペイ)のリリースに注目が集まる


日本全国に2万店以上あるコンビニで使用できるようになる7payには多くの人が注目しています。

これからさらに情報が公開されていくため、ますます目が離せない存在だと言えるでしょう。

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