
会社で得る収入に不安を持つ人が増えたことで、投資が多くの人の注目を集めています。
しかし、株やFXなどの投資手法は、初めて投資をする人にとっては敷居が高く感じるのではないでしょうか?
この不安を最小限にした投資手法として、「ソーシャルレンディング」という投資手法が生まれました。
そこで今回は、「ソーシャルレンディング」の概要から、実際にかかる手数料などを詳しく解説します。
ソーシャルレンディングとは?
「ソーシャルレンディング」とは、「高い金利でも資金調達をしたい企業」と「高い利回りで資産を運用したい個人」を繋げるサービスです。
一般的に企業は、資金調達を行う場合には銀行に対して融資を依頼し、審査を受けます。
しかし、銀行の融資審査には「創立からの年数」「融資希望金額」などが該当。
「財務状況は問題ないが、会社の歴史が浅い」「融資希望額が少なすぎる」などで、審査に落とされるパターンが増えているのです。
ソーシャルレンディングは、金利が銀行と比較して高めです。
しかし、柔軟な審査を行うことで、融資を受けられる可能性が高まるのです。
投資をする個人にとっても、高い金利で資金を運用できるのは魅力と言えるでしょう。
ソーシャルレンディングのメリット
利回りが高い
最大の魅力は、とにかく利回りが高いことです。
運営会社によって多少の違いはあるものの、業界平均利回り率は約8%と高い水準を保っています。
安定的な運用ができる上に、利回りも高い点が投資者にとって大きなメリットです。
この高利回りが実現できている理由として、「高い金利を払ってでも資金調達したい」というニーズが高まっていることが挙げられます。
安定した運用ができる
ソーシャルレンディングの場合、融資先の企業が貸し倒れを起こさない限り、投資元本が減少することはありません。
一度投資を行ってしまえば、期間満了まで「ほったらかし」にできる為、経験者と比較してもパフォーマンスに差が出ない点も、初心者にとっては安心です。
少額から投資に参加できる
ソーシャルレンディングは、最低1万円から投資が可能です。
莫大なお金を必要とする投資サービスが多い中で、少ない出資金で高い利回りを受け取れるサービスは多くありません。
投資を勉強するためにも、おすすめです。
ソーシャルレンディングの手数料はいくら?
ここまでは、ソーシャルレンディングの概要とメリットについて解説しました。
次に、ソーシャルレンディングにかかる手数料について解説します。
購入手数料
ソーシャルレンディングにおいて、100万円の案件に投資したとします。
この場合、投資信託のように投資額の1%、1万円を支払うなどの手数料はかかりません。
しかし、運営会社が融資を行なっている会社から「融資実行手数料」を徴収しています。
この金額は、融資資金の1%〜3%が相場です。
会社によって異なりますが、間接的に投資家が購入手数料を負担しているとも言えます。
信託報酬・運用手数料
ソーシャルレンディングでは、投資家がこの手数料を負担することはありません。
しかし、仲介に入る運営会社は、「融資先の金利」から「投資家の利回り」を引いた利率分が取り分となります。
このような点から、投資家が間接的に負担している手数料と言えるでしょう。
振込手数料
投資金額を運営会社の投資口座に振り込む手数料を指します。
ソーシャルレンディング利用の際にもこの費用が発生します。
これはどの運営会社も投資家が負担することになります。
投資家、運営会社が利用している銀行口座によって負担額は異なります。
出金手数料
運営会社の投資口座より、投資家自身の口座へ資金を引き出す際の手数料です。
ソーシャルレンディングの場合、出金手数料は各運営会社により対応が分かれ、無料の会社もあれば、投資家が負担せねばならないケースもあります。
ソーシャルレンディングを手数料で比較!
出金手数料 | 入金手数料 | |
SBIソーシャルレンディング | 無料 | 投資家負担 |
maneo(マネオ) |
(3万円未満) 三菱UFJ銀行銀座支店宛:54円 三菱UFJ銀行他支店宛:108円 他行宛:324円 (3万円以上) |
投資家負担 |
FUNDINNO(ファンディーノ) | 無料 | 投資家負担 |
Nextshift Fund(ネクストシフトファンド) | 無料 | 投資家負担 |
OwnersBook(オーナーズブック) | 300円(税別) | 投資家負担 |
Croudbank(クラウドバンク) | 無料 | 投資家負担 |
トラストレンディング | 無料 | 投資家負担 |
CROWD CREDIT(クラウドクレジット) | 月1回無料(2回目以降 756円) | 投資家負担 |
入金手数料は、入金を行う金融機関によって金額が異なります。
メガバンク経由の入金、ネットバンクからの入金などによって違うため確認しましょう。
SBIソーシャルレンディング
大手金融グループであるSBIグループに所属するソーシャルレンディング運営会社。
運営は「SBIソーシャルレンディング株式会社」が行なっています。
SBIソーシャルレンディングの特徴は、資金の引き出しが無料なことです。
少額から柔軟な運用が可能と言えるでしょう。
また、大企業ならではの投資家に対するキャンペーンも実施しており、一定期間に投資した金額の2%をキャッシュバック還元するなどのサービスも展開しています。
投資初心者で、安定した会社が運営しているソーシャルレンディングを試したい方におすすめです。
maneo(マネオ)
ソーシャルレンディング業界で最大手であり、運営は「maneo株式会社」が行なっています。
これまでの成立金額は、ソーシャルレンディング事業者の中で、もっとも大きい実績を記録しており、投資できる案件の種類も豊富です。
不動産案件、海外案件などの豊富な種類からファンドを選択できる魅力があります。
maneoに出資している企業として「GMOクリックホールディングス株式会社」「株式会社 VOYAGE VENTURES」など。
業界トップクラス実績のサービスで始めたい方は、おすすめです。
FUNDINNO(ファンディーノ)
FUNDINNOは、「株式会社日本クラウドキャピタル」が運営を行う、日本初の株式型クラウドファンディングサービスです。
未上場企業への投資を少額から始められるのがFUNDINNOの特徴です。
FUNDINNOで取り上げられている未上場のベンチャーに投資を行うことで、IPOやM&Aなどで将来的にリターンを得られる可能性もあります。
累計成約金額や件数などは業界トップです。
技術力は確かでも、未上場の企業の株式に投資を行いたい場合は、FUNDINNOがおすすめです。
Nextshift Fund(ネクストシフトファンド)
Nextshift Fundは、鳥取県にある「ネクストシフト株式会社」が運営を行なっているソーシャルレンディングサービスです。
投資家から集めた資金を、貧困・現場・地方創生といった国内外の社会課題の解決につながる事業に投資を行います。
これは「社会的インパクト投資」と呼ばれており、注目を集めているのです。
出金手数料が無料であり、運用期間も平均1年程度と短めのものが多いため、柔軟に投資を行えるのが魅力と言えます。
短い期間で、運用を行いたい方にはおすすめです。
OwnersBook(オーナーズブック)
「ロードスターキャピタル株式会社」が運営を行なっているソーシャルレンディングサービスです。
掲載されている全ての案件には、不動産の担保設定をしている点が特徴です。
担保設定を行うことで、借り手企業に貸し倒れなどの事態が起きたとしても、資金を回収できる見込みが上がります。
その他にも、「ロードスターキャピタル株式会社」は、ソーシャルレンディング事業以外に、自社で不動産投資や投資用不動産の管理や運用代行を行う事業も展開しています。
このような不動産実績を持っていることから、良い不動産ファンドを扱うことが期待できるのです。
Croud Bank(クラウドバンク)
クラウドバンクは「日本クラウド証券株式会社」が運営しているソーシャルレンディングサービスです。
中小企業支援として横浜市と協定の締結や、オリックス銀行融資内定済の不動産案件など、自治体や大手企業との関係強化を行なっている点も特徴と言えます。
メリットとして、ファンドの種類が豊富であることが挙げられます。
横浜市と協定を結んだ「事業性資金ファンド」から、発展途上国の自立支援などに融資する「マイクロファイナンスファンド」まで多岐に渡ります。
1万円という少額から投資できることもメリットであり、おすすめ度の高いサービスです。
トラストレンディング
「エーアイトラスト株式会社」が運営を行なっているソーシャルレンディングサービスで、最高で14%という、他のソーシャルレンディングサービスを圧倒した利回りの高さが特徴です。
高い利回りは、リスクを考えると不安になりますが、トラストレンディングが提供するファンドは不動産が大半です。
貸し倒れなどが起きた際の、不動産が担保されているものもあります。
高い利回りにこだわった運用を行いたい方は、おすすめです。
CROWD CREDIT(クラウドクレジット)
「クラウドクレジット株式会社」が運営するソーシャルレンディングサービス。
主に新興国を中心とした海外のファンドに特化しているのが特徴です。
海外案件に特化していることから、比較的利回りが高いのもメリット。
2018年現在の案件の平均利回りは約8.3%と高い水準となっています。
また、国内大手総合商社である「伊藤忠商事株式会社」は、クラウドクレジット発行済み株式を一部取得しています。
大手企業が投資を行なっている点から、今後、大きな成長が期待されています。
ソーシャルレンディングの選び方
- 応募金額
- 案件数
- 手数料
過去に成立したファンドの累計応募額を指しています。
この金額が大きければ、より多くの取引を成立させた実績となるのです。
応募金額が大きい会社は、安定性も高い傾向にあります。
投資できる案件数が多ければ、より自身にあった運用を行うことが可能です。
分散投資なども柔軟にできることで、リスクを減らすことにも繋がります。
主にかかる手数料は、「入金手数料」と「出金手数料」です。
小さい金額だとしても、回数が重なれば出費は大きくかさみます。
できる限り、手数料がかからない会社を選ぶのが良いでしょう。
ソーシャルレンディングは手数料で選ぶ
今回は、ソーシャルレンディングの手数料を深掘りしてお話ししました。
他の投資手法と比較して、手数料が多くかからない点はソーシャルレンディングの魅力です。
しかし、長期間にわたって運用していけば、小さな金額でも負担は大きくなります。
各サービスと比較を行う中で、手数料についても確認して投資するサービスを選ぶことが大切です。