仮想通貨の投資に向いてる人は?方法や特徴から考えてみた

仮想通貨を含む投資の対象と方法、向いてる人と理解すべきポイントを考えましょう。仮想通貨の投資に限らず、投資を俯瞰的に捉えて客観的にイメージをつかめます。ぜひ、参考にしてくださいね。

仮想通貨の投資を理解する前の前提知識

どんな人が仮想通貨の投資に向いているのか? この記事ではそれらを順番に伝えていきます。ただ、仮想通貨の投資を理解する前に「投資」そのものを理解したほうが、話は分かりやすいでしょう。ここでは、投資する「対象」と投資する「方法」について解説します。

投資できる対象は?

大雑把にですが、日本でもよく耳にするものを踏まえ、投資の対象を5つに分けました。

  • 株式・債券
  • 投資信託
  • 不動産
  • 外国為替取引(FX)
  • 金(ゴールド)

仮想通貨をこれらの分類に含んでいないのは、仮想通貨の特徴が関係しています。

仮想通貨の特徴として、価格の変動性(ボラティリティー)が高いため、利益も損失も大きくなるという、ハイリスク・ハイリターンの投資対象であることが挙げられます。そのため、「投機」対象という面が強く残ってしまっており、広義の意味における投資から少し外れてしまう場合があります。

ただし、どの投資対象にもリスクはつきものですので、仮想通貨だから危ないということではありません。各投資対象の性質は覚えておきましょう。

投資する方法

ここでは、投資する方法を3つに分けました。次の表をご覧ください。

区分 現物 FX 先物
所有 × ×
レバレッジ ×
ポジション 買い 売り買い 売り買い
期限(限月) × ×

現物が実存するものに所有権があることに対して、FXと先物は実存するものに所有権がありません。このことから後者は、信用をやりとりしていると表現されることがあります。

現物の取引の場合、最初は実際にあるものを「買い」、その保有したものが値上がりした段階で「売り」を行うことで利益を得る流れになります。現物はレバレッジをかけることができません。

一方、FXと先物はレバレッジをかけることができます。レバレッジをかけると元手となる資金を超えて取引することができます。FXと先物は「買い」だけでなく「売り」の取引から始めることができます。

ここまで、FXと先物がほとんど同じではないかと思う人もいるでしょう。FXと先物が異なる点は、取引の期限(限月)があることです。FXは、短期でも長期でもポジションを維持することができますが、先物は限月に取引が実行されます。

仮想通貨に向いている人と理解すべきポイント

それでは、仮想通貨に向いている人と理解すべきポイントを考えてみましょう。

上述したように投資には3つの方法があり、仮想通貨でも同様です。まずは現物取引があり、それに加えてFXと先物があります。両者の性質は似ているので、まとめて議論することにします。

仮想通貨の現物

現物に向いている人と理解すべきポイントです。現物を検討する人の傾向としては、投資経験がない人や仮想通貨の技術そのものに興味を持った人ではないでしょうか?

Aさん:初めて投資に挑戦する人

仮想通貨の投資は、今までの投資方法よりも初心者に優しいです。理由は、数十円〜数百円の単位で投資を行えるからです。そのため、取引に慣れるまで、十分に経験を積むことができます。

Aさんが理解すべきポイントは、座学ではなく実践すべきということです。いくら理論や解説で勉強を積み重ねても、トレードの能力はなかなかあがりません。また実際に購入したから興味を持つということもあります。ひとまずは少額でもいいので、トレードや売買の経験を積むことが重要です。

Bさん:長期的に保有したい人

仮想通貨を長期的に運用したいという人にとって、仮想通貨の現物投資は有力な選択肢になるでしょう。他の投資対象に比べるとハイリスクであることに違いはありませんが、リターンは魅力的です。

Bさんはファンダメンタル分析をしっかり行うことが大事な点です。ファンダメンタル分析とは、投資するプロジェクトが成功するか否かをあらゆる角度から検証し、ポテンシャルを確かめることです。そのためにはブロックチェーンを技術面から知ることも必要になってきます。

仮想通貨FX(先物)

次はFX(先物)に向いている人と理解すべきポイントです。トレードすることが主体になりますので、仮想通貨のボラティリティが高いという特徴を利用して稼げないかと考える人や、為替や株を経験したことがある人になると思います。

Cさん:一攫千金を狙う人

FX(先物)は、レバレッジをかけることで自分の資金を上回る金額の取引を行うことができます。当然いくら稼げるかどうかは、レバレッジの倍率によって決まります。そのため、少ない資金から大儲けしたい人にとって有力な選択肢になります。

Cさんは、トレードに費やす資金を余剰資金から捻出することが必要です。決して借金をしたり、無謀な資金投入をしてはいけません。ハイリターンの裏には必ずハイリスクがあることをきちんと理解しておきましょう。

Dさん:投資経験が豊富な人

投資経験が豊富な人は、仮想通貨でなくてもお金を稼ぐことができるプロです。仮想通貨のトレードは、まだまだ未成熟な仕組みが多いため、それを上手く利用することで、熟練トレーダーならば安定して稼げるようになります。

Dさんは投資経験が豊富ですので、仮想通貨においてもきちんと計算して利益を出すことができます。ただ、各国の規制やプロジェクトの頓挫といったファンダメンタル要素が価格に影響することも多いため、これまで以上に情勢へ気を配るのが良いかもしれませんね。

まとめ

仮想通貨に向いている人と理解すべきポイントについて解説しました。従来の投資対象や方法に触れることで、より客観的に仮想通貨を捉えることができたのではないでしょうか。参考にしてくださいね。

(文・師田賢人

仮想通貨の始め方コラムまとめ

  1. 仮想通貨の取引所と販売所の違いとは?
  2. ウォレットは種類がいっぱい!どれを使えばいいの?
  3. ホットウォレットとコールドウォレットの違いとは?
  4. シングルシグとマルチシグの違いとは?
  5. 仮想通貨取引所 おすすめ比較ランキング
  6. ビットコイン(BTC)投資に潜む3つのリスクとは?
  7. 仮想通貨を安全に保管する方法とは?
  8. 仮想通貨の積立投資とは?
  9. 未成年でも仮想通貨取引は可能?
  10. 仮想通貨取引に便利なスマホアプリは?
  11. 仮想通貨はいくらから始められる?
  12. 仮想通貨取引以外の運用方法は?
  13. 二段階認証とは?
  14. 仮想通貨取引に向いている人は?
おすすめの記事