
仮想通貨はビットコイン(BTC)だけじゃない!ビットコイン以外の仮想通貨にはある名称があります。それが、「アルトコイン」です。この記事では、アルトコインに投資をする背景や洞察を中心にまとめました。
分散投資でリスクを軽減する
一般的に分散投資とは、リスクを避けるために投資先を複数持つことを指します。理由は、投資対象の価格がある原因により大きく落ち込んだとしても、その他で損失を抑えることができるからです。
仮想通貨の世界でも分散投資の考え方は同じです。分散投資をする、つまりビットコイン(BTC)以外のアルトコインに複数投資することでリスクを抑えようとします。
ここで注意点が1つあります。分散投資が役に立つ局面は、投資対象同士の相関(つながり)が弱い場合です。例えば、日本の居酒屋チェーンの株式と、スウェーデンの高級ぬいぐるみが発行する社債は相関が弱いと分かりますね。
これに対して、仮想通貨同士の相関は相対的に強いと考えられます。ビットコインの価格が下がると、アルトコインも追随するパターンはよくあることです。そのため、分散投資をしておけば絶対に安心とはならないので注意してください。
額面がビットコイン(BTC)より分かりやすい
ここでいう「額面」とは、仮想通貨の価格のことです。実際のところ、ビットコインとアルトコインの額面に違いはあるでしょうか?
以下の画像は、仮想通貨取引所のコインチェック(CoinCheck)で買える通貨の価格(2019年9月時点)を示しています。
ビットコインの価格は、100万円を超えています。1BTCを買うのに100万円を投入するのは勇気がいりますね。では、1より少ないレートでビットコインを購入するとしましょう。そうすると、「0.033BTCは何円?」と頭の中で計算する手間が必要です。これは不便ですね。
CoinCheckの例でいうと、ゼム(XEM)とリップル(XRP)はそれぞれ5円と32円です。この場合、20XEMを購入すれば100円だとすぐにわかりやすいです。この点も、アルトコインが買われる要因の一つでしょう。
お気に入りのプロジェクトを見つける楽しみ
仮想通貨の時価総額を掲載するコインマーケットキャプ(CoinMarketCap)というサイトを見ると、数千もの仮想通貨のリストがあります。あまりにも膨大な数のため、一つ一つのプロジェクトを吟味することは、ほとんど不可能です。
しかし、すべてのプロジェクトには特徴があり、ユニークです。ユーザーは自分のお気に入りのプロジェクトを見つける体験をできます。このような行動は、まさに原石を発掘するような楽しさがあります。
日本の取引所で扱うことができるアルトコインは、今のところごくわずかです。一般社団法人日本仮想通貨交換業協会(JVCEA)のホームページで見ることのできる「仮想通貨概要説明書」によると、21の通貨を日本の取引所は扱うことができます。今後、この数は変化していくでしょう。動向に注目です。
コミュニティーに参加・協力しやすい
アルトコインは新しいユーザーがコミュニティーに参加・協力しやすいです。例えば、100名が在籍するプロジェクトAと5名が在籍するプロジェクトBについて考えます。AとBどちらが参加・協力しやすいでしょうか?
私の答えは「B」です。理由はAと比べてまだまだ未成熟だからです。つまり、参加するだけで歓迎されることが多く、自分の知識や経験がプロジェクトにとって恩恵になるチャンスが多いからです。
さて、仮想通貨のコミュニティーでよく利用されているサービスについても紹介しておきます。もちろん星の数ほどあるサービスを網羅することはできないため、5つのサービスを選びました。
- Telegram
- Slack
- Discord
プロジェクトによって、頻繁に利用されているサービスは異なります。臨機応変に関わり方を学んでいくと良いでしょう。
まとめ
アルトコインに投資する背景は、さまざまであることが伝わりましたでしょうか?アルトコインはビットコインよりも価格変動性が高いものもありますので、投資は計画的に。興味を持ったら、アルトコイン投資も検討してもいいかもしれません。
(文・師田賢人)
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参考
・CoinMarketCap
・一般社団法人日本仮想通貨交換業協会(JVCEA)「各種資料」