先取り貯金は、節約のために一定の金額を使う前に貯金してしまう方法です。節約術として優秀な先取り貯金の種類や内容を紹介しています。挫折しない封筒貯金のやり方も説明していますのでぜひチェックしてください。
節約は貯金方法がポイント!先取り貯金とは?
先取り貯金とは、毎月の収入から決まった金額を、あらかじめ貯金したり封筒に分けておく家計の管理方法です。
余ったお金を貯金するのではなく先に金額を決めて分けてしまうので、節約が苦手な人でも給料前に生活費が足りなくなることがありません。家計簿が苦手な主婦の方も、なんとなく節約して貯金を殖やしたい一人暮らしの方も、無理なくできる節約方法です。
先取り貯金にはいろいろな方法があります。自分にあう方法を選んだり、いくつかの方法を組み合わせたりして活用しましょう。どんな方法があって、どんなメリットがあるのか、特徴や内容を紹介します。
封筒貯金
封筒貯金は気軽に始められる家計術です。給料日に銀行から引き出した現金を、使う項目ごとや、1週間に使うお金ごとに分けて封筒に入れていきます。古典的な方法ですが特別な手続きもいらず、余っている封筒を活用してすぐに始められるのがポイントです。
複数の銀行口座に振り分ける
複数の銀行口座をつくって使い道ごとに口座を使い分ける方法です。少しむずかしく感じるかもしれませんが、封筒貯金の封筒を銀行口座に変えるイメージで、振り分け方さえ決めてしまえばあとは意外と簡単に継続できます。
自動積立・自動入金サービス
自動積立や自動入金サービスは、銀行が毎月決まった日に、自動的に自分の口座からお金を引き出して、指定した他の自分の口座に預け入れるサービスです。
預け入れの日にちは自分で指定できるので、給料日の翌日などに設定すると良いでしょう。預け入れる金額も自分で指定することができるので、無理のない範囲で積立てることができます。
社内預金・財形貯蓄
給料から毎月決まった金額を会社が天引きして貯蓄してくれるシステムです。強制ではなく従業員の任意で行います。
財形貯蓄と社内預財は似ていますがお金の預け先が違い、財形貯蓄の方が利息の条件が良いことが多いです。すべての企業で導入されているわけではないので、勤務先で確認してみましょう。
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お給料をもらったらまずはお金の整理をしよう
お給料をもらったあとに、お金を封筒に整理して分けていく封筒貯金の具体的な方法を紹介します。
銀行から必要額を引き出す
家賃は銀行引き落とし、水道光熱費と通信費、保険代、クレジットカードの利用金額、先取り貯金用のお金などは使ってしまわないように銀行に残して、次のような必要な支出のみ給料日に銀行から引き出します。
家に封筒がない場合は、ATMの横にある銀行の封筒を数枚もらっておくと便利です。また、封筒貯金は千円札や5千円札があったほうが封筒に分けやすいでしょう。最近のATMでは5千円札を引き出せないことも多いので千円札を多めにもらいましょう。
お金を封筒に振り分ける
お金を引き出したら、まず病院代などの緊急時の予備費を封筒に入れて除けておきます。
そして次の給料日まで約4週間あるので、残った食費、洋服代、日用品、交際費、雑費を合計して4つの封筒に分けます。あとは封筒に入れた1週間分のお金を、毎週月曜日にお財布に入れて使っていきます。
月曜日にお財布に入れたお金で次の月曜日まで生活しましょう。前の週のお金が残ってお財布にお金が貯まったら貯金にまわしましょう。
支出ごとより1週間ごとに分けるのがおすすめ!
項目ごとに食費や交際費などとして封筒に分ける方法もありますが、使ったあとに項目ごとの封筒から出したり戻したりして清算する手間がありますので、1週間ごとに使うお金に分ける方法が簡単でおすすめです。
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先取り貯金は口座振り分けが重要!
口座振り分けは銀行口座をいくつか用意して、目的ごとに使い分ける方法です。先取り貯金で節約するなら、口座振り分けも上手に活用しましょう。
用意するべき口座の種類
先取り貯金で銀行を利用する場合、銀行口座は3つ以上用意して口座振り分けすることをおすすめします。お金の使い道によって口座を分けるので、自分の資産内容を把握しやすく管理が簡単です。
シーン | お金の用途 | おすすめ銀行 |
---|---|---|
日常づかい | 給料振込・クレジットカード引き落とし | 都市銀行・地銀 |
貯める | 先取り貯金 | 地銀・ネット銀行 |
増やす | 定期預金 | ネット銀行・信金 |
日常づかいのための銀行口座
給料が振り込まれる口座です。クレジットカードの引き落としやクレジット払いできない銀行引き落としもこの口座を使います。ATMがたくさんある都市銀行や地元の銀行が便利です。
お金を貯めるための銀行口座
先取り貯金で毎月お金を貯めていく銀行です。積立貯金のプランがある地元の銀行や、利息の良いネット銀行を選びましょう。
お金を増やすための銀行口座
お金を増やしていく銀行です。先取り貯金がある程度の金額になったら、別の銀行に移してお金を増やしましょう。定期預金の利息が好条件のネット銀行や信用金庫がおすすめです。
口座振り分けのやり方
お給料日に日常づかいのための銀行口座から、銀行引き落とし分、クレジットカードの引き落とし分、先取り貯金分を残して生活費を引き出します。
お金を貯めるための銀行口座には、給料が振り込まれる銀行から指定した日に、指定した金額が自動で入金されるように手続きするのがおすすめです。
そして先取り貯金のお金がまとまった金額になったら、利息の良いお金を増やすための銀行を探して預け替えしましょう。
毎日のお金の出入りを自動で見える化
節約したいならまずは貯金方法を見直してみよう
給料日に先にお金を貯金してしまう先取り貯金なら、節約が苦手な人でもお金を貯めやすく、なかでも封筒貯金は誰でも気軽に始められます。口座振り分けなどいろいろな貯金方法を活用して効率良く節約しましょう。
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