ロボアドバイザーの手数料を比較!おすすめサービス3選

近年は、金融とITが融合した「フィンテック」が浸透してきたことによって、資産運用なども若い世代が取り組める時代になっています。

その代表格と言えるのがAIが適切なバランスを考慮して、投資商品の購入・アドバイスを行う「ロボアドバイザー」です。

しかし、具体的にロボアドバイザーを詳しく知る人は少ないはず。

今回の記事では、ロボアドバイザーサービスを提供している各サービスを比較しながら、おすすめのサービスを紹介致します。

ぜひ最後までご覧下さい。

ロボアドバイザー選びは手数料が重要

ロボアドバイザーを選定するには運用実績や税金対策などのポイントを加味する必要があります。しかし、見ておくポイントの中でも利益に関わる「手数料」も重要なポイントと言えるでしょう。

もし、同じ金額の利益を発生させたとしても手数料計算の違いによって、実際に受け取れるお金に差が生まれてしまいます。

自身の運用スタイルなどを踏まえた上で、手数料があまり掛からないサービスを利用するのが良いでしょう。

手数料がシンプルなロボアドバイザーがおすすめ

ロボアドバイザーを使うためには、手数料計算がシンプルなロボアドバイザーがおすすめです。

ロボアドバイザーに関わる手数料には、

  • 預けている資産に対して掛かる「年間手数料
  • 外国ETF投資に対して、円から現地通貨に掛かる手数料である「為替手数料
  • 投資商品の売買によって掛かる「売買手数料
  • 投資商品に間接的に掛かっている「信託報酬
  • 運用を行う上での監査費用などを含む「運用管理費

などが挙げられます。

このような複雑な手数料が多く絡むほど多くのお金が手数料として引かれるのです。

そのような点を踏まえて、できる限りシンプルな手数料計算が採用されているサービスを選ぶのが良いでしょう。

手数料で比較!おすすめロボアドバイザー3選

ここまではロボアドバイザーの手数料について説明しました。
ロボアドバイザーの手数料においては、計算が必要になるものがいくつかあります。

利用手数料

この手数料は預けている預かり資産に対して年間で0.5%〜1%の手数料が発生するもの。
100万円を預けていれば1万円が手数料として引かれる仕組みです。

計算式は以下となります。
計算日の評価額(残高)×1%÷365×1.08(消費税)

例を挙げると、とある日の評価額が50万円だった場合、
500,000円×1%÷365×1.08%=約14円(1日あたり)

この手数料は、1年間のある日の残高を計算しているのではなく、毎日、1日分の計算を行なっています。

ETF信託報酬

米国のETFを購入する場合、そのETFには手数料が掛かります。
直接的に請求される手数料ではありませんが、ETFの価格算出の際に手数料が引かれた金額で提示されます。

  • リスク許容度1:年間0.14%
  • リスク許容度2:年間0.11%
  • リスク許容度3:年間0.11%
  • リスク許容度4:年間0.11%
  • リスク許容度5:年間0.12%

複雑な手数料計算はロボアドバイザーの中では付き物。
そんな中でも手数料の安さやシンプルな機能面などから、おすすめの3社をご紹介します。

今回、紹介するのは以下の3社です。

  • テオ
  • ウェルスナビ
  • 楽ラップ

THEO(テオ)

THEOは株式会社お金のデザインが、2016年2月から提供するロボアドバイザーです。
ロボアドバイザーを通じてプロと同様の資産運用を行うことが可能であり、投資預かり金は100億円を超えています。

THEO(テオ)が人気の理由

何と言っても始めるまでのハードルの低さが人気の理由。ユーザーが行うのは5つの質問に答えて口座開設を申し込むだけ。

とても簡単に手続きできる手軽さが人気を集めています。

THEO(テオ)のメリット

1万円から積立投資可能

他のロボアドバイザーの最低投資金額が10万円というサービスが多い中、THEOは1万円からの積立投資が可能。これまで貯金に回していたお金を投資してもらうことをコンセプトにサービスが作られており、手軽に投資を始められます。

THEO(テオ)で発生する手数料

THEOで発生する手数料は預り資産に対して掛かる手数料のみ。
3000万円までの場合は、預り資産額の年率1.0%、3000万円以上の場合は、預り資産額の年率0.5%が手数料として掛かります。

WlealthNavi(ウェルスナビ)

2016年にウェルスナビ株式会社がサービス開始したロボアドバイザー。
現在、数あるサービスの中でも人気No.1の評価を得ています。

WealthNavi(ウェルスナビ)が人気の理由

投資する際に時間や手間のかかる「資産運用方針の決定」「銘柄の選定」「売買」「メンテナンス」を全て自動で行なってくれる点が人気です。

ほとんど「ほったらかし」で資産運用できるため、忙しいビジネスマンや主婦の方に絶大な人気を集めています。

WealthNavi(ウェルスナビ)のメリット

ウェルスナビだけの機能「DeTAX」が優秀

ウェルスナビだけの機能として「DeTAX」が挙げられます。
この機能は、配当やリバランスによって生じる税負担を、含み損を実現し相殺することで翌年以降に繰り延べるサービス。

簡単に言うと、「その年の税金負担を先延ばしにして、税金を少なくする機能」です。
これによって手数料が実質0.4〜0.6%ほど安くなるケースもあります。

確定申告が不要

ウェルスナビで口座を開設する際に、特定口座(源泉徴収あり)を選択すると基本的に確定申告を行う必要はありません。

この機能はウェルスナビが自動的に税金の計算や納付を行なってくれるのです。

WealthNavi(ウェルスナビ)で発生する手数料

ウェルスナビで発生する手数料は利用手数料の1%と信託報酬の0.11〜0.14%のみ。
これ以外にかかる手数料は、銀行への入金手数料のみとシンプルな点が特徴です。

楽ラップ

楽天証券が提供する運用一任型のアドバイザー。
2018年8月地点で2万人以上が楽ラップでの資産運用をスタートしています。

楽ラップが人気の理由

15個前後の簡単な質問に答えるだけで、回答者に合った運用商品を10個から組み合わせてくれる点はお手軽で人気の理由となっています。

楽ラップのメリット

下落ショック軽減機能(TVT機能)がある

株式市場の価格変動リスクが高まった際に、一時的に、株式への投資割合を減らして、債券比率を高くすることで株価下落による損失を抑えます。

大きな損失を生まない為にも、楽ラップユーザーの強力な武器と言えるでしょう。

楽ラップで発生する手数料

楽ラップの手数料は固定報酬型と成功報酬併用型の2つから選びます。

固定報酬型:投資顧問料(年率0.162%)、運用管理手数料(最大年率0.540%)の最大年率0.702%にファンド費用を加えた手数料

成功報酬併用型:投資顧問料(年率0.054%)、運用管理手数料(最大年率0.540%)に加え成功報酬(運用益の積み上げ額の5.4%)の最大年率0.594%+運用益の積み上げ額の5.4%にファンド費用を加えた手数料

年間の運用成果が約2%を超えると固定報酬型がコストを抑えられます。

手数料を抑えてロボアドバイザーを活用しよう

今回はロボアドバイザーの手数料に焦点を当てて、説明しました。

いくら運用益を出しても、手数料が高ければ引かれる金額は大きくなってしまいます。
様々な独自の機能などの比較も大切ですが、手数料についてもチェックしておきましょう。

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