国産DAppsTCG「クリプトスペルズ」とは?ゲーム紹介とベータテスト感想

こんにちは。「SHIMAUMA DAPPS!」の運営者、垂水ケイ(@tarumi_kei)です。

国内はマイクリが盛り上がっていますが、クリプトスペルズ(クリスペ)やコントラクトサーヴァントなどのTCG系DAppsもこれから盛り上がってきそうです。クリプトスペルズのベータ版が期間限定でリリースされたので、早速プレイしてみました。今回は、クリスペの解説とベータ版をプレイしたレビューをまとめます。

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クリプトスペルズ(クリスペ)とは?

ブロックチェーンを使っていることによる特徴

クリスペはブロックチェーンの技術が使われた「ブロックチェーントレーディングカードゲーム」です。クリスペのカードの一部は、NFTと呼ばれるブロックチェーン上に保管されるアセットであり、プレーヤー自身がカードを保有することができます。

従来のTCGアプリでは、プレイヤー自身がカードを持っているわけではなく、自由にトレードすることもできませんが、クリスペのカードではそれが可能となっています。そのため、イメージとしては実際のトレーディングカードゲームの方が近く、友達と売買して換金したりすることができます。

クリスペでは、カードの入手方法に「採掘」と呼ばれるシステムがあります。従来のゲームでいう「ガチャ」にイメージとしては近いのですが、実は全然違います。ガチャは、レアカードなどの排出率を運営が自由に変更することができますが、マイクリの採掘システムはスマートコントラクトで記述されているため、一度実装した後は運営が変更することができません。ちなみに、クリスペの採掘システムは、マイクリのMYZOシステムをうまく流用しているようです。その点でも実績があって信頼できますね。

クリスペはハースストーンに近いTCG

クリスペのカードは、5種類の属性と中立のカードがあり、デッキ構築は特定の1属性+中立カードで行います。各属性にはリーダーが設定されており、独自の「クリプトスペル」を使うことができます。

クリプトスペルは各リーダー2種類もっており、ゲーム開始時に相手のリーダーを確認してから選択することができます。クリプトスペルは、最初から手札に加えることができる強力なカードで、序盤を有利に進める低コスト系と、終盤のフィニッシャーとなりうる高コスト系の2種類となっています。相手のリーダーを確認し、ゲーム展開を予想した上で戦略的に選ぶ必要があります。

ルールとしては、マナを消費してカードをプレイし、相手のライフを先に削ったほうが勝ちとなります。マナの最大値はターン数を経るごとに増えていき、ターンの始めに全回復します。

クリスペのコンテンツ

マーケット

クリスペのカードはプレイヤーがトレードすることができるので、ゲーム内にマーケットが存在します。マーケット内ではゲーム内通貨SPLを使ってカードの取引ができるようになる予定です。

マイクリでもゲーム内の取引はGUMで行われ、イーサリアムネットワーク上にアセットを出せばOpenSeaなどの外部取引所でETH建てで取引できるようになっています。日本の法律の都合上、クリスペも同様の形式をとることになると思います。

SPLはゲーム内でETHを使って購入することができます。レートは固定されており、1ETH=10,000SPLです。

採掘

クリスペではフリーバトルをして経験値を貯め、プレイヤーレベルが上がると「マイニングチケット」を入手することができます。マイニングチケットを使うと、カードを採掘することができます。
公式情報によれば、「価値の高いカード」をデッキに組み込んでフリーバトルを行ったり、フリーバトルで連勝することでレアリティーの高いカードの排出率が上昇する場合があるとのことです。強いことでレアリティの高いカードを引くために有効に働くわけですね。

クリスペのベータテストに参加してみた

ベータテストの感想

4月11日〜13日にかけて、クリスペのベータテストが開催されました。ベータテストでは、初期カード30枚、採掘チケット50枚が配布されました。(テスト終了後リセット)

最初に50回の採掘を早速やってみました。連勝しているとレアリティの高いカードがドロップしやすくなるようですが、まずはデッキを組まないとどうにもならないので、50枚一気に消費してみました。正式リリース時には、貴重なマイニングチケットを無駄に消費しないよう、連勝できたタイミングで採掘するのがいいかもしれません。

ハースストーンやシャドウバースをプレイしたことはあまりないのですが、そんな私でもすぐにルールを飲み込んでプレイすることができました。基本ルールはシンプルなので、未経験者でもとっつきやすいTCGとなっています。

ベータ版ということでUIなどにはまだまだ細かい調整が必要ですが、これまでのDAppsTCGの比じゃないクオリティーの高さに驚きました。twitterを見ていても、シャドーバースやハースストーンのプレイ経験のあるゲーマーでも「遜色ない」「普通に楽しくて驚いた」などの感想が見受けられました。

ゲームバランス

ドロップしたカードは赤と黒が多かったので、この2つを中心にプレイしてみました。赤はクリーチャーやプレーヤーにダメージを低コストで与えられるカードが豊富なので、速攻系のデッキを。黒はクリーチャー除去とフィニッシャーが優秀だったので、コントロール系のデッキを構築しました。
カードの種類がまだ少ないということもありましたが、ゲームバランスはそれなりにしっかりとれていると感じました。デッキの相性しだいで何とかなるイメージです。

また、クリスペにはリーダーオッズ制という独自システムが実装されています。これは、それぞれのリーダーの勝率がリアルタイムに表示されており、勝率によって得られるバトルポイント(プレイヤーの経験値のようなもの)に差が出るシステムです。勝率の低いリーダーほどオッズが高くなり、経験値がもらえるということですね。

ベータテスト中のオッズを見ていると、白だけは他よりもはっきりと低かったですが、その他のリーダーは勝率50〜60%あたりをキープしていました。どこかしらのリーダーが突出しているわけではないので、数字としてもゲームバランスの良さを確認することができました。

クリスペのロードマップ

ベータテストが終了し、パラメーターなどの調整を行った後、正式版がリリースされる予定です。クリスペの開発者のtwitterでは、5月頃を予定しているとのことでした。

正式リリース時には、クラウドセールも実施される予定です。マイクリと同じ在庫連動型ダッチオークション方式を採用しており、買い占め防止策が講じられています。

実際にプレイできるようになるのが楽しみなDAppsです。正式リリースが待ち遠しいですね!

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