サウジブリティッシュ銀行がリップル(Ripple)の技術利用を発表

サウジアラビアのリヤドで4月24ー25日に開催されていた金融セクター会議2019(FSC2019:Financial Sector Conference2019)にて、サウジブリティッシュ銀行(SABB:Saudi British Bank)がリップル(Ripple)社のブロックチェーン技術を使ったインドへの送金経路を開設したとHSBCホールディングスの役員であるマジェド・ナジム(Majed Najm)氏が発表しました。

今回発表された送金方法により顧客は、サウジアラビアからインドへ透明性がありリアルタイムの支払いが可能になります。リップル社の東南アジア及び中東から北アフリカ方面を担当しているナビン・グプタ(Navin Gupta)マネージングディレクターも、自身のツイッター上で今回のサウジブリティッシュ銀行の発表について報告しています。

リップルの技術の使用を発表したサウジブリティッシュ銀行とは

リヤドに本部のあるサウジブリティッシュ銀行は、合資会社として1978年に設立されました。ロンドンを本社とし世界展開している金融グループであるHSBCホールディングス(HSBC Holdings plc)の完全子会社です。資産管理・銀行・投資・融資・支払い・送金などの金融サービスも提供しています。

サウジアラビアの競争力を高める金融セクター会議2019

金融セクター会議の目的は、中東や世界におけるサウジアラビアの金融部門の競争力を高めることです。金融業界のリーダーがコミュニケーションをとることで、サウジアラビアの金融セクターへの投資機会の提供や競争力の促進などを狙って開かれています。

金融セクター会議は、サウジアラビアの財務省・通過局・資本市場局によって共同で開催されています。また国立商業銀行(National Commercial Bank)やサウジアラビア基礎産業公社(SABIC:Saudi Basic Industries Corporation)などと提携しています。

金融セクター会議2019では、金融部門における能力開発や競争力だけではなく、不動産や保険市場に対する考え方なども議題となりました。金融セクター会議2019の中では、モハメッド・ビン・アブドゥラ・アル=ジャダーン(H.E. Mohammed bin Abdullah Al-Jadaan)サウジアラビア財務大臣、HSBCホールディングスのジョン・M・フリント(John M. Flint)グループ最高経営責任者、三菱UFJフィナンシャルグループの平野信行会長などが講演を行っています。

リップル(XRP)の価格・相場・チャート

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参考
SABB
Financial Sector Conference 2019

文:かにたま

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