リップルネット参加のタイ大手商業銀行がXRPの利用計画を撤回、ツイッターで謝罪

タイのサイアム商業銀行がツイッターの公式アカウントにて現段階でのXRPを利用する計画が無いことを発表した。以前のサイアム商業銀行の公式アカウントはXRPの使用を示唆していたが、以前のツイートを正式に否定し、謝罪している。なお以前に投稿されたXRPの使用を示唆したツイートは既に削除された。

ブロックチェーンにも積極的な姿勢を見せるサイアム商業銀行

サイアム商業銀行は1907年にタイ王室勅命によりタイで最初の銀行として誕生。現在は預金・貸付・住宅ローン・通貨両替・海外送金などの金融業務、レンタカーの購入、クレジットカード・ATMカード・デビットカードなどのカード関連事業、投資商品や保険商品などを取り扱っている。

また法人顧客や中小企業顧客に対しては現金管理関連・貸付・国際貿易金融・自己資金商品・企業アドバイスなどのサービスも提供している。

サイアム商業銀行は、最先端の技術革新としてブロックチェーンを採用した。サイアム商業銀行の公式サイトには「ブロックチェーンの将来の変革-認証と保護(Blockchain Future Transformation-Authenticated and Secured)」というコラムが掲載されている。このコラムの中でブロックチェーンは、音楽の管理・食品流通の管理・偽造品の識別・便利な送金・選挙に使用できることを紹介している。2016年には2億1,000万ドル(約227億円)だったブロックチェーンの価値が、2021年には20億ドル(約2,160億円)に上昇すると予想している。

サイアム商業銀行はリップル社が世界展開するリップルネットにも参加しており、リップルネット内でマルチホップ(multi-hop)という機能が与えられた。

サイアム商業銀行も参加するリップルネットとは?

リップルネットはブロックチェーン技術を使って取引を容易にすることを目的としている。リップル(Ripple)社の公式サイトでは、リップルネットの利点としてアクセスの容易さ・決済速度の速さ・確実性・コストの安さを挙げている。

リップルネットには既に世界で200を超える銀行が参加している。日本では三菱UFJフィナンシャル・グループ、SBIレミット、みずほ銀行などがリップルネットの顧客となった。サイアム商業銀行のようにリップルネットのマルチホップになると、決済するために金融機関間で直接一対一の接続をする必要がなくなる。これにより通貨の交換の手間と交換に必要な手数料が省かれ、決済手続きの簡略化と手数料の削減が期待されている。

リップル(XRP)の価格・相場・チャート

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参考
RippleNet
Siam Commercial Bank

文:かにたま

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