ロボアドバイザーの「ETF」とは?今さら聞けない重要ワード

ここ数年で「ロボアドバイザー」という新しい投資手法の登場により、少額出資でより安全に投資ができるようになりました。

しかし、新しい投資手法であることから「ロボアドバイザー」がどういった仕組みか知らない方も多いのではないでしょうか?

今回は、ロボアドバイザーの概要から「ETF」という言葉の意味、国内ETFと海外ETFの違いまでを徹底解説します。

この記事を読んでいただければ、ロボアドバイザーについて深く知り、新しい投資手法の選択肢を増やすことが可能です。

ロボアドバイザーとは?評価やメリット、デメリットなど特徴を比較

ロボアドバイザーとは

ロボットアドバイザー(ロボアド)とは資産運用のアドバイスや補助をしてくれるサービスのことで、自身に合った投資信託の診断、資産運用などを自動で行なってくれます。

最新のアルゴリズムに沿って自動で取引を行うため、銘柄の分析や毎日株価のチェックをするのは難しい方にメリットが大きい方法と言えるでしょう。

ロボアドバイザーサービス大手の「Wealth Navi(ウェルスナビ)」は、みずほ・三井住友・三菱UFJなどの銀行が共同で出資を行なっており、ノーベル賞受賞者が提唱する金融アルゴリズムを使い、最適なポートフォリオを自動提案します。

また、Wealth Navi(ウェルスナビ)と対抗する大手サービスとして「THEO(テオ)」が挙げられます。
THEO(テオ)は毎月1万円から利用できるため、少額投資として人気です。国際分散投資を採用していることから、もしものリスクに備えたポートフォリオとなっています。

ロボアドバイザーに出てくる「ETF」とは?

ETFは、英語で「Exchange Treaded Fund」と書き、「上場投資信託」のことを言います。

主な特徴として、株式・債券などさまざまな金融商品の指数に連動する仕組みで動くのです。

例えば、株式で言えば日経平均株価、東証株価指数(TOPIX)などの指数を構成している商品と連動するような目的として作成されます。

また、ETFは投資信託の性質も持ち合わせながら、取引所で株式のように購入ができるといった特徴があるのです。流動性もあり、値段を指定して購入や売却が可能。

株式と同じ購入方法なので、株式のように取引手数料が発生します。また、投資信託の仲間であることから、間接的に信託報酬などのコストもかかります。

それでも株式に投資している投資信託よりはETFの方が比較的コストが掛からないという特徴があるのです。

「海外ETF」と「国内ETF」の違いは?

ETFには、東京証券取引所などに上場している「国内上場ETF」と米国や香港、ロンドンなどの海外の取引所に上場している「海外上場ETF」があります。

ここからは、これら2つの違いを解説します。

市場規模

国内ETFはこの数十年で、平均約17%の成長を見せており、足元で約20兆円となっています。これは他の金融商品の残高の伸びと比較してもかなり高い伸び率と言えるでしょう。

しかし、グローバル全体のETF市場は20%を超える成長を見せており。残高は昨年末で3.5兆ドル、一部報道では2017年4月末では4兆ドル(約440兆円)を超えたと言われています。そのような意味では、海外ETFが国内ETFの伸び率を上回っているのです。

利用者

東京証券取引所によると、国内上場ETFの保有者の6割超が信託銀行となっていますが、これのほとんどは日本銀行であると推察されています。そして、純粋な個人投資家の保有割合は全体のわずか7%と低い水準となっているのです。

一方で、ETFの利用が進んでいる米国を例に取ると、ウィズダムツリーのETFの4割弱はRIAと呼ばれるアドバイザーを通じた販売チャネルが多数を占めます。

RIAは顧客資産を預かって運用するアドバイザーであることから、ETFのコスト効率や使い勝手のよさが素直に評価されていると言えるでしょう。

また大手の証券会社における販売も同じくらいあり、こちらも証券会社に所属しているアドバイザーが主に個人の顧客に進めていると推察出来ます。

ETFの種類は?

ここまでは、ETFの概要から「国内ETF」と「海外ETF」の違いについて解説しました。
次に、ETFの種類について解説します。

海外ETFの種類

まずは海外ETFの種類です。

先進国・新興国

先進国や新興国の株式全体に投資を行うものから、米国株や中国株など一国に投資するものまで、多彩なETFがあります。先進国・新興国株式全体に投資するETFであれば、1本だけでも国際分散投資が可能です。

特定業種(セクター)

東証では、第一部上場銘柄を33業種に分類し、業種別株価指数を公表。
「素材・化学」「自動車・輸送機」「機械」「電気・精密」など国内外の景気変動を受けて大きく変動するセクターを景気敏感セクターと呼びます。

値下がり率が低く、「手堅い動き」をするセクターをディフェンシブセクターと呼び、「食品」「医薬品」などの生活必需品から「電気・ガス」「運輸・物流」等のインフラ系があるのです。

運用を行う前に、それぞれの業種の値動きのセクターを抑えておく必要があるでしょう。

コモディティ

海外におけるコモディディETFは「原油」「エネルギー」「金」「プラチナ」などの商品を組み入れている金融商品を組成している上場投資信託を購入することを指します。

国内ETFの種類

次に国内ETFの種類す。

REIT(不動産投資信託)

投資者から集めた資金で不動産への投資を行い、そこから得られる賃貸料収入や不動産売買益を原資として投資家に配当する商品を指します。

REITを通すことで、関節的に様々な不動産オーナーになり、不動産のプロによる運用の成果を享受することが可能です。

レバレッジ型(ブル型)

レバレッジ型ETFとは、「日経平均株価」「TOPIX」などの変動に対して、2倍の値動きを示した指数に連動します。変動が2倍になることから、わずかな値動きでも価格が大きく変動するという性質を持っているのです。

インバース型(ベア型)

インバース型ETFとは、「日経平均株価」「TOPIX」などの変動に対して、一定の負の倍数を乗じて算出されるインバース型指標に連動する運用を行います。

コモディティ

金、プラチナ等の貴金属から原油先物価格に連動するETF。

一般的にコモディティは、株式・債券などと異なる値動きをすることから、株・債券の補完的な機能を期待できるのです。しかし、株式等と比較しても流動性が低い点には注意が必要と言えます。

ロボアドバイザーの損失リスクに備えよう

今回は、ロゴアドバイザーの概要から各種サービス、ETFの概要と種類に焦点を当てて解説しました。

ロボアドバイザーは、自動的に資産運用を行うため、専門的な知識がなくても運用可能です。
ただし、将来的には自分自身の判断で資産運用を行えるように、頻出するワードは押さえておくといいでしょう。

この記事をきっかけに、ぜひロボアドバイザーを利用した資産運用を始めてみてはいかがでしょうか?

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