EOS(イオス)は早い速度で成長をするも、ハッキングやフェイクアカウントも

EOS(イオス)の成長早く、アクティブユーザー増

EOS(イオス)は、ローンチから約半年で多くのアプリケーションやユーザーを獲得しました。Dappraderを参照すると、執筆時点でトップのアプリのトランザクションは大きな差が開いていることは設計上当然であることはもちろん、アクティブユーザー数は、EOS(イオス)とEthereum(イーサリアム)では、5倍の差が開いています。

EOS(イオス)は早い速度で成長をするも、ハッキングやフェイクアカウントも

EOS(イオス)は早い速度で成長をするも、ハッキングやフェイクアカウントも

EOSのアプリケーション全体を見ていくと、24時間で数万や数十万のトランザクションを出しているアプリケーションも複数存在します。これらはEOSがオンチェーンで膨大なトランザクション数を処理することができることから、アプリケーションの設計自体をそれに合わせていると言えるでしょう。

アカウントの12万がフェイク、20万が非アクティブというレポート

さて、順調そうにも見えるEOS(イオス)ですが、諸々の数字は正しく見る必要もあります。

中国のブロックチェーンメディアである Blockchain Trutf は、EOS上では約200のアプリケーションがローンチをしているとしながらも、EOSのアカウント約50万のうち、12万がフェイクと思われるアカウント、20万がアクティブでないアカウントであるというリサーチレポートを公開しました。

つまり、アクティブなアカウントは37%で、約20万であるということになります。

EOS(イオス)は早い速度で成長をするも、ハッキングやフェイクアカウントも出典:https://mp.weixin.qq.com/s/Bt1HwwgTrsGoGGTyl-LZPw

また、同レポートでは、EOSのDappsが過去5ヶ月間で27回ハッキングされていて、400,000 EOS(リアルタイムのレートで約$100万)がハッキングされているとも指摘されています。いずれもEOSのプロトコルに問題があるのではなく、アプリケーションレイヤーに脆弱性が確認されているものです。

EOSコミュニティでは、アプリケーションレイヤーのセキュリティをどうするかとか、安全なコード、アプリケーションのアーキテクチャの話が英語圏・中国語圏ともにそもそも議論としてとても少ない印象は否めず、同プラットフォームがより使われるためには、これらのエコシステムはより成熟されるべき分野だろうと言えます。

筆者が最近配信を行ったこちらのレポートでは、EOSの現時点でのエコシステムを広く俯瞰しました。

参照:ローンチから半年が経ったEOSのエコシステム全体を俯瞰する。アプリケーション/TX/現時点でのキラーサービスetc(2018Q4)

フェイクアカウントやハッキングなどはありつつも、同プラットフォームが早い速度で成長をしていることは間違いなく、今後の動向が注目されます。

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関連:EOS(イオス)は、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(Ethereum)より集権的という評価は妥当か?


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