
EOSIOの公式ブログによると、現在、EOS(イオス)はメインネットローンチから7ヶ月で少なくとも260以上のアプリケーションが存在するようです。
出典:EOSIO Medium
EOSIOは、Block.oneの開発するEOSの最も主要なクライアントです。現在、EOSはトランザクションベースで最も利用されているブロックチェーンです。EOSの異本的なアーキテクチャはこちらのレポートに詳しいです。
EOSIOは、EOSが最も使用されているブロックチェーンであり、アプリケーションレイヤーが他のブロックチェーンから移りEOSを利用する理由を4つに分けてブログで述べています。スケーラブル・スピードが早い・手数料モデル・環境に優しい、の4点です。
スケーラブル
EOSのトランザクション処理能力は、イーサリアム(Ethereum)などその他のブロックチェーンと比べて、非常に高いです。
イーサリアムが秒間15-20のトランザクションを処理するのに対して、EOSは秒間4,000のトランザクションの処理をこれまで記録しています(少なくとも一時的には記録しています)。また、今後のアップデートで、より処理性能が高くなることが見込まれています。
スピードが早い
イーサリアムであればトランザクションを送ったとき、自身のトランザクションがブロックに取り込まれ、コンファームされたかどうかを数分待って確認することがあるかもしれません。しかし、EOSでは、そのようなことはありません。EOSのブロックタイムは、0.5秒です。
EOSのゲームアプリケーションAzarusを開発するAlex Casassovici氏は、「EOSではユーザーがブロックチェーンの仕組みさえ知らずにブロックチェーンのアプリケーションが使える」とコメントしています。 (参照)
手数料モデル
EOSの手数料モデルは、その他の多くのブロックチェーンと異なります。ユーザーはトランザクションフィーを支払うことなく、送金ができます。ただしEOSでは開発者側が、RAM・CPU・NETというリソースを必要とします。これらはEOSを一定期間ステークなどして取得する必要があります。
アプリケーション開発者側が、手数料を支払うという点については、従来のウェブのアーキテクチャと同様であり、多くの人にとって馴染み深いものでしょう。
環境に優しい
EOSのコンセンサスアルゴリズムはDPoS形式の部類に分類されます。より正確には、BFT形式のDPoSです。ノンスを探索する作業が含まれているPoWとは異なるため、大きい計算コストの競争と電気代消費がないことが特徴です。このため、EOSは、ビットコインやイーサリアムをはじめとして多くのブロックチェーンより電力効率が優れます。
総論
上記は、EOSIOのブログの解説であり、メリットのみが述べられていますが、一定の事実でもあり、EOSはローンチから7ヶ月で多くの開発者やアプリケーション層を呼び込みつつあります。
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参考
・EOSIO Medium
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