
未成年は仮想通貨の取引を行うことができるのか?取引を始めるために必要なステップや覚えておいたほうがいいこと、未成年であることのリスクなどについて、考察を交えながら解説します。
未成年でも仮想通貨の取引は可能
未成年でも仮想通貨の取引はできるのか、気になりますよね。結論から述べると、未成年でも仮想通貨取引は行えます。しかし2019年7月現在、ほとんどの取引所では未成年が本人で口座を開設することはできません。詳細は、記事の中盤でお伝えします。
まず、未成年が取引所を利用して取引をするためには、いくつか次のような書類を提出しなくてはなりません。
- 未成年と親権者の本人確認書類(運転免許証やパスポートなど)
- 親権者同意書(フォーマットは用意されていることが多い)
- 親子の続柄がわかる書類(住民票や健康保険証など)
親の同意さえ得ることができれば、書類を用意することは難しくありません。きちんとしたプロセスを踏めば、未成年が取引できるチャンスはあります。
未成年が仮想通貨を取引するメリットは?
未成年が仮想通貨の取引を行うメリットとは、一体何でしょうか?ここでは、3つのメリットを解説します。
メリット①:お金の勉強になる
近年、「お金」への関心が高まっています。2018年には『お金2.0 新しい経済のルールと生き方』(佐藤航陽 著 / 幻冬社 刊)が20万部を超えるベストセラーになりました。もし若い人たちが仮想通貨の仕組みや、取引を学べば必ず将来的に役に立つ知識・経験を得ることができるでしょう。当然、失敗もあるとは思いますが。
メリット②:少額から始められる
仮想通貨の取引は、数十円単位の少額から始めることができます。お金が十分にない未成年が、投資を行うのにこれ以上、適した条件はありません。もし損をしても数十円であれば、まったく問題ないでしょう。仮想通貨は、株式やFXより参加のハードルは低いのです。
メリット③:視野が広がる
仮想通貨の取引をしていると視野が広がります。みなさんは、なぜだと思いますか?理由は取引で利益を生み出すために、世の中の関連する情報にアンテナが立つからです。今まで興味なかった政治・経済のニュースも自分のお金と結びつくなら、喜んで受け入れるでしょう。
未成年の取引に対応している取引所
未成年の取引に対応している取引所のうち、個人的にオススメする3つをピックアップしました。
FISCO(フィスコ)
FISCO(フィスコ)は、セキュリティに力を入れている仮想通貨取引所です。
登録方法は、以下の記事をご覧ください。
関連記事:【FCCE】フィスコ(FISCO)仮想通貨取引所の登録・評判を徹底解説!
Zaif(ザイフ)
Zaif(ザイフ)は、2018年11月にフィスコ株式会社により買収されました。近々、上記のFISCO取引所との統合が行われる予定です。
登録方法は、以下の記事をご覧ください。
関連記事:ザイフ(Zaif)の登録方法・アプリの使い方を1から解説!
Binance(バイナンス)
Binance(バイナンス)は、世界最大の仮想通貨取引所です。海外のため、日本円の入金を受け付けていないことなどから、まずは国内取引所で口座開設を行うことが必須です。
登録方法は、以下の記事をご覧ください。
関連記事:バイナンス(BINANCE)登録方法・口座開設・アプリの使い方手順を解説!
未成年が仮想通貨取引を行うリスク
当然のことながら、未成年が仮想通貨の取引をするのにはリスクがあります。ここでは、そのリスクを3つご紹介します。
リスク①:どハマりしてしまう
一つ目のリスクは、どハマりしてしまうリスクです。現実のお金を動かすように取引に熱中することには一種の中毒性があります。そのため、「チャートが気になってしょうがない」「いつもスマホをいじっている」ということになりかねません。そうなる前に周りの大人たちが、セーブをかけてあげましょう。
リスク②:金銭感覚が狂う
仮に、仮想通貨の取引で大きく稼いだとします。少なからぬお金を手にすることになり、使うお金の額もどんどん増えていきます。仮想通貨取引の利益を不労所得のように考える人もいますが、決してそんなことはありません。大きなリスクが存在します。そのことを意識しないと、金銭感覚が狂ってしまい、一度取引で大きな失敗をしたら、精神的にも経済的にも大きなダメージ受けるでしょう。
リスク③:日常に支障が出る
仮想通貨の取引に熱中して、取引を重ねることは悪いことではありません。しかし、未成年に与えられた時間はかけがえないものです。そのような時間を本当に仮想通貨の取引にばかり使っていいものでしょうか。人によって回答はさまざまだと思います。よく考えてみましょう。
まとめ
「未成年」の仮想通貨取引について解説しました。未成年が取引をするために必要なことはそれほど多くなく、そのため、気軽に参加できます。ただ記事で述べたように、大きなリスクも存在します。慎重に見極めて、取引しましょう。
(文・師田賢人)