
仮想通貨の少額投資について解説します。従来の金融商品は投資を始めるのに、まとまった資金が必要です。これに対して、仮想通貨は少ない金額から投資ができます。投資に興味がある初心者は必見です。
仮想通貨はいくらから始められる?
仮想通貨は、1,000円程度あれば投資ができます。具体的に考えてみましょう。仮想通貨には取引単位と呼ばれるものがあります。例えば、ビットコインの「BTC」やイーサリアムの「ETH」がそれに当たります。
仮想通貨取引所は、最小取引単位という仮想通貨の売買が成立するために最低限必要な金額を定めています。国内取引所では、0.001BTCのところが多く、2019年8月現在においてその価値は1,000円前後です。これが、仮想通貨投資を1,000円程度から始められる理由です。
少額投資のメリット
ここでは、少額投資の良い点を3つにまとめました。
少しの資金でも大きく稼げる可能性
少額投資でも大きな利益を狙えます。1つ目の理由は、仮想通貨の価格変動が非常に大きいからです。少ない元手でも一攫千金のチャンスがあります。2つ目の理由は、レバレッジをかけられるからです。レバレッジについては後ほど詳しく説明します。
分散投資をしてリスクを抑えられる
投資先を分散してリスクを軽減することは、投資の基本です。少額投資では、一つ一つの投資にかかる資金が少ないので、分散投資をしやすいです。ただし、あまりにも投資先を分散しすぎると混乱してしまうため、バランス良く投資をしましょう。
投資を勉強するいいきっかけになる
仮想通貨の少額投資を始めることは、投資の知識を身につける良いきっかけです。日本国民は、投資よりも貯蓄という考え方が根強いですが、それでは元金からほとんど資金が増えません。そこで、もっと資金を有効に運用することが必要になります。株式や投資信託などでは、投資をするためにまとまった資金が必要ですが、これに対して、仮想通貨は少ない資金から始めることができます。
少額投資で注意すべき点
少額投資は、初心者にオススメの投資方法です。しかし、注意するべき点もあります。順番に見ていきましょう。
投資をする時によく考えること
少額投資をする時は、「この仮想通貨に投資をする理由は?」と常に自分に問いかけましょう。少額投資はもともとの金額が少ないため、大きく損することはありません。そのため、慎重さを欠いた取引を行いがちです。一つ一つの取引に真剣に向き合いましょう。
投資は余剰資金で行うこと
投資は余剰資金で行うというのは投資の世界では常識です。いくら扱う金額が少なくても、取引は人を熱中させます。気がづくと、生活するために必要なお金も投資で失っていた⋯⋯なんてことも、よくある話です。
少額投資の方法
ここでは、少額投資をするにはどのような方法があるのかを解説します。
複数の仮想通貨を対象に分散投資をする
従来の金融商品ですと分散投資をするには、それなりのお金が必要です。一つの取引あたりにかかる最低金額が安くはないからです。一方、仮想通貨は1,000円あれば新しい仮想通貨に投資することができますので、分散投資がしやすいのです。分散投資は、リスクを抑えるためにも活用したいですね。
レバレッジで大きな利益を狙う
レバレッジとは、自分の資金を超えた金額で取引を行う方法です。例えば、Aさんが1万円を資金にレバレッジ4倍でとあるコインを購入したとします。数日後、コインの金額をみたら2倍になっていたので、その購入したコインを売ります。すると、「1(万円) × 4(倍) × 2(倍) – 1(万円) = 8(万円)」が利益になります。要するに、レバレッジを活用すると少額投資でも大きな利益を生むことができます。
積立投資で毎月コツコツ投資をする
取引所によっては、仮想通貨の積立投資のサービスを提供しています。積立投資は、毎月一定の資金を銀行口座から引き出し仮想通貨の購入にあてます。塵も積もれば山となるの精神で、積み上げる資金が少額でも続けていけば、価格が上がったときにまとまった資金を得ることができるでしょう。
まとめ:投資は余剰資金で
仮想通貨の少額投資について、解説してきました。少額投資の良い点と悪い点だけではなく注意すべき点や具体的な方法についても言及しました。筆者も仮想通貨を購入していますが、やはり最初は少額投資を行なって投資に関する知識を養っていました。仮想通貨取引所の口座を作ることも簡単ですので、興味がある方は動き出すとよいのではないでしょうか。
(文・師田賢人)