マイナンバーカードは個人番号が記載されたカードのことです。何のために発行するのかよく分からず、いまだ作っていないという人も多いのではないでしょうか。今回はマイナンバーカードのメリットや作り方について詳しく説明していきます。

マイナンバーカードとは

マイナンバーカードには本人の顔写真と氏名、住所、生年月日、性別が書かれています。裏にはICチップと個人番号が記載されており、一枚で番号確認と本人確認が可能となります。

出典:内閣府ホームページ https://www.cao.go.jp/bangouseido/card/index.html

マイナンバーカードには有効期限がある

マイナンバーカードには、有効期限があります。基本的には、発行日から10回目の誕生日、20歳未満の未成年の発行ついては発行日から5回目の誕生日となっています。写真の容姿が変わるという理由から、このような有効期限があるとされています。

出典:国税庁 http://www.e-tax.nta.go.jp/topics/topics_mynumbercard_data.htm

マイナンバーカードの4つのメリット

マイナンバーカードのメリットを紹介します。

本人確認の身分証明書になる

本人確認が必要となるような場面で、マイナンバーを提示、もしくは番号を記載するだけで身分証明書として活用できます。特に、運転免許証を持っていない人は、顔写真付きの身分証明書として重宝します。

オンライン申請や取引等に使用可能

様々な行政手続や様々な民間取引などの、オンライン申請や取引などへ利用することができます。

コンビニで証明書を取得できる

早朝6:30〜夜23:00まで、全国の約55,000店舗のコンビニで、住民票や印鑑登録証明書などの、公的なる証明書を簡単に取得することができます。わざわざ市役所へ行かなくても済むようになるので、忙しい人にとっては嬉しいサ−ビスです。

複数のカードを一体化することが出来る

市区町村や国等が提供をしている様々なサービスに必要とされる複数のカードが、マイナンバーカードで一体化することができ、様々な手続きが簡単になります。

出典:首相官邸-マイナンバーカードの普及とマイナンバーの利活用の促進に関する方針(案) https://www.kantei.go.jp/jp/singi/it2/dgov/dai4/siryou1-2.pdf

マイナンバーカード所有者にはスマホ決済のポイントが付与される?

消費税率引き上げに伴い「マイナポイント」が2020年7月以降に開始される予定です。マイナンバーカード所有者には、スマホ決済をすることによってポイントが付与される嬉しいシステムです。

社会全体のデジタル化を推進している、デジタル・ガバメントの閣僚会議にて、低迷をしている現状にあるマイナンバーカードの普及、そして消費活性化を目的とすることから、マイナンバーカード所有している人達に対して、買い物などにて利用をすることのできるポイントを付与するとされる、マイナポイント制度の導入が検討されています。

出典:マイナポイント 総務省 https://mynumbercard.point.soumu.go.jp/promotion/

対象者はマイナンバーカード保有者

マイナポイントは、民間のQRコード決済など、キャッシュレス決済の手段において、マイナンバーカード保有者がチャージをした場合に、国がポイントを上乗せしてくれるなどというシステムです。対象となるのはマイナンバーカードを取得して、マイキーIDを設定した人となります。

25%の還元率が検討されている

予想される還元率についてですが、2万円をチャージするとしたら、5000ポイントいわゆる25%が検討されています。かなりのポイントが付与されることになりますが、消費税増税での景気の落ち込みを防ぐ対策と予想されます。

マイナンバーカードの現状と今後

マイナンバーカードは、2016年1月に発行、交付が開始されました。現在のマイナンバーカードの導入率は15%以下となっていることから、かなり低迷していることが伺えます。

マイナンバーカードを導入したのにも関わらずマイナンバーカードを作る国民が少ないのが現状です。政府はそんな現状を回避するために、2023年3月末までには、ほとんどの国民がマイナンバーカードを所持することを目指しています。

マイナンバーカードをより多くの国民が所持するために、消費税増税と共にマイナポイントの導入を用意したり、健康保険証としても使用できるようにしたり、沢山のメリットを検討しています。

マイナンバーカードの申請方法

マイナンバーカードを所持するためには、自分で申請をしにいかなければなりません。申請の方法には3つの方法があり、郵送・パソコンorスマホ・証明写真機・といった方法があります。
出典:地方公共団体情報システム機構 公的個人認証サービスポータルサイト https://www.kojinbango-card.go.jp/kofushinse/

①郵送での申請方法

郵送での申請方法は、基本的には個人番号カード交付申請書というものに、必要な個人情報などを記載・押印・顔写真の貼り付けをすることが必須となっています。(※作成するマイナンバーカードへ点字表記も可能) 送付用の封筒がきちんとありますので、切手は貼らず、個人番号カード交付申請書その封筒へを入れて郵送をします。

②パソコンorスマホでの申請方法

パソコンorスマホでの申請方法は、とりあえず顔写真だけは事前に撮っておきましょう。

パソコンからの申請

メールアドレスを登録しておき、マイナンバーカードの交付申請用のWEBサイトにアクセスをします。そこから、画面に指示に従って進めていけば完了です。交付申請書に記載してある、23桁の半角数字の申請書IDを入力しなければなりませんので、準備をしておきましょう。

スマホからの申請書

QRコードを読み取り、サイトへアクセスします。パソコンからの申請と同じく、メールアドレスを登録することが必要です。申請の進め方も、パソコンからの申請の場合と同じ進め方となっています。スマホもパソコンも、郵送よりも手早いところが魅力的となっています。

③証明写真機での申請方法

実は、街中のどこでも見掛けることのできる、証明写真機からもマイナンバーカードを申請することができるのです。証明写真機のメニューには、個人番号カード申請というものがあり、それを選択します。

そして、交付申請書のQRコードをバーコードリーダーにかざし、カメラにて顔写真を撮影します。

画面の指示に従い、必要事項を入力していけば申請が完了します。証明写真機での申請は、顔写真をその場で撮影できるということから、簡単に申請をすることができるのでお手軽です。

未成年の申請について

未成年のマイナンバーカードの申請についてですが、15歳未満のお子さんの場合には、保護者が法定代理人として申請をしてください。

マイナンバーカードの交付・受け取りについて

マイナンバーカードを申請してから交付までは、約1ヶ月ほどの長い期間がかかってしまいます。マイナンバーカードの発行手数料は、初回無料です。

紛失をして再発行をする場合には、有料となってしまい1000円前後の手数料がかかります。

マイナンバーカカードを用意しておこう

消費税増税に伴い2020年にはマイナポイントがスタート予定です。マイナンバーカードを持っている人が、キャッシュレス決済サービスの利用額を前払いすることで、25%ものマイナポイントが付与される想定です。

還元率や連携する決済サービスは現時点では決定していませんが、マイナンバーが必要になることは間違いありません。

マイナンバーをまだ持っていない方は、身分証明書としても大変便利なものですので、できるだけ早く申請をしに行き、マイナンバーカードを作っておくことをおすすめします。

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