
リップル(Ripple)社が9月30日、アイスランドの仮想通貨取引会社であるアルグリム(Algrim)を買収したと公式ブログで発表した。AlgrimのエンジニアチームはRippleのチームに加わることになる。
リップル(Ripple)にとってAlgrimの技術は重要な役割
今回の買収に関してRippleのクリストファー・カナーン(Christopher Kanaan)技術シニアヴァイスプレジデントは、「Algrimの技術的才能が私たちのチームに加わることは私たちが既に経験しているオンデマンド流動性(On-Demand Liquidity)の勢いを維持することに重要な役割を持つだろう」とのコメントを発表している。
また同氏は、「私たちは以前から鍵となる国際市場の中で仮想通貨の専門家や取引の人材を探すことに取り組んできた、Algrimエンジニアチームの買収はまさに成功例である」とも話している。
XRPを信じ決済に未来開発へ
Algrimのダディ・アーマンソン(Dadi Armannsson)最高経営責任者(CEO)は、Rippleチームに参加する決断は自然なものだったとし、「RippleとAlgrimはデジタル資産やブロックチェーン技術を広い範囲で採用できるビジョンを共有している。私たちはXRPとXRP Ledgerの信じており、Rippleにおける決済の未来の開発に取り組んでいきたい」と語っている。
Algrimは、アイスランドにある仮想通貨取引会社である。同社は2017年末から2018年初頭に発生したビッグビットコイン(BTC)強盗の被害企業のひとつだと報道されている。
一連の犯行でアイスランド人7人が逮捕された。その内3人が2017年12月5日にアルグリムコンサルティングのデータセンターに侵入、約100台のマイニング機器を窃盗している。首謀者と見られるシンドリ・トール・ステファンソン容疑者は刑務所から脱走した囚人で、オランダのアムステルダムで逮捕された。
参考
・Ripple Continues Acquisition Streak, Expands European Operations to Iceland
・EXCLUSIVE: Burglaries, cocaine, stun guns, and other charges added in ‘Big Bitcoin Heist’
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文:かにたま