リップル(Ripple)社がワシントンD.C.に新たなオフィスを開設

Ripple社がワシントンD.C.にオフィス開設

リップル(Ripple)社が10月22日、世界的な規制チームを拡大しワシントンD.C.に専用のグローバルオフィスを開設することを自社のブログ内で発表した。このブログによると、Ripple社は、主要なブロックチェーン企業として、ワシントンD.C.に専用オフィスを構えた最初の企業となっている。

また、Twitterの公式アカウントでもRipple社は、ブログへのリンクをつけた上で「ワシントンD.C.よ、こんにちは!私たちは市の中心部にオフィスを構える世界的な規制チームに拡大した」と投稿している。

元アメリカ財務長官補佐官が取締総会に参加

Ripple社は、元米国財務長官補佐官のクレイグ・フィリップス(Craig Phillips)氏が、Ripple社の取締総会に参加したことについて、ブログ内で言及している。金融業界で35年以上の勤務経験があるフィリップス氏は、1994年から2006年までは金融機関であるモルガン・スタンレー(Morgan Stanley)で、2008年から2017年にかけては国際投資機関のブラックロック(BlackRock)でマネージングディレクターを務めていた。住宅ローン・資産担保・商業用不動産証券化市場などでも活躍し、最近ではスティーブン・ムミューシン(Steven Mnuchin)財務長官の補佐官としてトランプ政権に携わっていた。

フィリップス氏は「金融機関同士で行われる国境を越えた支払いの速度、信頼性およびコストを改善するためにブロックチェーン技術を使用するというRipple社の歴史上で重要な時期に、取締総会に参加できるのを嬉しく思う。現在の取締役、上級顧問、Ripple社のマネージメントチームの著名なグループと共に参加できることは、技術と革新に対する私の関心を活用できるかけがえのない機会だ」と語っている。

元アメリカ政府関係者を積極雇用

現在Ripple社の規制チームはミシェル・ボンド(Michelle Bond)氏を責任者としている。同氏はアメリカの報道機関であるブルームバーグ(Bloomberg)のグローバル規制問題および公共政策の責任者であり、証券取引委員会や米国上院銀行委員会の上級顧問も務めた経験がある。

またチームの拡大に合わせてRipple社は、スーザン・フリードマン(Susan Friedman)氏を国際政策顧問として、ロン・ハモンド(Ron Hammond)氏を政府関係部長として迎えている。フリードマン氏は、商品先物取引委員会(CFTC)のヒース・ターバート(Heath Tarbert)議長の上級顧問だった。ハモンド氏は以前、ウォーレン・デビットソン(Warren Davidson)下院議員の立法補佐官を務めている。

リップル(XRP)の価格・相場・チャート

参照
Ripple Expands Global Regulatory Team in D.C. and Joins the Blockchain Association
Craig Phillips Joins Ripple Board of Directors

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文:かにたま

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