
これからキャッシュレス決済に対応するためにクレジットカード決済やスマホ決済に対応していきたいと考えている経営者の方もいるでしょう。
この記事では、キャッシュレス決済導入をするには一体いくらの初期費用が発生するのか解説します。
スマホ決済を導入する費用はいくら必要?
スマホ決済を導入する上で発生する費用は以下のようなものがあります。
導入手数料
スマホ決済を導入するにあたって、サービスを導入するための導入手数料が発生します。ただしキャンペーンなどで導入手数料が変わることもあり、導入手数料が無料のスマホ決済サービスもあります。
有名なスマホ決済サービスごとの導入手数料を紹介します。
サービス名 | 導入手数料 |
---|---|
PayPay | 無料 |
楽天Pay(楽天ペイ) | 無料 |
d払い | 無料 |
au PAY | 無料 |
TakeMePay | 無料 |
STORES 決済(旧:Coiney) | 決済端末…19,800円(税込) レシートプリンター…19,000円(税込) (キャンペーン条件達成で無料) |
Airペイ(エアペイ) | カードリーダー…18,334円(税別) (キャンペーン条件達成で無料) |
スマレジ | 店舗により異なる |
おてがるPay | カードリーダー…21,000円(税別) プリンター…13,800円(税別) (条件達成で無償提供) |
各スマホ決済サービスの導入手数料は20201年1月17日時点のものです。導入手数料無料のサービスの今後有料化される可能性があります。
QRコード決済サービス単体はカードリーダーなどの専用デバイスが必要であるため導入費用は一切かかりません。
STORES 決済とAirペイはスマホ決済以外にもクレジットカードを含むさまざまなキャッシュレス決済を導入できるサービスであり、専用のカードリーダーが必要になるため完全無料というわけではありません(キャンペーン達成で無料化されます)。
また、スマレジはスマホ決済一体型POSレジなど法人向けの本格的な決済サービスであるため、ほかの決済サービスと比較して初期費用がかなり高くなっています。
専用決済端末
QRコードを用いたスマホ決済の場合、必ず専用決済端末が必要です。専用決済端末は無料ではなく基本的には有料で、約1万~2万円程度の費用がかかります。
QRコード決済サービスであるPayPayや楽天ペイなどはQRコードをお客さんがスマホで読み取って決済できるので専用規制端末は必須ではありませんが、バーコードの読み取りや非接触決済が必要なスマホ決済サービス(QUICPayなど)は専用の決済端末が必要です。
レシートプリンタ
スマホ決済は基本的に電子レシートであるため、紙のレシートを発行する場合はレシートプリンターが必要です。
レシートは領収書の発行は法律上の義務ではないため電子レシートでも問題ないのですが、共通認識として会計をしたらレシートをもらうというのが一般的です。
スマホ決済するけどレシートは紙でもらうという方もまだまだ多いため、レシートプリンターも事実上必須と言えるでしょう。
インターネット回線
スマホ決済は必ずインターネット環境が必要となります。店舗内にインターネット環境が整備されているのであれば問題ありませんが、インターネット環境がない場合は何らかの方法で整える必要があります。
オフライン環境下で利用できるスマホ決済サービスは現状1つもないため、必ず店舗からインターネットに繋ぐことができる状態かどうか確認し、できない場合はインターネット環境を整備するようにしてください。
カードリーダーやプリンターを無償提供!
スマホ決済導入手数料がお得なサービス
スマホ決済を導入するにあたって、元を取れるか分からない導入手数料などの初期費用がどうしてもネックになります。
そこで、どのサービスが良いか分からない方のために導入手数料がお得な決済サービスについて3サービス紹介します。
PayPay(ペイペイ)
PayPayは国内で最も利用されているQRコード決済のため、スマホ決済を導入する場合、PayPayは絶対に外せないサービスでしょう。
初期費用 | 無料 |
---|---|
月額固定費 | 無料 |
決済手数料 | 20201年9月30日まで無料 |
入金サイクル | 最短翌日入金 |
導入コスト・入金サイクルどちらもかなり優れており、少なくともクレジットカード決済と比べ物にならないぐらい入金サイクルが早いのが特徴です。最短翌日入金というのはジャパンネット銀行を入金先として指定した場合であり、そのほかの金融機関の口座を入金先にした場合は翌々営業日に入金されます。
決済手数料ですが、有料化された場合の決済手数料は一般公開されていません。有料化された後の決済手数料は要問い合わせですので、導入前に気になる場合は1度問い合わせておきましょう。
PayPay(ペイペイ)の導入方法
PayPay公式サイトにアクセスして仮申込みを行います。
- 仮登録時に入力したメールアドレス宛に申し込み案内メールが送信される
- メールに記載されたURLから申し込みフォームにアクセス
- 審査情報を入力して送信
- 審査完了後、導入スタートガイド郵送される
- スタートガイドの説明に従って初期設定を済ませる
これで導入は完了します。
審査後、スタートガイドは最短約1週間で郵送されてきます。
楽天Pay(楽天ペイ)
楽天ペイはPayPayに次いで利用者数が多いスマホ決済サービスです。
楽天ペイは楽天市場や楽天カードなどで買い物した際に貯まったポイントを利用できるほか、貯めることもできるため決済単価・客単価が上がりやすい可能性があります。
初期費用 | 無料 |
---|---|
月額固定費 | 無料 |
決済手数料 | 3.24~3.74% |
入金サイクル | 最短翌日入金 |
入金先を楽天銀行にする必要がありますが、こちらもPayPay同様最短翌日入金となります。
楽天ペイはQRコード決済だけでも導入できますが、専用のカードリーダーを導入することでクレジットカード決済・電子マネー決済にも対応することができます。
カードリーダーは有料で1台19,800円かかりますが、キャンペーン期間中は無料でカードリーダーモードにすることができるので、キャンペーン期間が終了しないうちに申し込むと良いでしょう。
楽天Pay(楽天ペイ)の導入方法
まずは楽天ペイアプリをスマホにインストールしておきます。また、楽天会員でなかった場合は楽天会員に登録してください。
- 楽天ペイアプリにログイン
- 審査に必要な必要な項目を入力し、審査申し込みを行う
- 電話番号を入力してSMSを送信
- 受け取ったSMSに記載の6桁の認証番号を入力
- 支払い元を設定し
- 審査申し込み完了
審査通過次第、楽天ペイを使った決済を受け付けられるようになります。
au PAY
auユーザ-はスマホ決済手段としてau PAYを使っていることがあります。そのためau PAYの導入もおすすめです。
au PAYはスマートフォンだけで始められるスマホ決済であるため、店舗用のスマートフォンさえあれば導入費用0円でau PAYを導入できます。
初期費用 | 無料 |
---|---|
月額固定費 | 無料 |
決済手数料 | キャンペーン期間中のため2021年7月(予定)まで無料 通常…3.25% |
入金サイクル | 月1回払い…末日締め翌月末日払い 月2回払い…15日締め翌月15日払い、末日締め翌月末日払い 早期振込サービス利用時:翌々営業日の入金 |
au PAYの導入方法
まずはWebフォームからお申込みを行います。
- au PAY 加盟店規約に同意
- 申込みフォームに必要事項を記入
- 審査結果がメールで届く
- 導入ツールが届いたらお店に設置
審査は最短2営業日後に結果が送られてきます。
スマホ決済の導入費用を把握しておこう
スマホ決済の導入はキャッシュレス決済に慣れている方が来店しやすくなる便利なサービスです。
専用決済端末など必要のハードであるの必要数によっては導入費用がそれなりにかかってくるので、初期費用無料であっても必ずハードウェア周りの費用については導入前に問い合わせておくと良いでしょう。
専用の決済端末が実質無料!