こんにちは。「SHIMAUMA DAPPS!」の運営者、垂水ケイ(@tarumi_kei)です。
日本のブロックチェーンゲーマーの中で依然人気の「マイクリプトヒーローズ」から、新しいコンテンツ「ランド」がリリースされます。これに伴って、ランドの販売が行われるんですが、内容が少しややこしいので詳しい解説と、購入に際しての注意点をまとめました。この記事では、ランド購入によるETHの配当に注目して紹介しています。
▼「マイクリプトヒーローズ」について詳しくはコチラ
マイクリプトヒーローズ攻略!初心者のための基礎知識と最初にやるべきこと
出てくるワードの解説
マイクリのランドシステムはちょっと複雑ですし、ゲーム内の専門用語が多数出てきます。最初に、この記事内で出てくるワードを簡単に解説しておきます。
・クリプトワールド:マイクリプトヒーローズのゲーム世界のこと。ETH Networkとは別世界だが、アセットの行き来は可能。
・エクステンション:マイクリのヒーローに装備させるアイテムのこと。レプリカとオリジナルの2種類に分かれており、オリジナルはトレード可能であることが一番の特徴。
・GUM:マイクリゲーム内の通貨。ETHや日本円に直接換金はできない。
・ノード:マイクリのダンジョンのようなもの。ノードを攻略してオリジナルエクステンションを集めることがプレーヤーの大きなモチベーションとなっている。
・ロード:ランドを購入して区画(セクタ)を保有しているプレーヤーのこと。
・セクタ:ランドの区画のこと。
・ボリューム:ランドの面積のイメージ。レアリティに応じて1セクタあたりのボリュームが異なる。配当はボリュームの保有比率に応じて決められる。
マイクリのランド概要
マイクリのランドは、クリプトワールド(マイクリの世界)における国のようなものです。プレーヤーは国に所属して他の国と競い合ったり、その国独自のエクステンションがドロップするノードを攻略することができます。
ランドは区画わけされており、そのひとつひとつがブロックチェーンのアセットとなっています。ロード(ランドのホルダー)は、そのランドでGUMの購入に使われたETHの一部を手数料収入として得ることができるようになっています。
また、ランドを保有していれば、そのランドに所属していなくても、ランド独自のノードを攻略することができるようになっています。
ランドについて簡単にまとめておくと、ランドを保有する主な目的としては、
・ランド独自のノードを攻略して、オリジナルエクステンションをゲットする。
・ランド内の取引手数料の一部を配当として得る。
この2つになります。
ランドの保有量に応じて、さらに上位の「キング」を目指すこともできますが、こちらについては後ほど解説します。
ランドを保有して手数料収入をゲット!
ランドを保有していると、クリプトワールドでGUMの購入に使ったETHの一部を手数料収入として得ることができます。配当金のようなイメージですね。
配当のルールをまとめます。
・配当となるETHの原資は、そのランドに所属するプレーヤーがETHでGUMを買った金額の30%
・ランドのボリューム所持比率に応じて配分される
つまり、あなたがランドの1%のセクタボリュームを持っていて、そのランドでプレーヤーが100ETH分のGUMを購入した場合に得られる分配金は次のように計算されます。
100ETH x 30% x 1% = 0.3ETH
ちなみに、マイクリのランドはそれぞれの国ごとに1000セクタボリュームがあります。ランドの1%のセクタボリュームは販売されたランドがカウントされますが、仮に完売したとすればコモンのセクタを10個買わなければいけません。
コモンランドの販売開始価格は、10000GUM(1ETH相当)なので、投資回収をするためには、そのランドでプレーヤーが333ETH分のGUMを買わなければいけません。
GUMの使い道・入手方法について知っておこう
ランドを購入してペイするかどうかは、プレーヤーがどれだけETHでGUMを購入するかにかかっています。GUMの使い道は以下のとおり。
・ノード攻略時のコンテニュー(50GUM)
・スタミナ回復(1スタミナあたり2GUM)
・ヒーローの公式販売
・ヒーローやオリジナルエクステンションの購入(対プレーヤー)
一番GUMが買われているのは、新しいヒーローが販売されるタイミングです。しかし、ヒーローもエンドレスに販売され続けるわけではありません。ヒーローの販売が終了すると、手数料収入が得にくくなることに注意してください。
GUMはゲームをプレイすることで入手することもできます。買わなくても入手できるので、この方法で入手するプレーヤーが増えれば、相対的にETHによるGUM購入が減ります。
・ノード攻略で得られるレプリカエクステンションを売却(対マイクリ)
・ヒーローやオリジナルエクステンションを売却(対プレーヤー)
ゲームをプレイすればするほど、レプリカエクステンションを売却してGUMを入手することができますが、レプリカエクステンションの売却価格は変動性になっており、売却するプレーヤーが増えると売却価格も下がります。そのため、プレーヤーはGUMを得にくくなって、相対的にETHで課金する比率が増える可能性があります。
マイクリには要所要所にこういった調整機構が組み込まれています。エコシステムを構築しようとしているゲームシステムは流石です。
ランドの販売ルール
・販売期間:2月19日16時〜3月3日15時
・販売セクタ数:356セクタ(レジェンダリ、エピック、レア、アンコモン、コモン)
・販売セクタボリューム合計:1000
・販売開始価格:プレセールの2倍相当からスタート
ランドの販売は「在庫連動性ダッチオークション」という方式で行われます。スタート価格から最大50%まで徐々に値下がりしていき、プレーヤーが購入すると、在庫の数に応じて最大で50%価格が上がるという仕組みです。
従来のヒーロー販売でもこの方式が取られていましたが、ヒーロー販売では前回販売されたヒーローの50%の価格がスタート価格になっていました。そのため、スタートダッシュをしたほうが安く買えることがわかりきっており、開始直後に購入が殺到しました。
一方でランドは、すでにプレーセールが行われており、1000ボリュームあるランドが500ETHで売却されています。つまり、1ボリューム0.5ETHということです。これに対し、クラウドセールのスタート価格は1ボリューム1ETHで設定されています。つまり、ヒーロー販売とは異なり、高値からのスタートとなるわけです。
いきなり買うと、プレセール参加者と比べると2倍の高値掴みになってしまうので注意してください。
ランドのセクタはそれぞれがブロックチェーンアセットとなっており、売買・トレードが可能になるはずです。急いで買わずに、ダッチオークションで価格が下がってきてから買う、トレードで安く買うという選択肢があることも頭の中に入れておいてください。
ランド購入の注意点
ランドをETH配当目当てで買うのであれば知っておきたい注意点・リスクをまとめます。
・スタート価格がプレセールの2倍相当なので、高値掴みになるリスクがある。
・ランドは全部で9つあるため、あなたの購入したランドにプレーヤーが集まらなければそれだけETH収入も減る。
・これまではヒーロー販売時にGUMが買われており、ヒーローの販売が終われば収入が減るリスクがある。
・4週間以上経てば所属ノードを変えられるため、一箇所のランドのノードしか攻略できないわけではない。
・儲かるかどうかは、マイクリ運営やランドを運営するキング次第。
これまでにDAppsで配当収入系のアセットを何度か買ったことがありますが、うまくアセット自体を転売できたことを除けば全てマイナス収支になっています。マイクリは賑わっているDAppsですが、収益化目的でランド購入を検討するのであれば、ゲームシステムやこれらの注意点をよく理解した上で購入することをオススメします。