フリマアプリ、売却価格10%増加で新品に支払える上限金額も上昇 メルカリが調査

メルカリが運営する「メルカリ総合研究所」が慶應義塾大学大学院経営管理研究科の山本晶准教授と共同で、20代〜30代のフリマアプリ利用者・非利用者1,648名を対象に、フリマアプリで売れる価格が新品の購買意思決定に与える影響の調査を実施しました。

新品ジーンズ・タブレットの購入傾向を調査

2020年2月にメルカリ総合研究所と国際大学グローバル・コミュニケーション・センター講師の山口真一氏が共同で実施した調査では、フリマアプリを利用することで年間約484億円におよぶ新品への消費喚起効果があることがわかりました。

この結果を踏まえ、メルカリで取引量が多い「ジーンズ」「タブレット端末」の買い物シーンを想定した「フリマアプリで売れる価格が新品購入にどのような影響を及ぼすか」について調査を実施しました。

新品の購入時に販売価格が購入思想に与える影響では、ジーンズの価格が5,000円の場合、フリマアプリの出品経験者は非利用者に比べ購入意向が上がらず、20,000円の場合、フリマアプリ出品経験者は非利用者に比べ購入意向が低下しないことが明らかとなりました。

また、フリマアプリ出品経験者は新品ジーンズの購入を検討する際、「新品価格の30%・5日で売却可能」な5,000円のジーンズより、「新品価格の50%・3日で売却可能」である10,000円のジーンズを購入したいと答えており、安価な新品より高価な新品を選好する傾向であることがわかりました。

タブレット端末では、フリマアプリ出品経験者は「新品価格の40%・1日で売却可能」な10,000円のタブレット端末より「新品価格の60%・7日で売却可能」な30,000円のタブレット端末を購入したいと回答。

売却可能な価格の比率がより高い場合は、フリマアプリで早く売却できなくても販売価格が高いタブレット端末のほうが、フリマアプリ出品経験者に購入されやすくなるとみられています。

また、フリマアプリ出品経験者は売却比率が10%上昇すると、新品に支払える上限金額も上昇することがわかりました。
なお、新品ジーンズに支払える上限金額は約2,000円、タブレット端末は約2,400円上昇しています。

調査概要

調査時期:2020年3月11日(水)〜2020年3月12日(木)
調査方法:インターネット調査
分析手法:コンジョイント分析
調査対象:
全国、20代~30代の男女、1,648名
フリマアプリ購入のみ利用経験あり412名
フリマアプリ出品のみ利用経験あり412名
フリマアプリ購入・出品両方の利用経験あり412名
フリマアプリ利用経験なし412名

その他:
ジーンズ及びタブレット端末の2商材で調査を実施
調査対象者における2商材の基本情報は以下の通り
●ジーンズ平均所有数3.8本・支払意思額 平均8,577円
●タブレット端末平均所有数0.6台・支払意思額 平均27,462円

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