XRP保有者に配布されるSPARK、低リスクでリターンを得る戦略

XRPの保有者に向けて、スパーク(SPARK)というトークンのエアドロップが行われます。SPARKはフレア・ネットワーク(Flare Network)に紐づくネイティブトークンです。Flare NetworkとSPARKトークンの概要については下記のコラムで解説しています。

【関連】Flare NetworkとSPARKトークンとは?XRPのユースケース拡張へ

今回のコラムではこのエアドロップイベントに際して低リスクでリターンを得る戦略について解説します。XRPは規模の大きい暗号資産であり、規模の大きめのエアドロップイベントで市場のひずみも生まれるはずです。Flare Networkも注目されているので、チャンスも大きいでしょう。ぜひトレード戦略の参考にしてください。

両建てでSPARKを取得する戦略

今回紹介するのは両建てでSPARKを取得する戦略です。方法は簡単で以下の通りです。

  1. XRP現物を手に入れる
  2. XRP無期限先物をショートする(BinanceやFTXなど)
  3. エアドロップを迎える

先物でショートすることでXRPの価格変動リスクなしにエアドロップされるトークンを手に入れることができます。現物の価格が下がっても、ショートポジションで利益がでて、現物の価格があがってもショートポジションで損が出るから、自身の価格に変動はありません。それでありながら現物の保有権利は有しておりエアドロップは取得できます。

この際にかかるコストは、無期限先物のfunding支払いです。多くの市場参加者が参加している場合、funding支払いは高騰している可能性があり、このコストは気にかける必要があるでしょう。なお無期限先物ではない通常の先物であれば、現物価格-先物価格の値がコストです。

同じような戦略から他にも多くの市場参加者が先物をショートし先物価格が安くなるシナリオも考えられます。例えば先物が5%安いという場合、エアドロップされるSPARKはXRPに対して5%分の価値があると市場が予想していることになります。

スナップショットを待たず清算するケース

XRP現物を入手して先物をショートしそのままスナップショットを迎えることもありえますが、状況によってはスナップショット直前にポジションを閉じる戦略もあり得るでしょう。もし早期に両建てポジションを作れたとして、ポジションをとったあとに先物価格が下落した場合は利益が出ていることになります。先物価格が現物価格と比較してどれだけマイナス乖離するかによりますが、もしマイナス乖離が大きければSPARKのスナップショットを待たないでポジションを精算したほうが利益が出ることもありそうです。

いずれにしてもビットコインゴールドなどが盛んだった2017年以来の大型エアドロップイベントであり、利益の機会は大きいのではないでしょうか。ぜひ検討してみてください。

リップル(XRP)の価格・相場・チャート

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