

暗号資産(仮想通貨)に注目が集まる中で、どこで取引すれば良いのか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
最近では日本の多くの取引所で暗号資産を取引できるようになっており、特に楽天ウォレットのような新規サービスも続々と誕生しています。
この記事では、楽天ウォレットではどのような条件で取引できるのか、スプレッドについて解説します。
楽天ウォレットとは?
楽天ウォレットは、楽天ウォレット株式会社が運営している暗号資産販売所です。
楽天と言えば楽天市場で有名ですが、楽天では多くの金融サービスを提供しています。
例えば、銀行サービスである楽天銀行、クレジットカードサービスの楽天カードなどがあります。
また、金融取引ができる楽天証券などもあって、為替相場取引は従来からも可能でした。
暗号資産取引業としては、「みんなのビットコイン」をグループ傘下として運営していましたが、2019年4月から新サービスとして立ち上げたのが楽天ウォレットです。
2021年7月現在、楽天ウォレットでは現物取引として3種類、証拠金取引として5種類の暗号資産を取引することが可能です。
楽天ウォレットの口座を開設するにあたっては、楽天会員の登録が必須となっています。
楽天系サービスらしく、他の楽天サービスとの相性が良いことで知られています。
例えば、楽天スーパーポイントを暗号資産に交換したり、楽天銀行からのチャージなども容易です。
運営会社 | 楽天ウォレット株式会社 |
---|---|
取引所or販売所 | 販売所 |
取引手数料 | 無料 |
出金手数料 | 300円 |
取扱通貨 | 5種類 |
通貨の種類 | BTC、ETH、XRP、LTC、BCH |
取引方法 | 現物取引、証拠金取引 |
最低購入額 | 通貨により異なる |
楽天ウォレットにおけるスプレッドとは?
楽天ウォレットでは、取引するうえでスプレッドと呼ばれるものを意識しなければなりません。
スプレッドは、楽天ウォレットだけでなく暗号資産取引や為替相場取引においても生じる現象の一つです。
そもそも、スプレッドとは直訳すると「広がり」という意味があります。
暗号資産取引におけるスプレッドとは、売値と買値の価格差を指します。
例えば、買値が100万円・売値が90万円の場合、スプレッドが10万円です。
売値と買値の価格差が、暗号資産取引における実質的な取引コストと言えます。
通常、暗号資産取引手数料は無料に設定されているのですが、それでは取引所としては利益がありませんよね。
そこで、外付けの取引手数料とは別枠で、スプレッドが実質的な取引コストとして請求されるのです。
スプレッドは、一律の価格で設定されているわけではなく、暗号資産取引所によって変動するため、できるだけスプレッドが低い取引所の選択が必要です。
暗号資産取引においては、販売所形式と取引所形式という2つの取引方法がありますが、スプレッドは主に販売所で取引を行った際に発生します。
販売所形式とは、利用者と暗号資産取引所が1対1でコインを売買する形式のことです。
販売所側は、暗号資産を高く売り安く買い取ることで利益を得ています。
逆に、取引所形式では利用者同士で売買するスタイルを採用しているので、お互いの言い値が合致したところで取引成立します。
よって、取引所形式ではスプレッドは発生しませんが、取引手数料が別途必要になり、価格の0.1%程度に設定されています。
楽天ウォレットのスプレッドはどれくらい?
楽天ウォレットでは、販売所形式での暗号資産の売買が可能です。
よって、取引所形式での売買はできないため注意しましょう。
なお、スプレッド幅は取引所によって設定が異なります。
楽天ウォレットのスプレッド幅については2%強程度となることが多いようです。
他の暗号資産取引所と比較すると、平均的か若干高めになっています。
もしスプレッドを気にする場合は、取引所形式の暗号資産取引所と併用することを検討してみても良いかもしれません。
楽天ウォレットのスプレッド攻略法
楽天ウォレットの暗号資産取引において、スプレッドを加味した攻略法と、どのような方に楽天ウォレットがおすすめできるのかを紹介します。
しっかりと理解して、楽天ウォレットが自分自身にとっておすすめなのか判断しましょう。
スキャルピング取引を行わない
スキャルピングとは、超短期間で取引する手法です。
例えば、大きく値動きすることが予測される場合、事前にどのような値動きをするのかを予測して、ポジションを入れます。
そして、値動きした瞬間にそのポジションを終了させることで利益を得ることが可能です。
もちろん、逆に損するリスクもありますが短時間で決着する点が魅力の取引方法となります。
大きな利益を得るというよりは、コツコツと取引して利益を重ねる取引手法となりますが、取引回数が多くなればなるほど、スプレッドの幅がとても重要になります。
例えば、スプレッド幅以上の値動きがないと、そのまま決済してはスプレッドの方が高くなることもあるのです。
その点で、楽天ウォレットはスプレッド幅が若干広めですので、そもそもスキャルピング取引には向かないと言えます。
中長期的な取引を行う
楽天ウォレットはスキャルピングには向いていませんが、逆に言えば中長期的な取引をすることでスプレッド幅を気にすることなく取引できます。
暗号資産の場合、大きな値動きを見せることが多く、それがリスクともなり得ます。
反対に、うまく市場の流れを掴むことができれば、あっという間にスプレッド幅を超えて大きな利益を生み出すこともできるのです。
よって、基本的に楽天ウォレットは中長期的に取引するために利用するのがおすすめです。
楽天ウォレットは楽天スーパーポイントを用いた取引が可能
楽天ウォレットは、他の暗号資産取引所と大きく異なり、楽天スーパーポイントを使用した暗号資産取引が可能です。
また、100ポイントから取引できる点が魅力的であり、すぐにでも始めやすいという特徴があります。
また、ビットコイン、イーサリアム、ビットコインキャッシュを対象として交換できる点も評価できます。
暗号資産を普段の買い物で使用したい方に向いている
暗号資産は、まだまだ普段の生活に根付いているという訳ではなく、あくまでも取引の対象となっているのが実情です。
しかし、海外では徐々に暗号資産を決済として利用できるサービスが増えています。
もし、暗号資産を普段の買い物に使用したいという方にとって、楽天ウォレットは最適な選択肢です。
楽天キャッシュに暗号資産をチャージして、楽天キャッシュを楽天ペイや楽天ポイントカードなどで使用することで、決済として利用可能です。
暗号資産をダイレクトに使用して決済するわけではありませんが、他の取引所と比較しても簡単な手続きで決済として利用できる点が評価できます。
また、楽天銀行を利用すれば土日祝日もリアルタイムで入出金できますよ。
楽天ウォレットのスプレッドについて知っておこう!
楽天ウォレットは、スプレッドが発生するために取引する際にはその点を考慮しなければなりません。
基本的には、スキャルピングではなく中長期的な取引を意識して、うまく利益を重ねていくことが重要です。