NISAなど投資を行うユーザーを増やす取り組みというのは国と民、両方で行われており新しいサービスとして非常に少額の投資ができるサービスの他、ポイントで投資体験ができるサービスなども増えています。
その中でも早くからサービスを提供しているのがトラノコです。
おつり投資アプリ「トラノコ」とは?
スマートフォンアプリで提供される「トラノコ」はお釣りで投資ができるということを売りに展開する少額投資サービス。
しかし実際はお釣りで投資をするわけではなく、アプリに登録したクレジットカードでの買い物データを元に投資額を決める仕組みです。
例えば100円のジュースをカードで買ったという場合、100円単位で設定してあれば0円、500円単位に設定しているのであれば400円のお釣りがでるとして計算します。
このお釣りを毎月一回集計して、その合計額を投資に回すという仕組みです。他にも提携ポイントやマイルでの投資も可能です。
運営会社 | TORANOTEC投信投資顧問株式会社 |
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取扱商品 | トラノコファンドⅠ/Ⅱ/Ⅲ |
月額利用料 | 300円 |
運用報酬 | 年0.3% |
取引ツール | スマートフォン/webページ |
取引ツール | スマートフォン/webブラウザ |
トラノコ投資のメリットは?
トラノコは先に書いたように擬似的なお釣りを使って投資ができるサービスですが、できる限り手軽に、そして長期間の運用がしやすいように工夫がされたサービスとなっています。
おつり・ポイント・マイルで投資できる
トラノコ最大のメリットは気軽に投資体験ができることです。
ダウンロードしたアプリやホームページから、投資金額(おつり)やクレジットカードの設定を行えば、あとは買い物をするたびに投資に回す資金が貯まっていく仕組みです。
またANAのマイルや提携ポイントを使い現金を使わずに投資を行うことも可能なうえ、毎月余裕があれば追加の積立も設定できます。
メインはおつりの投資、そこにポイントサイトや旅行でためたマイルを組み合わせながら手軽に資産形成ができるアプリです。
初心者でも簡単!3つのファンドから選ぶだけ
投資、というと株式やファンド、債権など様々な投資先や投資方法があり初心者は困ってしまいます。
トラノコではリスクの共用範囲に応じて3つのファンドを提供しており、以下の3つから自分が投資したいファンドを選ぶだけとなっています。
手軽さという意味ではこれ以上ないまでにシンプルな設計と言えるでしょう。
- 安定重視の「小トラ」
- バランス重視の「中トラ」
- リターン重視の「大トラ」
ほぼすべての金融機関に対応
こういった投資サービスで意外と面倒となるのが、引き落とし口座が対応していない場合です。
その場合は別の口座を作る必要があったり、毎回必要な資金を対応している口座に振り込む手間が発生します。
トラノコでは毎月の引き落とし口座はほぼすべての金融機関に対応しているので新しく口座を作る必要はありません。
そのため給料が振り込まれる口座やクレジットカードの支払いが行われる口座など、日々の生活で利用している口座で投資を行えます。
大手企業がスポンサーで安心
トラノコは注目度が高いため、スポンサー企業にニッセイやセブン銀行、野村総合研究所など有名企業が並びます。
有名企業がスポンサーだから完全に信頼できるというわけではありませんが、それでも信頼性という意味では高いサービスと言えるでしょう。
月額無料が最長3ヶ月
トラノコでは登録者への特典として、初回投資から3ヶ月は月額利用料が無料です。
これは投資開始からカウントされるため、すべての登録が完了していなければ無料期間は始まりません。
最初の引き落としを1回目として3回目の引き落としまで月額料金が無料となります。
月額手数料がネックになるはじめの頃の負担を減らすサービスと言えるでしょう。
学生は月額利用料が無料
またトラノコ投資では「トラノコ学割 U22」という学割システムがあります。
登録の際に学校名と学籍番号を入力するだけで23歳の誕生日まで月額手数料が一切無料となる、学生に嬉しいサービスです。
入学前に口座開設をしたり、口座開設の際に伝えないと適用されませんが、適用後は退学などした場合でも23歳まではこの学割が適用されます。
毎月ポイントやマイルなどのプレゼントあり
トラノコでは口座開設や毎月の投資で、提携しているdポイントやnanacoのプレゼントが行われます。
ポイントプレゼントの対象となるのは現在ANAのマイルと、dポイント、nanacoの3つです。プレゼントの対象となるサービスは口座開設と毎月の投資で、自分がすきなポイントを一つ選ぶことができるようになっています。
投資でお金を貯めるだけではなく、ポイントもセットで貯まるというのは珍しいサービスと言えるでしょう。
トラノコ投資のデメリットは?
トラノコ投資はその手軽さが嬉しいサービスですが、その反面月額手数料が必要になるので、投資額によっては採算に合わない可能性もあります。
出金手数料が300円
まず1つ目のデメリットですが、出金手数料が300円かかるということです。
これは金額に関係なく1回あたりの手数料なので、少額を繰り返し引き落とすような使い方には向いていません。
月額手数料が300円
トラノコアプリの難点が月額手数料が300円かかるということです。
一ヶ月で300円ですから、1年で3,600円の手数料がかかります。そこに年間の運用報酬が0.3%かかるため、本当に少額の投資だと手数料で赤字になる可能性もあります。
短期で利益を出すのは難しい
デメリットを考えるとトラノコ投資で短期間、もしくは少額の投資だけで利益を出すのは難しいです。
ただトラノコは運用報酬が低いので、高額の運用であればむしろ他社よりもお得になります。
例えば80万円の投資で考えると、運用報酬が1%の会社で投資を行うと年間8,000円が手数料として必要になりますが、トラノコであれば2,400円に月額手数料3,600円で合わせて6,000円になります。
ですから長期的な積立を考えている方であれば、このデメリットも大きな問題にならないでしょう。
また気になる方は最初から追加で投資を行う方法もあり、そちらを行うようにアナウンスされています。
トラノコのメリット・デメリットを理解して投資を始めよう
トラノコは少額投資が気軽にでき、ポイントなども貯まる反面、運用額にかかわらず手数料が必要になるのでほんとうに少額の投資だけだと損がでる可能性が高いです。
ただ運用報酬は他社と比べても低いので、高額の運用を行うのであればむしろお得になることが多いです。
短期で利益をだすのではなく1年2年単位で積立ながら運用益を出すことを目的とするのであればこのサービスは打って付けでしょう。
トラノコに限った話ではありませんが、投資はどの方法でもメリット、デメリットがあるのでそこをしっかりと確認して自分の投資スタイルにあったサービスを探しましょう。